図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主…

図書出版みぎわ

図書出版みぎわは、2022年12月に流山市を拠点にとして立ち上げたひとり出版社です。主に文芸書、人文書と言われるジャンルの本を刊行しています。noteでは、自社刊行物の紹介のほか、連載やみぎわのなかの人の個人blogなど掲載していきます。

マガジン

  • 『戦争のかけらを集めて』の断片たち

    『戦争のかけらを集めて』に文章をお寄せいただいた皆様に、「私と戦争と場所・モノ」をテーマに自由にご寄稿いただきました。8月11日から、毎日1つずつ、公開します。

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    ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」

    ※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・200頁価格:本体2,600円+税刊行時期:2024年8月刊行ISBN978-4-911029-12-1 C0039* * * * * * * * *【書籍概要】かつて網走にあった、小さな資料館を未来に伝える――北海道のオホーツク海に面した網走の地に、「ジャッカ・ドフニ」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館が存在した。「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、北方少数民族であるウイルタのほか、ニヴフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした人々の生活や文化を伝えることを目的とした私設資料館だった。2024年、髙島屋史料館TOKYOで開催された展覧会を図録で再現、貴重な資料をオールカラーで掲載する。【目次】はじめに ジャッカ・ドフニを未来へつなぐ第1章 サハリン(樺太) サハリン島の歴史/ジャッカ・ドフニ年表/ウイルタについて第2章 ジャッカ・ドフニ ジャッカ・ドフニの設立/ゲンダーヌさん/北川アイ子さん 北海道網走に暮らした北川アイ子さんの生活(撮影/1997-1998年)私たちが見たジャッカ・ドフニ 私の見たゲンダーヌさんと北川アイ子さん 瀧口夕美 曖昧な国境と国籍 黒川創 対談 私たちが見たジャッカ・ドフニ 瀧口夕美・黒川創第3章 ウイルタの文化 ジャッカ・ドフニの展示/衣服類/かぶりもの/儀式の道具類/トナカイ飼育 /白樺樹皮容器 宮本馨太郎作品「オロッコ・ギリヤークの生活」(1938年8月)第4章 交流のあった民族 サハリン島の先住民族・少数民族 北川アイ子『私の生いたち』特別掲載 新田樹「雪」解説 日本帝国と樺太先住民族 加藤絢子 日露/日ソの境界変動と樺太アイヌの歴史 田村将人 ジャッカ・ドフニと博物館の歴史と構造 犬塚康博 民族の心――北川アイ子さんとの対話から 弦巻宏史 資料館ジャッカ・ドフニ 90年代を振り返る 青柳文吉【編者略歴】北海道立北方民族博物館 監修北方諸地域に生活する先住民の文化と歴史を研究し、その成果を広く一般に普及することを目的として1991年2月10日に開館。グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する、国内では唯一、世界的にも数少ない北方地域を専門とする博物館。常設展示では世界各国から集めた約900点を衣食住、生業等のテーマ別に展示し、北方に暮らす人びとの文化を紹介する。高島屋史料館TOKYO 編重要文化財である日本橋髙島屋S.C.本館に、2019年3月に開館。展示室と旧貴賓室(セミナールーム)にて、展示活動に加えトークイベントやワークショップなどを開催。これまで扱ってきたテーマは、建築・都市から百貨店、ショッピングモール、ひいては来訪神、北方少数民族ウイルタまで多岐にわたる。また、こうした企画展がわずか50㎡の展示室において盛りだくさんな情報量で展開されることから、一部では展示スタイルが「史料館TOKYO方式」として話題に。【ジャンル】人文書/歴史・民族・博物館
    ¥2,860
    みぎわ丸書店
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    戦争社会学研究 第8巻 聞こえくる戦争

