バイト面接で5回落ちた話
最初はお隣の中国が勝手に騒いどるなと思っていたコロナウイルスも気が付くと自分の目と鼻の先に居た5月も半ば。僕はアルバイト先を探していました。
元々アルバイトはしていました。とあるお好み焼き屋さんのホールスタッフです。ただ、高校生が多く肌に合わなかったので辞めたいと常常思っていました。そんなときにコロナウイルス感染拡大防止のためにお店が休業。これはチャンスだと僕は思ったのです。
バイトを辞める前には新しいバイト先を探さなくてはいけません。そんなわけで僕は毎日毎日求人情報を追っていました。
本題に入ります。
家電量販店、寿司屋のデリバリー、ドラッグストア、ゲームショップ、ガソリンスタンド。全て落ちました。
家電量販店のアルバイト面接に行った時、合格したら髪の色を黒に直せる? と店長に聞かれました。はい、と答えた僕に1週間後履歴書が送り返されて来た時は髪の色が原因なのかなとなんとなく思っていました。しかし、採用通知がくるまでの1週間の間に他の2件のアルバイトは応募していて、既に面接も終えていました。2つとも落ちました。
落とされたドラッグストアで急いで黒髪に直す薬を買いました。元々茶色に染めていた僕ですが、黒髪になり生まれ変わった自分の姿を洗面所の鏡越しに見た時は、あまりの陰キャ具合に泡を吹きそうになりました。陰キャの皆さん、髪の毛の色を変えるだけで印象は変わりますよ。
そもそも、少し前に僕は眼鏡を買いました。オンライン講義に変わったことでパソコンの画面を見る機会が増え、少しでもブルーライトをカットしたいなと思っていたからです。今までは黒縁メガネを掛けていましたが、せっかく新しく買うということで、少し知的に見える(と僕は思う)フレームの細い眼鏡を買ったのです。このとき僕はまだ茶髪でした。そのとき、茶色から黒色に直すなんて思っていなかったですし、その眼鏡と黒髪が合わさると、3色チー牛顔の陰キャが出来上がるなんて、僕はまだ知る由もありません。
脱線しました。まあそんなわけで自分が陰キャであると思いだした僕は、今度はゲームショップのアルバイト面接に赴くわけです。
先に答えを書くと、落ちました。いや、答えはタイトルに書いてありますね。しかし、ここで僕は今回の一連の出来事の犯人を知ることになります。少なくとも髪の毛の色はあまり関係なかったのです。僕の髪の毛(茶)返せ。
これまで10件くらいアルバイトの面接に参加したことのある僕ですが、ゲームショップの面接はすごく細かく色々なことを聞かれました。
「入って右側には何のコーナーがあるか知ってる?」 「ゲーム以外に当店が取り扱っているもの、何があるか知ってる?」 「ここらへんで当店以外に他にゲームショップが何店舗あるか知ってる?」 「志望動機にゲームが好きで働くことによってもっと詳しくなりたいからって書いてあるけど、ゲーム以外のことも当店で働くなら詳しくないといけないけどモチベーション続けられそう?」
そもそも僕が好きなゲームはゲームであってもエロのあるゲームです。とは言えなかった……。
だいたい面接時は、これから頑張るぞ! 相手に良い印象持ってもらえるよう取り繕わなきゃ、とか思いますけど、このときははやく帰りたいって気持ちばかりでした。ずっと店長越しの扉の向こうを見つめていました。おかげでウソがバレましたけど。残念ながら僕は当店でゲームを買ったことは無い!
まあ、つまり何も生み出さない生産性の無い時間を過ごしていたんですけど、面接時店長はポロっとこんなことを言いました。「キミのまえに既に6人面接受けに来てくれてて、キミのあとにも決まっているだけで8人面接待ちの子がいる」
犯人はコロナウイルスだったんです。このときは知らなかったんですけど、今バイトを探している学生が急増しているんですね。
そんなわけでコロナウイルスのせいでアルバイト5件も落ちました。とりあえず髪の色を茶色に戻したいんですけど、流石に3回目の染めは髪への負担がやばそうなので、しばらくは陰キャで過ごさなくてはいけません。
結局バイト先は決まりました。誰も寄り付かなそうなスーパーのレジバイトです。あと、そもそもこれまでの騒動の動機でもあるお好み焼き屋のバイトは結局もう少し続けることになりました。そこらへんのことも記事に出来たらいいんですけど多分しません。おそらく次回は、お好み焼き屋のアルバイトを始める前に2年間働いていたとあるバイトを辞めた理由を記事にすると思います。
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