見出し画像

柔道畳の歴史をひも解く/家庭用で使える柔道畳の選び方ガイド

柔道を愛する皆さん、家庭でも柔道畳を使いたいけれど、どんなものを選べば良いのか迷っていませんか?

価格やサイズ、そして安全性など、気になる点はたくさんあると思います。でも、大丈夫です。

このブログ記事を最後まで読んでいただければ、柔道畳の歴史から選び方まで、すべての疑問が解決されるはずです。ご家庭での柔道の練習がより充実したものになるよう、しっかりサポートいたします!


記事のポイント

  1. 柔道畳の歴史とその進化について詳しく解説。

  2. 家庭用柔道畳の選び方、特にサイズや価格についてのポイントを紹介。

  3. 柔道畳のメンテナンス方法と寿命を延ばすコツを伝授。

  4. 家庭用に最適な柔道畳の選び方をまとめ、安心して選べるガイドを提供。


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者5000人の襖系Youtuber
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳

■柔道畳の歴史/伝統から現代への進化

この章では、柔道畳がどのように発展し、現在の形になったのかを紹介します。過去の材質や構造の違いが、競技や家庭での使用にどう影響しているのかを理解することで、柔道畳を選ぶ際の参考になります。

【小目次】

  • 古代から現代までの柔道畳の変遷

  • 柔道畳の素材と構造の変化


・現代までの柔道畳の変遷

柔道畳の歴史は、日本の伝統的な畳文化から始まります。最古の畳は奈良時代にさかのぼり、聖武天皇が使用した「御床畳」が現存していますが、柔道専用の畳が登場したのは、明治時代に嘉納治五郎師範が柔道を創設した時からです。

当時の柔道畳は、イ草の中でも丈夫なカヤツリグサ科七島イ草などの天然素材を使い、手作りで丁寧に作られていました。

これにより、畳は柔らかく、衝撃を吸収しやすいため、投げ技や受け身の練習にも適していました。初期の柔道畳は、主に藁を圧縮した畳床とイグサを使用した畳表から構成されており、自然素材の持つ快適さや安全性が重視されていました。

時代が進むと、柔道畳も進化していきました。昭和の半ばから、畳の製作にはより耐久性のある素材が使われるようになり、特に塩化ビニールやポリプロピレンなどの合成素材が登場しました。

これにより、柔道畳は軽量化され、メンテナンスも簡単になりました。現在では、競技用の畳と家庭用の畳で異なる仕様が選ばれ、目的に合わせた柔道畳が広く使われています。

・柔道畳の素材と構造の変化

柔道畳の素材や構造も、時代とともに大きく変化してきました。昔の畳は、天然素材を主に使用し、手作業で作られていました。

イグサを編み込んだ畳表は、柔らかさと耐久性を持ち、畳床に使われた藁は、適度な弾力性と衝撃吸収力を提供していました。

現代の柔道畳では、合成素材が主流となっています。ポリプロピレンや塩化ビニールを使用することで、耐久性が向上し、手入れが容易になりました。さらに、畳の内部にはポリウレタンやインシュレーションボードなどの高性能な緩衝材が使われ、柔道の激しい動きにも対応できるようになっています。

家庭用の柔道畳を選ぶ際には、価格や素材、サイズだけでなく、畳の厚みや滑り止め加工などの機能性も考慮すると良いでしょう。比較的軽量で耐久性のある畳を選ぶことで、家庭での使用も安心して行えます。

このように、柔道畳の進化は、競技だけでなく、家庭での使用にも大きな影響を与えています。過去の柔道畳と現代の柔道畳の違いを理解することで、最適な選択ができるようになるでしょう。

■家庭用柔道畳の選び方/価格やサイズ、素材をチェックしよう

※柔道畳はロールでは売ってません


この章では、もし家庭で柔道畳使うならと言う事で、選び方について詳しく解説します。価格やサイズ、素材による違いを理解し、ご家庭で最適な柔道畳を見つけるためのポイントをお伝えします。

