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現在のカスタム環境とNITAの話

性能調整アプデから暫く経って、また環境が変わり面白くなってきたので。

このnote、前半部分を平たく言うなら『なんで当時ワルハナはスピードとターボのバランスが良くて~……とか言ってたのに今ターボ値5.25まで増えとるんや』という話です。

後半はヨシ熊環境のさらに先のことを予想してみたり、いよいよTAカスタムと変わらなくなってきたVSカスタムNITAの未来を考えてみる話です。

☆ 大前提 ☆
本作のキャラ選びの基本はスピード値+ターボ値の最大を取ること。
この条件を満たしていれば、基本的にスピード値とターボ値はトレードオフの関係になる。

※DLC第5弾(Ver.2.4.0)で虫やスケルトンのスピードが熊に並んだりタヌキマリオのターボ値がヨッシーに並んだりしたけど、現状Tier1はヨシ熊から変わってないのでそのへんは無視してます。

急にターボ値が伸びた話

性能調整アプデ前の環境カスタムはご存知ワルハナ(ターボ4.25)。

それがアプデ後最初に注目されたのはロゼ熊(ターボ4.75)で、その後はヨシトル(ターボ5)→ 現在ではヨシ熊(ターボ5.25)が主流となっている。

  • 何故アプデ前の環境カスタムはターボ値4.25のワルハナだったのに、アプデ後に同じくターボ値4.25のワルトルや重量熊ではなくいきなりターボ4.75のロゼ熊になったのか?

  • その後もターボ値が伸び続けているのは何故か?

という疑問が生まれる。


ワルパタが流行らなかった話

一度時代を巻き戻してアプデ前のワルハナ環境へ。

最初期は重量ハナチャン(ターボ4)がTier1だったが、走法の開拓やらなんやらでターボに0.25振ったワルハナが環境カスタムになった。

この時期のステータスだと、よりターボ値に振ったカスタムとして重量パタテン(ターボ4.5)やワルパタ(ターボ4.75)が選択できた。

現在のヨシ熊の流行りっぷりを考えると、

  • 何故当時はワルパタではなくワルハナが流行ったのか?

  • 当時ワルパタが流行らずワルハナ環境だったのに、何故アプデ後急にターボ値がインフレしたのか?

という疑問が生じる。上項と本項の疑問はリンクしている。



いうてワルパタ使ってる人そこそこいたけどね

まずワルハナからワルパタに環境が移行しなかった疑問。有名な話だがプレイヤー間の社会的要因が問題としては大きい。
最初は視界や操作感の問題でワルイージ・ハナチャンが選ばれたが、使用人口が増えるにつれて他のカスタムを使用すること自体が[大会や模擬において、プレイヤーをキャラで判別できターゲッティングできるリスク]へと変貌していった。

これを『環境の固定化』と呼んでみる。ワルハナNITAが確立したことや、強者の真似をして~~という環境的な追い風要素は全てこの箱に入れる。

正直な話この『環境の固定化』が要因として大きすぎる気はするが、他にもワルパタが流行らなかった原因を探ってみる。
個人的に提唱したいのは『ターボ値4.75では足りなかった説』。重量パタテンのターボ値4.5が中途半端だったように、実はワルパタの4.75も中途半端だった可能性がある。ギリギリ走法を変えるラインには到達しているが、VSで安定させるのは難しかったのかもしれない。こればかりはもう過ぎ去った話なので今から考えるのはちょっと難しい。

このワルパタのターボ4.75が中途半端だった説は、アプデ後の環境でターボ4.75・ターボ5の時代が長く続かなかったのにも通ずる部分がある。



次にアプデ後の環境でいきなりターボ値が4.75まで伸びた疑問については、ワルハナ側が限界を迎えていたという方面から考えを巡らせてみる。

ワルハナが使用されていた理由の一つは、ワルパタの走法をVSで決める不安定さから安定感を求めてワルハナを使うというもの。
その頃TAでは軽量化が進んでいたことやめいグラの発見もあり、より実践に適した練習としてワルハナNIという文化が確立した。ただ当初ワルハナNIはあくまで走法の参考程度として見られていた部分はあった。

『環境の固定化』が進むにつれて、同じカスタムの相手に走力で勝つ重要性が高まった。走力を示す上でもアルベルトが軽量で訳分からん走法をしている普通のTAよりも、ワルハナNIで速い方がよっぽどわかりやすかった。
そうするとタイムの価値も高まっていき、VSの参考にするためのNITAから、VSで使うには高難易度な走法を取り入れた『タイムを出すためのNITA』へと変化していった。