    ※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・256頁価格:本体3,400円+税刊行時期:2024年7月刊行ISBN978-4-911029-11-4 C3030* * * * * * * * *【書籍概要】〈特集1 聞こえくる戦争〉では、戦争と共に想起される音に耳を傾け、社会や人間との関りを再考する。戦時中に作られ、歌われた軍歌や流行歌の歴史的・社会的背景や、音に込められた体験の継承、音楽に内包された文化やイデオロギーなどを考察する。サウンド・スタディーズの最前線も紹介しつつ、多層的な戦争と音・音楽の研究の地平を開く。〈特集2 自衛隊にどうアプローチするか〉では、「自衛隊へのアプローチの困難と可能性」をテーマにとした紙上座談会と、自衛隊研究の方法や難しさ、これからの課題を提示する論考・エッセイを掲載。創設七〇年という節目の年に、これからの自衛隊研究の展望を提示する。〈小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために〉は、二〇二三年七月に逝去された、『戦争社会学研究』に創刊から携わった編集者、岡田林太郎氏への追悼の思いも込め、これまでの戦争社会学研究会が考え続けてきた「社会のなかの戦争」と「戦争のなかの社会」をテーマに、研究をどうパブリックなものにしていくのかを検討する。ほか、投稿論文2本、自由投稿を3本に、書評、例会報告を掲載。【目次】【特集1 聞こえくる戦争】聞こえくる戦争 永冨真梨戦時下における民謡とその資源化――おわら風の盆の事例から 長尾洋子シベリア抑留下の日本人収容所で響いた音――民主講習会、ラジオ、手稿歌集の中の歌 森谷理紗特攻隊がのこした名もなき歌 寺尾紗穂国破れて歌あり――昭和期の音楽をめぐる貫戦史的考察 張 佳能「耳は兵器なり」――兵器としての音楽・戦場の音に関する研究動向 永冨真梨楽器を携えた米兵たち――戦争する人、音楽する人 青木 深【特集2 自衛隊にどうアプローチするか】誌上座談会 自衛隊にどうアプローチするか? 井上義和、松田ヒロ子、大谷弘毅、瀧野隆浩、野上 元、柳原伸洋、望戸愛果自衛隊を対象とする小説・マンガ研究への招待――出版時期と内容の分類を通じた「理解可能な特殊性」の析出 津田壮章自衛隊研究の難しさ 中原雅人自衛官の語りを聞き取るという営み――自衛隊と外部社会の「断絶」のなかで 児玉谷レミ自衛隊の質的研究の困難と可能性――広報官への聞き取り調査から 岡田知紗希現存する軍事組織出身者に対するインタビュー調査の難しさ 角田 燎自衛隊研究の『あちら』と『こちら』、そしてその『あいだ』 塚原真梨佳【小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために】特集にあたって 柳原伸洋記録の余白を補足する記録の収集――「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み 山本唯人パブリック・ヒストリーと編集者の歴史実践 堀 郁夫「再現」と「再生」――東方社写真と岡田林太郎氏との本づくり 井上祐子中心を失ったまま対話を続けていくために――岡田林太郎〈環礁モデル〉試論から出発して 大川史織【投稿論文】「銃後女性」の「責任」の再発見――『銃後史ノート』における葛藤と「自らへの問い」 峯 桃香メディア・コンヴァージェンス状況下におけるファン共同体の政治化――『夕凪の街 桜の国』の作品内容および受容の分析から 森下 達【書評論文】佐藤文香『女性兵士という難問――ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』 /野上 元木村美幸『日本海軍の志願兵と地域社会』/白岩伸也林 英一『残留兵士の群像︱彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』/小林和夫小川実紗『観光と「性」――迎合と抵抗の沖縄戦後史』/秋山道宏【例会報告】「モニュメント」になれないモノたちのために――エクスカーション企画「軍都・相模原の痕跡を歩く」後記 塚田修一【自由投稿 ウクライナ問題と私たち――会員の声】ウクライナ戦争とロシアの現在から考察すべき日本の過去――被害者意識と勝者の正義 アルト・ヨアヒム遠くて近い国々の戦争 渡邊信洋戦争中の文化遺産保護――二一世紀の「ミケランジェロ・プロジェクト」李 貞善編集後記/執筆者一覧【編者略歴】戦争社会学研究会(せんそうしゃかいがくけんきゅうかい)戦争と人間の社会学的研究を進めるべく、社会学、歴史学、人類学等、関連諸学の有志によって設立された全国規模の研究会。故・孝本貢(明治大学教授)、青木秀男(社会理論・動態研究所所長)の呼びかけにより2009年5月16日に発足し、以後、年次大会をはじめ定期的に研究交流活動を行っている。【ジャンル】人文書/歴史・日本近代史・社会学
    ¥3,740
    みぎわ丸書店
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    流山の史跡をあるく/田村哲三

    * * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・172頁価格:本体2,000円+税刊行時期:2024年6月刊行ISBN978-4-911029-10-7 C0021* * * * * * * * *【書籍概要】この町のことを、もっと知りたい!人口増加率が六年連続で全国一位、メディアでもたびたび取り上げられる流山市。新しく街が開発される一方で、この地には、古代から現代に至るまでの歴史の痕跡が、いまも数多く残されている。流山市の史跡ガイドをつとめる著者が、流山の歴史や、市内の神社や建築物、石碑などの来歴を写真付きで解説。流山の歴史を紹介するコラムも多数掲載。新旧が混ざりあう流山市の知られざる魅力を伝える、新しい歴史ガイドブック!「人口の増加は歴史文化の破壊でもある。流山市は昭和三〇年代から始まった開発で多くの歴史文化財が消滅した。それらを知るたびに、今後、現存する歴史文化を開発から守るにはどうしたらよいのか。行政に任せきりでよいのか。文化財に指定されない多くの歴史・民俗文化財、例えば路傍の石仏などの保護はどうしたらできるのか。いくら自問しても結論はでない。個人の考えなど知れたものである。その中で結論めいたものを挙げれば、市民が郷土の歴史文化を知ることで流山に愛着を持ってもらう。それが郷土愛につながり郷土の歴史文化の保護につながるのではないか、との考えであった。私がそうであるように、市民の多くは市外からの移住者で流山のことは知らない。ならば知ってもらうことが一番である。それは現在の流山だけでなく、流山の歴史を知ってもらうことではないか。「温故知新」とはよく言ったもので、歴史を知ることが新しいまちづくりにも役立つとの考えも湧いてきた」(本書「はじめに」より)【目次】刊行によせて 青柳孝司(NPO流山史跡ガイドの会理事長)はじめにⅠ 流山市南西部1流山本町エリア流山駅と流鉄線/葛飾県・印旛県県庁跡/大杉神社[加]/呉服 新川屋/寝具店 笹屋商店と土蔵/浅間神社と富士塚/印旛官員共立学舎跡/近藤勇陣屋跡/閻魔堂と金子市之丞の墓/万華鏡ギャラリー&ミュージアム/和菓子 清水屋本店/流山本町まちなかミュージアム/長流寺/一茶双樹記念館/杜のアトリエ黎明/光明院/赤城神社と大しめ縄/流山寺/旧陸軍糧秣廠跡2鰭ヶ崎駅エリア東福寺[鰭ヶ崎]/三本松古墳跡[鰭ヶ崎]/熊野神社[思井]/犬塚と耳だれ地蔵/雷神社[鰭ヶ崎]3木エリア観音寺[木]/香取神社[木]4流山おおたかの森駅エリア円東寺[市野谷]/天神社[市野谷]/三輪野山貝塚跡[三輪野山]/三輪茂侶神社[三輪野山]/花輪城址公園[下花輪]/天満宮[大畔]Ⅱ 流山市北部5利根運河エリアギャラリー平左衛門・茶房さわ/利根運河ビリケン/利根運河碑/ムルデルの碑/窪田酒造株式会社と窪田味噌醤油株式会社/利根運河大師堂/六社神社と深井新田の渡し跡/におどり公園/深井城跡と不動堂/割烹新川とブラッスリーしんかわ6運河駅エリア駒形神社[東深井]/東深井のダブルクランク道/富士塚[西深井]/安蒜家板碑[西深井]/三社大神[西深井]/浄観寺/東深井古墳群[東深井]/7江戸川台駅東・駒木台エリア江戸川台稲荷/江戸川台の野馬土手/香取神社[青田]/鏑木学校発祥の地[駒木台]/法栄寺[駒木台]/八幡神社[駒木台]8江戸川台駅西エリア浄信寺[東深井]/慈眼院[東深井]/平方観音[美原]/オランダさま[美原]/福性寺[平方]/香取神社[平方]/愛宕神社と円頓寺/香取神社[北小屋]/南小学校跡地/八坂神社[上新宿]Ⅲ 流山市東部9おおたかの森駅東・豊四季エリア熊野神社[東初石]/オランダ観音[おおたかの森北]/諏訪神社[駒木]/成顕寺[駒木]10 初石駅西エリア金刀比羅神社[上新宿]/神明社[南]/浄栄寺[桐ケ谷]/神明社[下花輪]/西栄寺[桐ケ谷]11 流山セントラルパーク駅エリア天神社[後平井]/愛染堂[中]/真城院[平和台]/光照寺[平和台]/本行寺[平和台]/大宮神社[平和台]/大原神社[平和台]/天形星神社[長崎]/春山寺[野々下]/浄蓮寺[野々下]12 南柏駅エリア香取神社[名都借]/清瀧院[名都借]/広寿寺[名都借]/名都借城跡[名都借]/前ヶ崎城址公園[前ヶ崎]/宝蔵院[前ヶ崎]/香取神社[前ヶ崎]/香取神社[向小金]コラム金子市之丞と講談・歌舞伎/みりんの話/流山の河岸/流山の渡し/市内の句碑めぐり/庚申信仰と庚申塔/佐和山落城記/利根運河の話/日光東往還と大名行列/戦国 流山の合戦/小金牧/民間信仰と路傍の石神仏/『駅路鞭影記』にみる/旧水戸街道の木戸あとがき【著者略歴】田村哲三(たむら・てつぞう)1938年茨城県つくば市生まれ。1957年誠文堂新光社入社、主に営業、広告宣伝、マーケティング部門を担当。誠文堂新光社、博文館新社、法学書院で営業代表歴任。現在「NPO法人流山史跡ガイドの会」副理事長。主な著作に、『出版王国の光と影―博文館興亡六十年』(法学書林、2007年)、『利根運河を完成させた男―2代目社長志摩万次郎伝』(崙書房、2012年)、続いて実録風小説『カナル』(2016年)などがある。【ジャンル】人文書/歴史・地域史
    ¥2,200
    みぎわ丸書店

