じしんの、じしんは、じしんで
9月1日の記念日【防災の日】
この日を防災の日に制定したのは、1960年のこと。閣議決定され制定されました。制定理由は1923年の9月1日午前11時58分に起こった関東大震災での被害を忘れることなく、災害に備える意識を啓発するというものになります。
現在でも、南海トラフ地震や首都直下型地震が起こる確率は低くなく、
日々ウェザーニュースを見ていても、昼夜問わず、自身は突然にやってきます。
99年前に起こった関東大震災は、その大きさはマグニチュード7.9。
最大震度は当時計測できなかった7に達した地域もあったであろうとみられるほどのものでした。
死者行方不明者は14万人以上、震災直後に起こった火災で、多くの家屋も焼失しました。
最近では、ジブリアニメの「風立ちぬ」や、
オリンピックをテーマに描いた大河ドラマ「いだてん」などで、
震災でのエピソードがあったことなどを思い出しましたが、
地震による被害の悲惨さは、
その後の人たちの日常生活まで大きく変えてしまうという点でも、
計り知れないものがあります。
小学校で働いていると、かつては新学期初日だった9月1日には、
防災の日と兼ねて、始業式後に防災訓練を行うことが何度もありました。
子ども達へ伝える言葉は、いつも同じで、
「じしんの(地震の)、じしんは(自信は)、じしんで(自身で)」
というものでした。いざとなった時に自分の命を守るためにどう行動すればいいか。
それをいつも頭の隅に入れておくんだよ。
とんでもない災害になった時には、先生たちの指示ですら、
合っているかどうかはわからない。
だから日頃から、自分が今生活している場所で、被災した時には、
どう動くようにしたらいいのか。
普段からおうちの人と話し合ったり、考えたりしておくことが大切だよと。
今日も全国各地で、防災の日にちなんだ取り組みが行われると思います。
自然災害は止められない。だからこそ、生き抜く自信を、
日頃から培っていきたいですね。