【小目次】

  • 家庭用に最適な柔道畳のサイズと仕様

  • 家庭用柔道畳の価格帯とその違い

・家庭用に最適な柔道畳のサイズと仕様

柔道畳を家庭で使う際にまず考えるべきなのは、畳のサイズと仕様です。一般的な畳のサイズは約91cm×182cmですが、しかしこれは関西間で、関東間サイズで売られている柔道畳は、約幅88cm×長さ176cmとなります。ちなみに厚さはどちらも6cmが一般的です。

さらに国際基準の柔道畳のサイズは
サイズ:幅100cm×長さ200cm×厚さ6cmとなります。
▼Amazonのアソシエイトとして前田畳店は適格販売により収入を得ています。

家庭での使用では、このサイズを基準に、設置スペースに合わせた枚数を考えましょう。畳の厚みも重要で、通常6cmが選ばれます。厚みがあるほどクッション性が高まり、衝撃を吸収してくれるため、安全性が向上します。

また、畳の裏面には滑り止め加工が施されているものを選ぶと、練習中に畳が動いてしまう心配がありません。仮になければしっかりとした両面テープで固定すると言う事になります。

さらに、畳は厚めゆえに床を傷つける事はそうそうありませんが、安全性からみても、商品レビューをみながらクッション性のある柔道畳を選ぶと良いでしょう。練習環境や設置場所に合わせて、必要な枚数や配置を検討してください。

・家庭用柔道畳の価格帯とその違い

※柔道畳はロールでは売ってません

家庭用の柔道畳の価格帯は、素材や加工方法によって多少変わります。ご家庭で敷かれている畳の縁が付いていない縁無し畳がありますが、柔道畳はさらに表面には強い素材のゴザと、クッション材を中に入れてあります。

一般的な縁無し畳と比べると5割から倍以上の値段もするので、おいそれとは買えないかもしれませんが、丈夫ゆえに長く使えます(使い方によります)。

これらは耐久性もあり、家庭での使用に最適です。特に初めて柔道畳を購入する方や、子供の練習用としては、手軽に扱えるこれらの素材が人気です。

一方、より高品質な畳を求める場合は、抗菌加工が施されたものや、耐久性に優れた素材を選ぶことができます。

これらの畳は、価格が少し高めですが、その分長期間使用できるため、結果的にコストパフォーマンスが良いと言えます。また、家庭の床材に合わせて選ぶことも大切です。

例えば、畳の裏面が滑り止め加工されているものや、床を保護するシート付きの畳を選ぶと、安心して使用できます。

柔道畳を購入する際は、価格だけでなく、使用する環境や目的に応じて、最適な製品を選ぶことが大切です。畳の厚さや素材の種類、機能性をしっかり確認し、長く安全に使える柔道畳を見つけてください。

▼Amazonのアソシエイトとして前田畳店は適格販売により収入を得ています。

一般的なご家庭で柔道畳を探しているなら、上記のエバニュー(EVERNEW)の柔道用畳軽量関東間 EKR0031はいかがでしょうか。この畳は、関東間と関西間の2種類から選べるので、スペースに合わせてぴったりのサイズを選ぶことができます。

幅88cm×長さ176cm×厚さ6cmの関東間タイプは、10kgと軽量で設置や撤去が簡単。さらに、日本製で高品質な上、赤色にも対応しています。

ただし、折り畳みやロール状にはできないため、収納スペースが限られている方には少し不便かもしれません。また、軽量タイプですが、使用頻度の高い道場や競技場での耐久性が心配な方には、定期的なメンテナンスが必要かもしれません。

この柔道畳は、特に自宅での柔道練習や、設置・撤去が頻繁に行われる道場におすすめです。軽量で扱いやすいので、初心者から経験者まで幅広い層に適しています。快適で安全な練習環境を整えるために、ぜひこの柔道畳をお試しください。

