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50.奥さんとの出会いから入籍までのはなし
奥さんとの出会いは本当に偶然でした。
2009年9月4日、バックドラフトの同期でもあるOから電話がかかって来ました。
その後すぐに開始となる合コンに欠員が出たようで、その補充をするための誘いの電話でした。
あいにく商談が入っていたため、断りました。
夜11時前、商談を終えて自宅に帰ってきました。
そんな時間になったら普段は電話をしないのに、その時はOに電話をしました。
すると、違う人が電話に出ました。
「だれ?」
「あれ、Oじゃないですね?」
「あー、Oさん今歌ってるので代わりに出ました」
「そういうことですか。カラオケやってるんですね」
「あと1時間くらいで終わると思いますけど、来ます?」
「あ、はい、行きます」
おそらく終電前に解散になるだろうと思って、顔をだけ出すつもりで向かいました。
カラオケボックスに着いて扉を開けると正面に奥さんがいて、隣が空いていたので座りました。
お酒がすすんでいることと、カラオケも既に1時間以上盛り上がった後だったので、みなさん一様にお疲れの様子でそんなに歓迎ムードではなかったのですが、奥さんは僕を歓迎してくれている感じがしました。
実は奥さんはお酒が飲めない人で、かつ、お酒なしでも盛り上がれる人であるだけだったのですが。
ただ、それで気を良くした僕は、終電で帰る方針を転換し、
「まさかこれで解散にならないですよね?
3次会行きましょうよ!」
そうお誘いすると、僕を含めて男性5人、女性5人いたうちの3人ずつが3次会に参加してくれました。
3次会も終盤になったとき、なんとか奥さんの連絡先を聞き出そうと思いました。
自然に聞き出す方法はないかと考えた結果、伝家の宝刀を用いることにしました。
「僕、お好み焼きパーティーを趣味でやってるんです。
3次会メンバーでお好み焼きパーティーをしませんか?」
するとOが
「こいつのお好み焼きマジでうまいよ!やろうぜー!」
と言ってくれました。
そして、お好み焼きパーティーの主催者として全員の連絡先をゲットしたのです。
その数日後に早速連絡しました。
お好み焼きパーティーの連絡ではなく、奥さんをランチに誘う連絡です。
ランチを誘った時点で、この人とは結婚することになるかもしれないとなんとなく思っていました。
これまで数々のすれ違いをしてきたので、奥さんの気持ちを確認できるよう細心の注意を払って距離間を確認しながら近づいて行きました。
最初はあっさりしたメール。
次は少し長めのメール。
ボケを入れたメール。
敢えて紙に書いたものを写メしたメール。
短めの電話。
長めの電話。
ある日の仕事帰り、自宅の下まで行って奥さんが部屋にいることを確認してから電話をしました。
数分話をした最後に、「実はマンションの下にいるんだけどね」と言って、窓からのぞき込む奥さんに後ろ姿だけ見せて帰りました。
すると、
「今度は寄ってってね」
と直後にメールが届きました。
これは間違いなと思いました。
そして10月17日、僕の自宅で夜まで過ごしていて、そろそろ帰る時間になったかなという時に、お互いが惹かれ合うかたちで正式に付き合うようになりました。
3次会メンバーでのお好み焼きパーティーが開催されたのはこの少し後。
僕らが付き合っていることは内緒で開催しました。
後で分かったことですが、実は奥さんも前日に女子の欠員が出たために声をかけられたメンバーでした。
結局、欠員補充同士が結ばれると言う、まさに運命の赤い糸とも言うべき出会いでした。
奥さんとの出会いは、結婚披露宴の時に動画にして参加いただいたみなさんに見ていただきました。
内藤ワールドと言われた動画を、興味のある方だけご覧ください。
この動画のイメージは奥さんに告白する前から考えていて、オタモイ海岸で絢香の『手をつなごう』を車の中で流したのは予定していたことだったと言っても、ここまでの話を読んでいただいた方であれば驚きはしないでしょう。
(つづく)
次のはなし
51.思い出深いお客様①
https://note.com/totoro0129/n/n2790d3eaf696
<0.プロローグと目次>
https://note.com/totoro0129/n/n02a6e2bda09f
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