M-1グランプリ2023　モーリス１回戦敗退記 ※仙台予選の感想もあるよ

どうも、東北地方で細々活動中、アマチュア社会人漫才コンビ「モーリス」、ツッコミ担当の突然及川です。

2023年9月3日（ドラえもんの誕生日ですね）、M-1グランプリ2023の１回戦仙台予選がありました。その予選に、モーリスも参戦しました。
負けました。↓証拠
モーリス | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト (m-1gp.com)

いやぁ、去年に引き続き、今年も突破できませんでした！！
※去年の記事→M1グランプリ2022 1回戦敗退記 - いやそれ歯周ポケットのキャパだな (hatenablog.com)

しかし、意外と悔しさとかは少なく、清々しい気持ちです。
やりたいことをやり切って、結構笑ってもらえたから…ですね。
とてもありがたいことです。
結構自信になったので、今後色んなネタ作って、試して、磨きたいですね。

今回のネタについて

今回のM-1でかけたネタは、「ギロ」という漫才です。
ネタの原案は、突然及川がTwitterで時々投稿している #突然ネタメモ 　に存在します。
Xユーザーの突然及川さん: 「楽器のギロへの悪口が結構思い付く。」 / X (twitter.com)
去年の１１月と今年の４月に思いついたネタのメモで、「ギロの悪口、めっちゃ筆が進むなぁ」と思った記憶があります。
全アマ2023用の動画を撮り終わり、次どうしようかと相方と話してた時に、あのギロの悪口使えるんじゃないかと提案されました（4月末ですかね）。
※相方はTwitterをやっていないし、何故か永久凍結されているが、突然及川の投稿はわざわざ検索してみているらしい。怖いよ。
相方がギロ始めたいと言う→僕がギロの悪口を言う　というシンプルなやりとりを延々繰り返すスタイルが一旦でき、その日は解散しました。

少し日がたって、突然及川は夏が近づくにつれて、ギロの悪口を漫才の形に整えられないか考えるようになりました。
どの悪口を採用しようか…
２分に収まるようにしないと…
本当に悪口の羅列でいいのか…？
そんなことを考えながら、いったん書き上げた台本を相方に送りました(6月中旬)
相方「前世でギロに何されたんだよ。滅茶苦茶笑いました」
これはイケる…と思いました。
しかし、実際に時間を測ってみたら３分ジャスト…！これはM-1ではできない…！削らないと…！
相方に相談しました。そしたら、相方から大胆な提案が。
「もういっそ、及川さんが一方的に悪口言い続ければいいのでは…？」（意訳）
いいのかい相方！？年に１回の舞台を、ほぼ無言で過ごしても！！？？
「笑いが獲れるならそれでもいいですよ」
あまりにも頼もしい相方でした。
結果、相方が最初と最後しか喋らない、僕がギロの悪口を言い続けるだけのかなり異質な漫才ができたのです（２分尺になった）。
そして、完成も早かったので、仙台に行って練習する時間も去年以上にあり、結構心理的な余裕もありました(8/20には完成形の台本ができた。去年前日まで決まらなかったのと比べたら大進歩)。

ネタの大まかな内容は、
相方<ギロ始めたい！
僕＜ギロなんてやめとけ！ギロはレベルの低い楽器！非正規雇用！林業の衰退！品質の低下！物流の衰退！司法の乱れ！テロリスト！ティンパニ始めろ！
相方<ティンパニ！？
です。は？？

前日・当日の様子

夜勤明け、9/1に高速バスに乗り込み仙台へ向かいました。そして、相方とネタ合わせを３時間ほどしました。８月下旬にも一度ネタ合わせしていたのですが、その時よりもかなりスムーズにネタを話せるようになってました。

9/2、相方とネタ合わせを2時間ほど。もうほぼ大丈夫だろうというくらいに反復練習。及川がトチるとすべてが終わる漫才なので、及川が安心するまで反復。
夜、時間があったので、仙台わいわいライブ（主催：清水狸さん）に顔を出しました。１年前から定期開催しているらしいですが、私は初めて来場。尺的に明日のM-1にかける勝負ネタだろうなというネタもあれば、もう好きにやっている組もあって、滅茶苦茶楽しかった。うわあ、出ればよかった…と後悔しつつ帰路。

