近年、住宅の品質に対する規制が厳しくなるとともに、室内換気に関する研究が盛んになりました。 東京大学生産技術研究所の村上周三教授らは、化学物質を含んだ空気が室内でどのような動きをするのか、さまざまな条件で模擬実験しました。 室内空間を細かな格子で区切り、数十万の交点ごとに気流と化学物質濃度の変化を時間を追って調べました。 部屋の相対する壁の上部に換気口を設けた場合、床から発生する化学物質の濃度は外気流入側の換気口に近い床付近で高くなりました。さらに、どの地点でも床近くに