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図書出版みぎわは、2022年12月に設立したひとり出版社です。一冊の本が、人と人とをつなぎ、社会に広がり、そしてほんの少しだけでも、社会が、世界が良いものになっていく。そんな本を作ることを目指しています。本サイト「みぎわ丸書店」では、図書出版みぎわより刊行した本のほか、関係書籍の販売をいたします。
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ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家 サハリン少数民族ウイルタと「出会う」

※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・200頁価格:本体2,600円+税刊行時期:2024年8月刊行ISBN978-4-911029-12-1 C0039* * * * * * * * *【書籍概要】かつて網走にあった、小さな資料館を未来に伝える――北海道のオホーツク海に面した網走の地に、「ジャッカ・ドフニ」と呼ばれたサハリン少数民族の資料館が存在した。「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、北方少数民族であるウイルタのほか、ニヴフ、サハリンアイヌといった、サハリンに暮らした人々の生活や文化を伝えることを目的とした私設資料館だった。2024年、髙島屋史料館TOKYOで開催された展覧会を図録で再現、貴重な資料をオールカラーで掲載する。【目次】はじめに ジャッカ・ドフニを未来へつなぐ第1章 サハリン(樺太) サハリン島の歴史/ジャッカ・ドフニ年表/ウイルタについて第2章 ジャッカ・ドフニ ジャッカ・ドフニの設立/ゲンダーヌさん/北川アイ子さん 北海道網走に暮らした北川アイ子さんの生活(撮影/1997-1998年)私たちが見たジャッカ・ドフニ 私の見たゲンダーヌさんと北川アイ子さん 瀧口夕美 曖昧な国境と国籍 黒川創 対談 私たちが見たジャッカ・ドフニ 瀧口夕美・黒川創第3章 ウイルタの文化 ジャッカ・ドフニの展示/衣服類/かぶりもの/儀式の道具類/トナカイ飼育 /白樺樹皮容器 宮本馨太郎作品「オロッコ・ギリヤークの生活」(1938年8月)第4章 交流のあった民族 サハリン島の先住民族・少数民族 北川アイ子『私の生いたち』特別掲載 新田樹「雪」解説 日本帝国と樺太先住民族 加藤絢子 日露/日ソの境界変動と樺太アイヌの歴史 田村将人 ジャッカ・ドフニと博物館の歴史と構造 犬塚康博 民族の心――北川アイ子さんとの対話から 弦巻宏史 資料館ジャッカ・ドフニ 90年代を振り返る 青柳文吉【編者略歴】北海道立北方民族博物館 監修北方諸地域に生活する先住民の文化と歴史を研究し、その成果を広く一般に普及することを目的として1991年2月10日に開館。グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する、国内では唯一、世界的にも数少ない北方地域を専門とする博物館。常設展示では世界各国から集めた約900点を衣食住、生業等のテーマ別に展示し、北方に暮らす人びとの文化を紹介する。高島屋史料館TOKYO 編重要文化財である日本橋髙島屋S.C.本館に、2019年3月に開館。展示室と旧貴賓室(セミナールーム)にて、展示活動に加えトークイベントやワークショップなどを開催。これまで扱ってきたテーマは、建築・都市から百貨店、ショッピングモール、ひいては来訪神、北方少数民族ウイルタまで多岐にわたる。また、こうした企画展がわずか50㎡の展示室において盛りだくさんな情報量で展開されることから、一部では展示スタイルが「史料館TOKYO方式」として話題に。【ジャンル】人文書/歴史・民族・博物館
¥2,860
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戦争社会学研究 第8巻 聞こえくる戦争

