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【金魚・出雲なんきんのいる暮らし】水槽を立ち上げる 01

「絶対に必要なもの」が揃ったら、いよいよ、水槽を立ち上げます。水槽に水を入れればすぐに出雲なんきんが飼える! 

…わけではありません。

水槽の立ち上げは、出雲なんきんをお迎えして「こんにちは」する予定の、1ヶ月前、最低でも2週間前です。

え〜っ?!

という声が聞こえてきそうですが、お迎え後に水質が安定しないでテンヤワンヤ、場合によってはせっかくお迎えした出雲なんきんたちが★になってしまうリスクを考えたら、はやる気持ちをグッと堪えてください。
焦ったいかもしれませんが、出雲なんきんにも飼育者にも良い環境で出雲なんきんをお迎えしたほうが、後々、ずっと飼育が楽で楽しい出雲なんきんライフが過ごせますから、しっかり水槽を立ち上げましょう。

ということで、「こんにちは」編として幾度かに渡って水槽の立ち上げについて綴っていきます。

水槽を立ち上げる手順

1 器具を水洗いする

まずは、水槽や濾過器など、水槽の水の中に浸かるモノを水洗いしましょう。油脂分などを取り除くためです。もちろん、洗剤でゴシゴシはダメ。水だけで未使用のスポンジを使って優しく洗ってください。

2 ろ材をしっかり水洗いする

次にろ材を水洗いします。ろ材の種類にもよりますが、ろ材にはチリやホコリ、カスみたいなのも結構付着しています。そのまま使うと、チリやホコリのせいで水が白く濁ってしまうこともあるため、ろ材をバケツにひっくり返して、水道水でバシャバシャ洗います。

3 水槽を設置する

出雲なんきんをペットとして楽しく飼育する場合、屋内飼育の人がほとんどのハズです。だから、部屋のお好きなところにどうぞ! と言いたいところですが、水槽は一度設置してしまうと臨機応変にササっと移動させるのは難しいため、予め気にしておきたい点がいくつかあります。

  • 陽あたり

  • 水を入れた時の重さ

  • 水場からの距離・動線

 ・陽あたり

出雲なんきんは陽光を浴びることで、色揚げ効果で赤色がしっかり出て綺麗になります。
ですが、1日中ずーっと太陽が当たる場所だと、昼と夜中との水温差が大きすぎたり、特に夏場の昼から夕方までの強い陽射しで水温が上がり過ぎたりと、出雲なんきんにとって過ごしにくい環境になってしまいます。人だって寒暖差や熱中症で体調を崩してしまうことがあるのと一緒です。あと、苔がついても観賞には邪魔にならない睡蓮鉢やトロ舟飼育じゃなく、いわゆる通常の水槽で飼育しようとされている人は、繁茂しまくる苔との闘いが待ち構えることになります。苔が生えまくったら、かわいい出雲なんきんが見られなくなるし、何より水槽が汚く見えてしまいますから、楽しくないです。

多くの人が日中はお仕事や子育て、学校、習い事など何かと忙しかったりして、ずっと出雲なんきんにつきっきりというわけにはいかないと思いますから、やはり、水槽を置く場所にはちょっと気を遣ってあげたいものです。
理想的には、朝陽から午前中の優しい陽光が入る場所、東向きの窓の近くを探してみましょう。

もちろん、「いや、いや、東向きの窓なんてうちにはないよ!」という人もいらっしゃると思います。大丈夫です。

南向き窓・西向き窓の人は、強い陽射しを和らげるための工夫、たとえば葦簀をつけてあげたり、カーテンを適度に閉めてあげたり、直射日光は当たらないけれど明るさは確保できる場所まで窓から少し離してあげたりしましょう。

北向き窓・窓なしの人は、なるべく強い光の出る照明を用意してあげましょう。太陽光にはかないませんが、商品によっては太陽光に近しい効果があるモノもあります。

 ・水を入れた時の重さ

水槽は意外に重たくなります。床がその重さに耐えられない場合、水槽には水がたっぷり入っているわけですから当然、かなりヤバいことになります。
ひとつの目安として、日本の住宅は1平方メートルあたり180kgまで耐えられることが最小の建築基準になっています。そこまでならまぁイケるだろうという判断が成り立ちますね(古い住宅や二階以上の部分はそうでない場合もあるそうです)。

でも、水槽の重量の計算は実に簡単です。水1リットルの重さは1kg。だから、

空の水槽の重さ+水量kg

で、サクっと計算できちゃいます。

もしも不安な場合は、きっと柱が通してあるだろう壁の近くだったり、床に板などを敷いて床にかかる重量を分散させたり、二階建の二階部分には置かないようにしたりといった工夫をしてみましょう。

 ・水場からの距離・動線

出雲なんきんを飼い始めたら、水換えのお世話が必ず発生します。特に夏場は3日〜1週間に1回というような頻度で水換えをすることになります。汚れた水を捨て、綺麗な水を足してあげるわけですから、排水・給水に便利なように、やはり水場からの距離や動線を考えた上で、水槽を設置する場所を選びたいもの。

出雲なんきんを飼育している間はずっと繰り返されるお世話だから、効率的に(省力化して)水換えができる場所かどうかも、水槽の設置場所選びの大切なポイントのひとつです。

4 濾過器・エアポンプを設置する

水槽の定位置が決まったら、ろ材を正しくセットした濾過器とエアポンプを設置します。
ここで注意したいのが、「絶対に必要なモノ 05でも書いた通り、エアポンプの位置です。水槽に水を張った時を想像して、必ず水面より高い位置に設置してください。

いつも以上にかなり長くなってしまいました。しかし、これでモノの配置は整いました。
次はいよいよ、水を張って水槽内部の環境を整えていく段階に入ります。

ありがとうございました。
とっと堂主人

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