令和4年度 自作ベスト3(3)

Problem Paradise 04/2022

H#2 2sols. (Invisible 1+0)

1.Sd4 Qf3 2.Qd6 I--(=Re5)#
1.Sbd6 Qg5 2.Qd4 I--(=Be4)#

 実は本作、自作のセルフコピーである。元ネタはこちら。

第2回透明駒解答選手権(令和2年5月)

ばか自殺詰 4手(透明駒0+1)

77桂、同香成、47角、X迄4手詰。

 二番煎じとバカにする事なかれ。意外とこの作業、得るものが多いのである。まず、詰将棋とプロブレムでは基本ルールが異なる(例えば、プロブレムには持駒がないし、王手義務もない。協力詰だと黒から指し始めることになる)ので、同じ筋でも実現の難易度が全然違ってくる。このことは、表現の仕方についてもう一度考え直すきっかけを与えてくれる。また、仕上がった図を見ると、詰将棋とプロブレムでは随分と印象が異なる場合もしばしば。これも興味深い現象だ。更に、使用する盤面のサイズと駒種が異なるので、稀に原図より良い表現が得られることもある。
 本作はその好例で、最初投稿した図は詰将棋と同じ単解だったのだが、Fコース担当のCrisanが「これ、2解にできるんちゃうの?」と改良案を示してくれた。発表時には余詰があったのだが、配置を線対称に移動するだけで修正できたのも幸運だった。

 同じ筋を詰将棋とプロブレムでやってみた例を、もう一組挙げておこう。

The 19th Japanese Sake Tourney, example (2019)

H#1 (3+3) Point Reflection

1.Kd5+ Se4#

第3回透明駒解答選手権(令和2年8月)

点鏡ばか自殺詰 4手(透明駒1+1)

X、36銀右(X=74玉、75玉)、65玉、45銀寄迄4手詰。

みなさんも、既発表作をプロブレムに仕立て直してみませんか?

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