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2023年11月28日

新しい勤務先に勤めだして、初めての大失敗。

帰り際に、いざというときのための痛み止めを引き出しに入れて、

引き出しに入れていた家の鍵と自転車の鍵をポケットに入れたつもりで、

帰宅路についた。

電車に乗り、家の最寄り駅に着き、さて、自転車で帰ろうかとポケットに手を入れると、

カサッと、とがったものが手に当たる。

取り出してみると、いざというときのための痛み止めだった。

・・・・・・・・

鍵がない。

大きく肩を落として、深呼吸すると、振り向いて次の電車の時刻を見る。

あと3分で、職場に向かう電車が入ってくる。

急いで階段を下りて、電車に乗り込む。

二度目の職場路、

16時を過ぎているので、チームの先輩は一人だけしか残っていないだろう。

それといつも話が盛り上がる事務の先生コンビにも、

コンビニで肉まんを6個買っていく。

「先生、どうしたんですか?」

振り向くと、勤め先の学校の子どもたち。

「鍵忘れちゃったんよー。」

としょんぼりして話すと、子ども達大爆笑。

「先生でも忘れ物ってあるんですね。」

「そりゃ人間だもん。」

子どもたちが笑ってくれるネタ話ができたならまぁいいかと思いながらも、

最近疲れがたまっているんだろうなぁと、改めて自覚し、

少し腰をさすりながら、二度目の学校へ。

「ただいまー。」

と事務室のドアを開けると、「あれ?先生どうしたんですか?!」

かくかくしかじか、事情を話しながら、肉まんを渡すと、

二人とも嬉しそうに受け取ってくれた。

先輩の所へ行くと、「それはもうほんとに疲れたまってるのよ。」

と、心配してくれて、

その後先輩が家まで車で送ってくれた。

ありがたい。

一日一日、積み上がっているであろう疲労感に、

副業に踏み出すのがためらわれる。

全くとんでもない状況に入れ込んでくれた。

金輪際、都合よく使う魂胆がみえみえの仕事は受けないようにしようと思った。

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