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ジャニオタ嫁の都知事選

 ※ヘッダー画像はプリマハムの商品「スマイルUP」です。
 本編には一切関係ありません。

 都知事選の投票日が迫っている。
 本日七月三日、私はひまそらあかね氏に投票した。

 さて。
 我が家には三人投票権を持つ人間がいる。
 私、妻、長女だ。
 長女は先日書いたnoteにもあるが「アンチ暇空」なので、翻意させるのは難しいだろう。
 では妻なら。
 これも先日のnoteにも書いたが、妻はいわゆる「−(ハイフン、KAT-TUNのファン)だ」。
 だからジャニーズ事務所の騒動における暇空氏の活動を少し説明すれば、彼に投票してもらえるのではないか、と思っていた……のだが。

「んー、でも……」

 と言いながら、彼女は今のジャニーズについて語った。

「確かに所属タレントさんはとても苦労したと思う。でも、あれ以来タレントさんの結婚報告が相次いだ。以前のジャニーズ事務所だと、結婚すら制限されていた。過程はどうあれ、全てが悪いわけではない」

 といった趣旨だ。
 私は、それはジャニーズファン達の主流な考え方なのか聞いたが、どうやら彼女個人の意見のようだった。
 もしかしたら彼女の意見はいわゆる「盗人にも三分の理」というヤツなのかも知れない。
 私としてはジャニーズ事務所を攻撃した勢力は胡散臭いと感じるし、彼らをのさばらせてはならないと思う。
 ただ、ジャニーズ事務所という「そこに所属するタレント達が、結婚という『個人の幸福』が事務所の方針よって制限されていた」という視点は、私にとって新しいものだった。

 しかも、この問題はとても根深いとも感じた。
 それは「タレントの幸福を求めるのが真のファンかどうか」みたいな話だ。

 タレントが結婚した際に「こんなにも応援したのに! 裏切られた!」みたいな意見は良く見かける。
 それは少し前の「福山ロス」だったり、人気配信者に恋人の存在が発覚したら炎上したり、古くは伝説の「飯田圭織バスツアー」だったり……。

 日本は黒船によって開国した。
 つまり妻の視点では、ジャニーズ事務所という強力な組織で、タレント達が「結婚する自由」を手にする為には、あのくらいの「黒船」による荒療治しかなかったという事になる。
 

 ……とまあ長々語ったが、ようは「キャンセルカルチャー側も、それなりの理屈で自らの行動を肯定するのは可能」だという事だ。

 そして彼らの理屈を受け入れてしまうのは「その文化を愛するからこそ」という人もいる。
 難しい問題で、だからこそ油断ならないな、と思った。

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