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Izumi Books 新作 illusion of love 制作中

ずっと忘れられない小説がある。今までにたった2冊しか書かれていない。
発刊されてもう何十年にも経つのに、その作家の本は後にも先にも前編と後編のたった2冊だけしか流通していない。
2冊の文庫本を残して、こつ然と本の世界から姿を消した作家。

ミステリーのようなのに、事件らしきものがあったのかなかったのか、何の謎解きもない幻覚のようなミステリアスな物語。
著者名も本のタイトルも忘れ、筋書きさえも朧げにしか思い出せない。
なのに読み終えた後の、深い闇と夢幻の狭間に落ちていくような感触と触覚だけは、今もわたしのこころに深く染み込んで消えることがない。

ときどき言葉が大嫌いになる。
すべての言葉をビリビリに破り捨て、声帯のない鸚鵡のようになりたい衝動に駆られることがある。そんな時に必ずあの小説のあの不思議な感触を思いだす。

そして…

ああ、いいんだ、言葉を捨てなくても。

そう思える。
理由? そんなもの分からない。

新刊 illusion of love(未完・制作中)


🟣作画(AIアート)・文   y.izumi

🟣レイアウト・Design Izumi.Books

🟣B6   64ページ 小型タブレットサイズ

🟣¥1,000


〈本文抜粋〉


















🟠ワンコインであなただけの本を作ってみませんか。あなたの絵や写真を際立たせる言葉を添えて。あなたの言葉に寄り添うような絵を添えて。世界にひとつだけのあなたの本を創る…そんなお手伝いをしています。

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