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20210722ワークショップ④豊平

開催日時:2021年7月22日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
①前回参加者とつくった詩をみんなで朗読する。
②詩にみんなで振付を考える。
③みんなで踊る。

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豊平豪(文化人類学・torindo)

 今回は、ゲストが観に来てくれました。臨床哲学プレイヤーの西川勝さん(とつとつマガジンで連載中。とつとつダンスは砂連尾さんとこの人から生まれています)、フリーの編集者・ライターの青山ゆみこさん(『老人ホームで生まれたとつとつダンス』を執筆してくださった方‼砂連尾さんにインタビューして文章を整えたのは何を隠そうこの人です)。

 尊敬するお二人が来てくれて(オンライン上だけど)、丁稚豊平としてはうれしいこと限りなしでした。

 青山さんはとつとつダンスは久しぶり。さらにオンラインは初めてだったわけですが、「以前は砂連尾さんとみんな(参加者)」だったけど、今回は「横の関係」がうまれていた、と指摘されていました。砂連尾さんと参加者という関係だけじゃなくて、参加者同士の関係、職員さんと入居者、入居者同士といった新たな関係が生まれていると。

 西川さんはそれに関連して、ワークショップの最後に砂連尾さんが何もしなくても、入居者が一人歌うとみんながつられて大合唱になる様子をみて、「これこそが社会活動」とおっしゃっていました。

 砂連尾さんは「高齢者とかかわる」のではなく、ワークショップ中に、認知症の人(ケア対象者)を仲間として立ち上げていきます。

 常に誘いをかけて、相手のちょっとした振る舞いを拾いあげて強化していく。一方的にケアを施すのではなく、「ケア関係そのものを変えていく」。

 だからこそ、そこには仕掛け人の姿が消えて、協働の社会が立ちあがっていきます。

 認知症基本法案が国会でいまだに議論されていますが、その肝は認知症の人の自立。社会への再埋め込みといってもいいかもしれません。一時的ではあるけど、砂連尾さんのワークショップではそれが成立している瞬間が間違いなくある。

 ということは、とつとつダンスで起こっている機構を分析することはこれからの社会の喫緊の課題といってもいいかもしれません。。。。

 なんて、丁稚豊平は思った次第です。いやーほんとお二人ともすごいなあ。


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