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頭に浮かんだ教え子の顔

4月9日の記念日【左官の日】
日本さ勧業組合連合会さんによって制定された記念日。日付は語呂合わせで「4(しっ)9(く)い」と読める語呂合わせからです。左官は建物の壁や床などをコテで塗り仕上げていく仕事です。またその仕事を生業としている職人さんのことを左官さんと呼びます。床や壁を美しく平らに仕上げていく技術は素晴らしいものです。

今日の記念日を見つけて頭に浮かんだのが、今は更新が滞っていますが「ととろん学級思い出日誌」の中でも記述した、教え子のことでした。彼は小学6年で僕が担任をするよりも前に、すでに将来は左官になりたいという夢を持っていて、僕が授業で見せたプロフェッショナルでも左官の回を気に入っていました。中学を卒業してから選択した進路は、技術専門学校の左官科で、真っ直ぐに夢に向かって成長していました。つい先日、19歳になった彼と、同じく受け持っていたクラスメイト2人と晩御飯を食べる機会を持たせてもらえたのですが、専門学校卒業後入った会社では苦労もあったそうで、今は電気配線の仕事に勤めていると言う事でした。

うんうん、と頷きながら彼の近況を聞くだけで元気をもらえた気がしました。左官の修行で学んだ技術も活かせる工業の仕事だね。と話すと、胴ですかね?と言いながらもはにかんだ笑顔が昔のままの彼に元気をもらえました。

そんな思い出が浮かんでくる印象深い職業の左官ですが、やはりその技術は驚嘆の素晴らしさで、細やかで手早いその仕事は、しばらくずっと見ていられる美しさがあるなと感じます。

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