いつまでも、一緒~絵本「どこまでも」を読んで~
いつか子どもは、私を離れて生きていく。分かっているけど分かってない。
天使がひらひら舞うように、時には地から這いだした魔物のように、子どもたちは私を取り巻いて離さない。
だから先のことなんて想像できない。
でも昨日より今日、去年より今年、子どもたちは確実に成長していて、その時とは違う関係を私に求めてくる。
だから、そう確実にいつか私を離れていく。
先日、娘が、
「ねえ、私はいつまでママと一緒にいるの?」
とまだうまく回らない舌でゆっくり聞いてきたとき、
どきっとして、胸がじんわり熱くなった。
「いつまでだと思う?」
どきどきしたまま聞き返した。うまく答えがみつからなかったから。
「ずっとずっと一緒がいいな」
「そうだね、ママもいっしょだよ」
いつか子どもたちは、私を離れていく。
それは悲しくも嬉しい事実。
そして、いつか離れても分かってる。ずっとずっと一緒だっていうこと。
そして同時に感じてる。
今日の、今ここでのあなたと私は、今、この瞬間だけの、あなたとわたしっていうこと。
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