当日、１０時半くらいに会場近くの公園へ。及川が地下鉄の乗り換えを考慮せず出発し、２０分ほど遅刻。こら。
5周ほどネタの通し確認をして汗だらだらで会場へ。顔見知りになった漫才師や、わいわいライブで見た顔に挨拶しながら受付。
楽屋入り。
相方、いつものごとくえっらい緊張して落ち着かない。なんでだよ。
自分、出番前特有の謎の眠気を感じつつ、のんびり過ごす。
舞台袖。
相方、いつものルーティーン「ミスったらごめん」※相方は毎回出番前に俺にこれを言ってくる
それを聞いた俺「…（なんでだよ）」(;´･ω･)
このネタでいいと背中を押してくれた頼もしい相方は何処へ…。
舞台に登場。
及川「君楽器のギロ始めたいんだってね」
相方「そうなんです。楽器のギロ始めてみたいんですよ」
及川「やめとけギロなんて！！」
最初の笑いポイント、手応えあり…！！しかし、途中1か所台詞を噛んで勢いで押し切ったところあり！惜しい！あと、「テロリスト…？ギロリスト！！！」でもっとウケたかった…！！
舞台袖～楽屋へ。
相方が「すげえよ。お前すげえよ…！」と滅茶苦茶僕を褒めてくる。すれ違う演者方にも「相方が…！すごいんですよ…！」と営業する。照れるだろ。

今年はかなり早く出番が終わったので、残りの出場者を客席から見ることにする（何気に仙台予選を客側で見るのは初めて）。大喜利でお世話になっているとれいんさんと、モーリスのファンかつ大喜利OJT主催の固定残業代さんから手招きされて結構前の席へ。
観覧の感想は次項にて。

仙台予選閉演。
記念写真や出場者との会話もそこそこに、会場を後に。
お腹が減ったので、固定残業代さん案内の下王将で飯＆結果発表を聞く。
。。。残念ながら名前は呼ばれませんでした。。。
が、不思議と清々しい気持ちでした。もっといろんな漫才をしたい…！！
場数を重ねて、もっと余裕をもって舞台に臨みたい…！！
結構変わったネタをやって、手ごたえもあったので、もっと変なネタやってみんなの記憶に残りたい…！！
そう思えたのでした。
Xユーザーの突然及川さん: 「エントリーナンバー103 モーリス負けました～！ガーン！ でも、やってみたいと思った変なネタを仕掛けて面白いと言ってもらえたので自信がつきました！ また来年！ https://t.co/91bznH1cdz」 / X (twitter.com)

仙台予選を観覧しての感想

率直に…
滅茶苦茶面白かった。1回戦とは思えなかった。明らかに前よりレベルが上がってる…！
どの組も「うわぁ！このボケ面白れぇ！」と思える点が必ずあって、今回合格した組はそれがコンスタントに存在したから通ったのかなぁと思いました。1回戦なのにキンキンにスベったコンビが全くいなかったのはすごいことですよ！！（昔のモーリスを思い出しながら…）

以下、印象に残った組をピックアップ。突然及川はBブロックから観客になったのでAブロックの皆さんはちゃんと見れてません…すいません…
あと、ネタバレ云々もあると思うので、2回戦に進んだ組はピックアップを割愛いたします…（もちろん、漏れなく面白かったです！）
あと、コンビ名とネタが一致してなかったらすいません…

〇ラマルキズム
コマネチのループから如何に抜け出すか、絶妙なタイミングで進行してて面白かった。○○ぽんのセンスも好き。

〇SAKURA太閤図
ボケの方のビジュが圧のある面白さで好きだったし、途中まで単語しか喋ってなくて本当に猛獣と漫才しているかと思った。

〇おもしろビックリ高校生ズ
プロポーズというベタな設定だけど、とあるプロポーズあるあるをどんどん飛躍させていく面白さ。そして表現力好きです。
あと、個人的にお世話になっておりますm(__)m

〇みずいろハイカット
漫才にモーリーファンタジーというワードが出るとは。しかも結構具体的に。ツッコミ役のEテレ感好きです。

〇アダルトチルドレンベイベー
芸能界を思いっきりイジるネタ、大好物でした。最後のオチもたまらない。

〇白身魚
あのネタでいこうという勇気と、それでも絶対に面白くなる魅せ方（構成）を突き詰めてあそこまで仕上げた技術…。あまりのくだらなさと技に大爆笑してしまいましたわ

〇わんぱくしゃかりきボーイズ
ロジック系で好き。ああいう論理パズルみたいなことをネチネチするネタ好き。

〇竹田ガレージ
2段構成とわかった途端、2人目はどんな変人なんだと楽しみだったし、期待通りしっかり面白い変人だった。

〇トシフミ
すごい余裕を感じる楽しい漫才。憧れる。

〇待てど暮らせど
常識的なこと知らない系のネタとして、かなり完成されている。知ったかぶる態度の演技力もよい。

〇寝ないで
淡々としていて賢そうなのにやっていることめっちゃマヌケなあの感じ（でも全スルー）、好き。

〇ソドミモッコリー
構成もさることながら、全てのボケがちゃんと面白いのすごい。
3人目の隊員のなんじゃあいつ感たまらん。

〇黒バット
チャパティとナンの違いの1点突破で、あんなに面白くできるなんて。最後まで飽きさせない構成すごい。

〇津津浦浦
ボケツッコミともにレベルが高い。プロと思ってしまったくらい。
キッザニアの積み上げ面白い。

以上！！レベルがバカ上がってます！！仙台予選！！
負けないぞ、モーリス！！