とっしー

コピーライターでキャリアスタート。インハウスで広告コミュニケーションを企画制作、クリエ…

とっしー

コピーライターでキャリアスタート。インハウスで広告コミュニケーションを企画制作、クリエーティブディレクターを経て、マネジメント職に。 広告電通賞 受賞・選考委員|ACC賞審査員|アドタイデイズ登壇等 ※発信する内容は、所属先や団体とは関係のない、個人の見解です。

最近の記事

AGANAIとノマドランドの希望

地下鉄サリン事件の被害者でもある、さかはらあつし監督の映画「AGANAI」。アカデミー賞6部門ノミネートの「ノマドランド」。 いずれも共通するのはベースがノンフィクションということと、ロードムービーという表現スタイル。前者は監督が信者とまっすぐに対峙し、後者は17年発売のノンフィクションが原作です。そして、それ以上に通底するところがあって、考えにふける時間をもらいました。 タグライン「1995年3月20日、あの朝、私はそこにいた。」AGANAIは気持ちがしっかりしたときに観

    • そのとき僕は、ノスタルジーを買っていた

      物欲がなくなっている。見事なまでに。日用品を除いて、最後に買ったのがなんだったか思い出せない。外に出る機会が奪われると、消費意欲も奪われてしまう。人は、人に会うための買い物をしてるのかもしれません。 2着を回しつづける日々リモートワークが始まって、1年とちょっと。出社とリモートのハイブリッドで、リモートワークのときは引きこもって一日が終わることもしばしば。そうなると身につけるものって、トレーナーとスエットで、クツ下すら履かないわけです。 毎日のように洗濯すると3着、いや、2

      • セリは明日の夢を見るか

        今年のアカデミー賞は4月26日(月)に開催予定。「ノマドランド」が本命といわれるなか、対抗馬と言われるのが「ミナリ」。 韓国系移民の苦悩や葛藤、アメリカンドリームを追い求める姿を描いた作品で、作品賞をはじめ、監督賞(リー・アイザック・チョン)、主演男優賞(スティーヴン・ユァン)、助演女優賞(ユン・ヨジョン)、脚本賞、作曲賞の6部門にノミネート。 アメリカ資本だったり、監督は韓国系アメリカ人、製作にブラッド・ピットが名を連ねながらも、テーマが韓国だけに、昨年のパラサイトの再来

        • ウェビナーとダイエットの関係

          オンラインで行われるセミナーを、ウェブとセミナーでウェビナーと呼ぶようになったのは、僕のまわりではコロナ禍に突入した去年からなのだけど、誰が名付け親なのか、調べてもわからなかった。 誰でもいいのだけど(じゃあ書くなよ)、ウェビナーだと会場に行くための移動時間を確保しないで済むのはありがたいし、以前よりも参加する機会が増えている。 誘惑のデメリット会社PCで参加することが圧倒的に多いのだけど、とにかく誘惑が多い。ブラウザで見るネットニュース。メールが届いたことを知らせるアイコ

          ¥100

        AGANAIとノマドランドの希望

          僕らはいま、すばらしき世界にいる

          佐木隆三の「身分帳」が原作となる、西川美和監督、役所広司主演の映画「すばらしき世界」が公開されている。そろそろロードショーも終わりに近づいているところだろうか。原作は「直木賞受賞(51-75回)作家の本」でAmazonの1位(2021年3月時点)になるなど、映画の評判を表しているようだ。 タグライン「この世界は生きづらく、あたたかい。」役所広司が演じる、人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯、三上が出所したあと、過去を背負いながら、社会で悪戦苦闘する姿が描かれる。 映画の公式

          僕らはいま、すばらしき世界にいる