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20210812ワークショップ②浦岡

開催日時:2021年8月12日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
1.ストレッチ
2.砂連尾さんのポーズを各人絵に描く。
3.砂連尾さんの指先の円の動きを各人絵に描く。
4.砂連尾さんの指の動きをまねて紙に描く。みんなで一枚の紙に描きこむ。一人1分で絵をまわしていく。
5.4で描いた絵のタイトルをみんなにきいていく。

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浦岡 雄介(生きがい支援、グレイスヴィルまいづる)


 以前、学校につとめていたことがある。

 教師の仕事は子供たちを評価することだ。その基準は「設定した目標にどれだけ到達できたか(絶対評価)」だ。しかしながら、今の30代以上は「平均と比べてどうか(相対評価)」であり、簡単に言えば「他者とくらべる評価」だ。

 そんな評価方法と関係あるかどうかわからないが、今回のテーマ「画面越しの砂連尾さんを絵にする」ということへの参加者の抵抗感がいつもよりあったように思う。腕や手がなかなか利かないので、なおさらではなかっただろうか。

 抵抗感の強さを感じながら、「絵を描く」ことに対してみんなどんなトラウマがあるのかなと思った。昔の美術は「技術」であり、器用であることが求められたと思う。そんな昔の生活に思いを巡らせた。それと同時に、今の子どもたちが大きくなって老人になった時、すんなりと絵を書いてくれるのだろうか。

 「何十年ぶりに描くわ…」という参加者が引いた線は魅力的に見える。一生懸命に画面を見ながら描くが、砂連尾さんは少しずつ動くではないか!でも誰もそれに突っ込む参加者はなく、見ながら線を引いていく。参加者の頭の中にはどんな風景が画面に見えていたのだろうか。引かれた線ととまどい・自信の無さが紙の上にすこしづつ現れてきた。


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