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ととろん学級思い出日誌

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作者が15年間小学校の先生として子どもたちと過ごした日常の中で、 印象深く心に残っている出来事を、綴っていきます。
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2022年8月の記事一覧

普段の学びも感じてもらって、安心してもらえるように(5・了)

グループでの感想の伝えあいが終わると、後半は、全体での共有タイムに入っていく。 前半に、…

ととろん
1年前
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普段の学びも感じてもらって、安心してもらえるように(4)

「はい、では、お互いに感想を読み合わせしましょう。グループの全員で読み合わせるから、順番…

ととろん
1年前
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普段の学びも感じてもらって、安心してもらえるように(3)

アハハハハ。くだらなーい。 子どもたちの笑い声と、囃し声が、ランチルームに響く。 ただい…

ととろん
1年前
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普段の学びも感じてもらって、安心してもらえるように(2)

「段取りとしてはまず、子ども読書の日の2時間のうち、一時間を使って、詩の読み聞かせ会をす…

ととろん
1年前
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普段の学びも感じてもらって、安心してもらえるように(1)

新学期が始まって、高学年の5年生は、ばたばたと最初から忙しい。 委員会活動決め、クラブ活…

ととろん
1年前
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船出から大冒険の予感しかない始まりの日(後)

始業式が終わると、学級ごとに新しい担任の先生と一緒に移動して、 自分の荷物を新クラスに移…

ととろん
1年前
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船出から大冒険の予感しかない始まりの日(中)

「ありがとうございます。子ども達と読みます。」 そう返事をすると、主任の先生は、学年通信に込めている想いについても話してくれた。 「で、その学年通信の名前は『今日もどこかで』とつけたいんだけど、いいだろうか。自分が好きな小田和正さんの曲のタイトルなんだけど、子ども達には、学年通信の中で、毎日の新聞などのニュースも紹介していきながら、今日も世界では色々な事が起こっている事にも触れてもらって、広い視野を身に付けてもらいたいという思いを込めて。曲もとってもいい曲なんだけどな。で

船出から大冒険の予感しかない始まりの日(前)

「それでは次に5年生の担任の発表を行います。」 新年度初日からの怒涛のような年度開始の仕…

ととろん
1年前
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真っ正面から向き合う覚悟はできているか~『やれる限りやる』自分自身が鍛えられた、…

「それでは、今年の各学年の配置はこのような形で行きたいと思います。」 新年度初日、異動の…

ととろん
1年前
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真っ正面から向き合う覚悟はできているか~『やれる限りやる』自分自身が鍛えられた、…

「それは、・・・大変だったね。一年間よく頑張ったね。」 と、僕はS先生に言葉を返した。S先…

ととろん
1年前
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読んで頂いている皆さんに感謝です。

本日は、ととろん学級思い出日誌の、次話の間に1日だけ、 ご挨拶の言葉を挟まさせて頂くこと…

ととろん
1年前
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真っ正面から向き合う覚悟はできているか~『やれる限りやる』自分自身が鍛えられた、…

校長室を出て職員室に入ると、美味しそうなラーメンの香りが鼻に入ってきた。 「こんにちわ、…

ととろん
1年前
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真っ正面から向き合う覚悟はできているか~『やれる限りやる』自分自身が鍛えられた、…

「じゃあ、おれは戻るから、ととろん先生は挨拶に行った後は直帰よね。」 「はい、M先生、あ…

ととろん
1年前
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真っ正面から向き合う覚悟はできているか~『やれる限りやる』自分自身が鍛えられた、5の3の子達との綴り語り~(1)

「こんにちわ、4月から○○小学校から異動してきます、ととろんと申します。ご挨拶と荷物を運びに伺いました。」 職員室にあいさつに行くと、春休みだが、一仕事を終えた雰囲気の室内で、 教頭先生が笑顔で挨拶を返してくれた。 「ととろん先生、ようこそ。校長先生は今おひるごはんを買いに出ているので、その間に荷物を運びこんでもらってていいですか?」 「わかりました。ただ、荷物が軽トラいっぱいあるんですけど、どこかに置かせて頂けますか?」 「それは、またたくさん持ってきたね。分かり