VS方面からも同様の事象が発生する。タイムよりも立ち回りやミスなく走ることが重要とされてきたVSだが、ハイレベル化により『ミスなく走るのは当然・その上走力でも差が出る』という考え方が浸透。VS強者がNITAにおいても好タイムを叩き出し、先鋭化した走法をVSでも取り入れ、走法の難易度は技量でカバーするといった構図が完成した。

『環境の固定化』により、本来安定を求めたはずのワルハナにおいて高難易度な走法を採用しつつもワルパタへは移行しないという歪な状態になった(一時期のワルハナNITAってめちゃくちゃレベル高かったよね)。

ターボ値を上げれば速く走れることは理解していて、だからこそ性能調整アプデで全てがリセットされてからは早々にターボ4.25系統は見捨てられ、最初の環境はターボ4.75から始まったと見ることができる。



最後にターボ値がどんどんインフレしてヨシ熊の5.25が流行している件。
これについてはカスタム選びの大前提を覆す話になるが、もはやスピード値とターボ値は完全なトレードオフの関係にはないのではないだろうか。

先日バンクーバーやロサンゼルスといった新コースのNITAを詰めていたのだが、ヨシ熊の走法でヨシトルに乗ると早溜めが厳しい箇所がいくつもあった。MTを一段階多く溜められる場所が一箇所でもあれば折角直線スピードで稼いだ差も埋められてしまう。ターボを0.25上げるということはスピードを0.25失う以上の価値があることを実感した。

ヨシ熊への変更はタイムの向上以外にもメリットがある。MT復帰のやりやすさやハンドリングの高さもあるし、直ドリを多用することによるアドリブの利点もある。かつて軽量のようなターボ値の高いカスタムは走法が固定化されることでVS向きではないと考えられていたが、実際はむしろラインが乱れた際にターボを絡めたアドリブを効かせられるのが有利に働いているように思える。



ヨシパタはあり?なし?

上項の通りスピード値とターボ値が完全なトレードオフではない(よりターボ値の方が重視される)環境となると、次はヨシパタに可能性を見出すターンが来てもおかしくないと思う。

陸スピードは遅いけど、水中や反重力がそれほど遅くないのは地味にズルい

ヨシパタはヨシ熊に対してターボ値を0.25盛ることができるが、代わりにスピードを0.5失うステータスとなる。
『スピードとターボの最大値を取る』というカスタム選びの大前提を覆す形にはなるが、これだけターボに偏った環境になっているのであれば可能性は十分にあると考えられる。

ヨシパタの速さ自体はTAで証明されているので、今後の環境を変えるかどうかはヨシ熊に対して走法を変えなければいけないのかどうか・スピード値を0.5失うのがどれだけ痛いかといった辺りが論点になりそう。


もはやNITAと普通のTAって一緒?

ワルハナの時代からしてみるとVSカスタムのターボ値は大きく上がったし、TA方面からしても軽量パタテンは淘汰されてヨシパタが主流のカスタムになった。VSカスタムとTAカスタムの差がほとんどなくなったことで、一見するとあえてVSカスタムでNITAを行う必要性が少なくなってきたように思うがどうだろうか。

もちろんキノコを使わないルートの走法は大事だし、コースによるカスタムの違いもある。何よりも大きいのがめいグラの有無だと思っていて、キノコを使わないということよりもめいグラを使わないという点が一番NITAにおいて重要だと感じる。

逆にヨシパタがVSで使われてくる可能性があるならヨシパタもNITAの環境カスタム枠として認められる可能性も出てくる。現在のNITAリーダーボードは性能調整アプデ当時の環境をもとにしたものであり、現在ではほぼ使用されていないロゼ熊やマリトル等の枠が残っている。このあたりも今後実際の環境を反映したものへと変化する可能性は高い。


まとめ

  • 現在の環境カスタムはヨシ熊。ヨシトルはもはや時代遅れ?

  • ここまでの環境の変化はいろいろと理由があった。

  • 今後はヨシパタが環境になるかも。Tier1は熊かもしれないけど十分いけそう

  • NITAでヨシパタがありになったらいよいよキノコありと変わらんよね。

  • めいグラは修正された方がいい

そんなところです


追記:NITAリーダーボードが丁度更新されてて、ロゼ熊枠がなくなってヨシパタになってた。まだVSカスタムの枠には入ってないけど一歩環境が進んだ感。これ書いてる途中で変更されたから起源主張したいンゴ

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