20220721ワークショップ②石田
開催日時:2022年7月21日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
4人の参加者とそれぞれ1対1で砂連尾さんとワークショップ。
1. Kさんと1対1で20分程度
2. AKさんと1対1で20分程度
3. KKさんと1対1で20分程度
4. Aさんと1対1で20分程度
***
※今回ご寄稿いただいた石田智哉さんは『へんしんっ!』というとてもとても素敵な映画を撮られた映画監督です。砂連尾理さんも出演しています。今年度マレーシアで行うとつとつダンスに関わっていただいているので、今回のオンラインワークショップも観ていただきました。(豊平)
石田智哉(映画監督)
「隣にいきたい」と思う瞬間と、昔「隣にいた」祖母のことを思う瞬間とを行き来する、なんとも不思議な居心地だった。
WSを見学していて、印象的だったことを1つ。
砂連尾さんがKKさんと好きな食べ物の話をしていた。
「好きな食べ物は即答できない」と言うKKさん。
話題は果物へと移っていく。
「りんごは好きですか」、「みかんは?」、「すいかは?」と砂連尾さんが聞く。
「りんごはあんまり好かん。」「みかんは好きですね。」とKKさん。
「じゃあ、ぶどうは?」と聞いたとき、KKさんが「ぶどうばっかり食べると、“ぶどうごっこ"みたいになってしまう」と話す。
「ぶどうごっこみたいになる」
素敵な言葉だなと感激した、と同時になんとなく分かる気がした。りんご、みかんにはなくて、ぶどうにはある、ような気がする。
ぶどうというと、いくつか種類があるが、自分が一番に頭に思い浮かぶのは小粒ぶどう。お皿に分けられて目の前に出された、ぶどう。ぶどう一粒一粒の皮をむいて、口へと運んでいく。
「タネはいっていないかな?」、「一粒でも、ぶどうなのかな?」と考えたりする。もしかしたら一粒、一粒の味が違うのだけど、食べていてしばらくすると口にぶどうの味が広がってよくわからなくなるのもぶどうの特徴のような気がした。そして、たくさんある果物の中でも、食すのに意外と時間がかかるのが、ぶどうだった。
「ごっこ」が「なる」ことだとしたら、果物の中で一番「なる」ことを想像したのが、ぶどうだったなと。これって「ぶどうごっこ」なのかな、とKさんの言葉を聞いて考えていた。
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