48.結婚相談所に登録したはなし

今の会社に入社する前の2007年9月、中学の同級生に頼まれて結婚相談所に登録しました。
女性がハイステータスな男性を求めて登録する結婚相談所で、男性は旧帝大卒か早稲田か慶応卒、もしくは年収1,000万円以上が登録条件だったと思います。
条件を満たす男性の登録がもっと欲しいとのことで、年会費も、パーティーの参加費も無料の特別条件とのことで、Mさんに振られた後だったこともあり、興味本位で登録させてもらいました。

たまたま登録した数日後の関西滞在中に大阪でパーティーが開催されるとのことで、特に予定もなかったため急遽参加させてもらいました。

会場は梅田のホテル阪急インターナショナルの上層階。
セレブな雰囲気漂う会場に、半そで半パン姿で登場しました。
というのも、急遽の参加で翌日には鹿児島に飛ぶ予定だったし、興味本位での参加だったので、まぁいいやという感じだったからです。

カップリングパーティーが始まると、僕以外の男性は全員スーツ姿でした（笑）
みなさん真面目そうですが、イケメンと思えるような人はいませんでした。

一方、女性は見た目も、家柄も、申し分のないと思う方が何人もいましたし、20代の人もたくさんいたし、中には10代の学生さんもいらっしゃいました。

男性会員の登録が欲しいわけだと納得しました。

参加者は男性20人、女性20人の合計40人。
4人掛けのテーブルが10個サークル上に配置されていて、サークルの内側の席に女性陣が、外側を男性陣が座りました。
最初に主催者の挨拶とカップリングパーティーの形式の説明が30分程あり、その後トークタイムになりました。

トークタイムは3分。
3分経つと男性だけが時計回りに席を一つズレる方式でした。
つまり、3分×20人＝60分で一周することになります。
女性の組み合わせは3分ごとに変わり、男性は左隣の人と一緒になるか、右隣の人と一緒になるかのどちらかといことです。

全員初対面となるため、たいていの方は話題に困ることになります。
そこで、話題作りのためにあらかじめ記入していたプロフィールカードを正面の人に渡し、それをネタにして話をするという方式がとられていました。

僕はそのプロフィールカードに正直に書きました。
現住所　北海道札幌市・・・
勤務先　無職（2007月10月から●●生命勤務）
年収　　不明（フルコミッションのため）

みなさんまず僕のカジュアルすぎる服装に面食らっている様子でしたが、プロフィールカードをご覧になって一様に驚かれました。

「えっ、札幌に住まれているんですか？
　無職ってありますけど、ほんとなんですか？」

プロフィール交換をした女性から矢継ぎ早にそのような質問が飛ぶもので、同じテーブルの他のメンバーも気になってしまうようで、結局ほとんどのテーブルで僕が話題をリードするような形になりました。
コンサルではファシリテーター（意見交換会の司会をし、話を取りまとめる役割の人）をしていたので、テーブルのメンバーがそれぞれ均等に発言できるように話題を振ったりしていました。

そんな役目をしていたらあっという間にトークタイムが終わりました。

トークタイム後、主催者からその後の説明がありました。
気に入った相手がいたら、主催者にその旨を伝えれば有料で個別の連絡先を教えてもらえ、個別に会えるというルールでした。

僕は興味本位での参加だったし、翌日鹿児島だったこともあってすぐに会場を後にしました。

2008年4月、今の会社に勤めて最初に行った関西遠征の際にカップリングパーティーにもう一度参加させてもらいました。
半そで半パンではなかったものの、その時も一人だけカジュアル過ぎる服装で参加し、同じようにファシリテーター的立ち回りをしました。

同じようにパーティー後に主催者に個別に会いたい人を伝えはしませんでしたが、今度はゆっくり会場を後にしました。
すると、ビルの1階でとある女性に声をかけられ、「今度一緒にお食事しませんか？」と誘われ、その春の関西遠征中に神戸で飲みました。

会ってみると、彼女は僕が「さくら的存在」であることは承知されていて、それでも会ってみたいと思って声をかけたとおっしゃいました。
悪い気はしなかったのですが、札幌と関西の遠距離恋愛までしたいと言う気持ちまでには至らず、それっきりになりました。

結局、その結婚相談所にお世話になることなく2009年9月に奥さんに出逢い、2010年4月に入籍してすぐに登録抹消してもらいました。

ただ、その結婚相談所とは今もビジネスでのお付き合いをさせていただいて、過去に男性を2人、女性を1人、特別待遇で紹介させていただきました。

（つづく）

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49.生命保険の営業の洗礼を受けたはなし
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