・柔道畳を買う前に注意しておくべき事

一般的に柔道畳は専門業者が生産している事がほとんどで、ご近所の畳屋さんに置いていない場合や取り扱っていない場合がほとんどです。

ゆえにご近所の畳屋さんで柔道畳を頼む時には断られる事もありますし、壊れてしまった柔道畳の補修も簡易的な事しか行えない場合があります

柔道畳を買う時には基本的に使い捨てで、後々、廃棄する事まで考えてご購入ください。廃棄は畳屋さんでもしてくれると思いますが一畳あたり数千円くらいと念頭におきましょう。

■柔道畳のメンテナンス方法/長く使うためのポイントとまとめ

※柔道畳には畳へりは付いていません

この章では、柔道畳のメンテナンス方法について詳しく解説します。定期的なケアと正しいメンテナンスを行うことで、柔道畳の寿命を延ばし、安全で快適な練習環境を保つことができます。

【小目次】

  • 柔道畳のメンテナンスと寿命の関係

  • 家庭用柔道畳の選び方ガイドまとめ

・柔道畳のメンテナンスと寿命の関係

柔道畳のメンテナンスは、使用頻度や使用環境に応じて適切に行うことが重要です。多くの家庭用柔道畳の表面は水に強い仕様になっていますので、まずはコップで少量の水を垂らしてみて、水を弾くか確認してみましょう。水を弾いているようなら、その畳は水拭きにも対応しています。

次に、中性洗剤をかなり薄めて使用します。洗剤を水で薄めた後、その液を布に染み込ませ、しっかりと絞ってから畳全体を軽く拭きます。この際、洗剤の匂いが残らないようにするために、できるだけ匂いの少ない中性洗剤を選ぶと良いでしょう。

その後、残った泡などはもちろんキレイな水拭きで仕上げましょう。乾拭きまでする必要はありませんが、急いで使用したい場合は乾拭きで、またあまり臭いが酷い場合には陰干しを半日くらいしてあげると効果的です。

直射日光でもかまいませんが、夏の暑い日には畳の表面が柔らかくなる可能性があるので、干すにしても30分とかにした方が良いでしょう。

畳が特に汚れている場合は、亀の子タワシで軽くこすってみるのも効果的です。ただし、その部分だけが綺麗になってしまうことがあるため、畳全体を均一に綺麗にするためには、十分な時間と余裕、そして心がまえが必要です。畳の前面を掃除するつもりで行うと、仕上がりが綺麗になります。

さらに、血液の汚れがついた場合、簡単なアルコールスプレーの使用がほぼ大丈夫です。スプレー後、優しく拭き取ってください。

しかし、黒マジックや油性ペンなどの頑固な汚れの場合、シンナーでこすることもありますが、その際は少しずつ様子を見ながら行い、自己責任でお願いします。シンナーは畳の表面を傷める可能性があるため、慎重に対応してください。

・家庭用柔道畳の選び方ガイドまとめ

この記事を通して、柔道畳の歴史や素材、選び方、そしてメンテナンス方法について学んでいただけたかと思います。家庭用に柔道畳を選ぶ際には、価格やサイズ、素材をしっかりと確認し、ご自身のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

メンテナンスをしっかりと行うことで、長く安全に使える柔道畳を見つけてください。この記事が、皆さんの柔道練習環境をより良くするお手伝いになれば幸いです。

★柔道畳の歴史をひも解く/家庭用で使える柔道畳の選び方ガイドの総括

✅ 柔道畳の歴史と進化について解説しています。
✅ 家庭用柔道畳の最適な選び方やポイントを説明しています。
✅ 柔道畳のメンテナンス方法を具体的に紹介しています。
✅ 畳の素材や価格、サイズに関する情報を提供しています。
✅ 安全で快適な柔道環境を整えるためのアドバイスをしています。

▼その他、関連の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?