※予約商品につき、刊行後、発送いたします。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・256頁価格:本体3,400円+税刊行時期:2024年7月刊行ISBN978-4-911029-11-4 C3030* * * * * * * * *【書籍概要】〈特集1 聞こえくる戦争〉では、戦争と共に想起される音に耳を傾け、社会や人間との関りを再考する。戦時中に作られ、歌われた軍歌や流行歌の歴史的・社会的背景や、音に込められた体験の継承、音楽に内包された文化やイデオロギーなどを考察する。サウンド・スタディーズの最前線も紹介しつつ、多層的な戦争と音・音楽の研究の地平を開く。〈特集2 自衛隊にどうアプローチするか〉では、「自衛隊へのアプローチの困難と可能性」をテーマにとした紙上座談会と、自衛隊研究の方法や難しさ、これからの課題を提示する論考・エッセイを掲載。創設七〇年という節目の年に、これからの自衛隊研究の展望を提示する。〈小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために〉は、二〇二三年七月に逝去された、『戦争社会学研究』に創刊から携わった編集者、岡田林太郎氏への追悼の思いも込め、これまでの戦争社会学研究会が考え続けてきた「社会のなかの戦争」と「戦争のなかの社会」をテーマに、研究をどうパブリックなものにしていくのかを検討する。ほか、投稿論文2本、自由投稿を3本に、書評、例会報告を掲載。【目次】【特集1 聞こえくる戦争】聞こえくる戦争 永冨真梨戦時下における民謡とその資源化――おわら風の盆の事例から 長尾洋子シベリア抑留下の日本人収容所で響いた音――民主講習会、ラジオ、手稿歌集の中の歌 森谷理紗特攻隊がのこした名もなき歌 寺尾紗穂国破れて歌あり――昭和期の音楽をめぐる貫戦史的考察 張 佳能「耳は兵器なり」――兵器としての音楽・戦場の音に関する研究動向 永冨真梨楽器を携えた米兵たち――戦争する人、音楽する人 青木 深【特集2 自衛隊にどうアプローチするか】誌上座談会 自衛隊にどうアプローチするか? 井上義和、松田ヒロ子、大谷弘毅、瀧野隆浩、野上 元、柳原伸洋、望戸愛果自衛隊を対象とする小説・マンガ研究への招待――出版時期と内容の分類を通じた「理解可能な特殊性」の析出 津田壮章自衛隊研究の難しさ 中原雅人自衛官の語りを聞き取るという営み――自衛隊と外部社会の「断絶」のなかで 児玉谷レミ自衛隊の質的研究の困難と可能性――広報官への聞き取り調査から 岡田知紗希現存する軍事組織出身者に対するインタビュー調査の難しさ 角田 燎自衛隊研究の『あちら』と『こちら』、そしてその『あいだ』 塚原真梨佳【小特集 憶えていく――戦争の歴史をパブリックに開き続けるために】特集にあたって 柳原伸洋記録の余白を補足する記録の収集――「体験者なき時代」における戦争体験継承の取り組み 山本唯人パブリック・ヒストリーと編集者の歴史実践 堀 郁夫「再現」と「再生」――東方社写真と岡田林太郎氏との本づくり 井上祐子中心を失ったまま対話を続けていくために――岡田林太郎〈環礁モデル〉試論から出発して 大川史織【投稿論文】「銃後女性」の「責任」の再発見――『銃後史ノート』における葛藤と「自らへの問い」 峯 桃香メディア・コンヴァージェンス状況下におけるファン共同体の政治化――『夕凪の街 桜の国』の作品内容および受容の分析から 森下 達【書評論文】佐藤文香『女性兵士という難問――ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学』 /野上 元木村美幸『日本海軍の志願兵と地域社会』/白岩伸也林 英一『残留兵士の群像︱彼らの生きた戦後と祖国のまなざし』/小林和夫小川実紗『観光と「性」――迎合と抵抗の沖縄戦後史』/秋山道宏【例会報告】「モニュメント」になれないモノたちのために――エクスカーション企画「軍都・相模原の痕跡を歩く」後記 塚田修一【自由投稿 ウクライナ問題と私たち――会員の声】ウクライナ戦争とロシアの現在から考察すべき日本の過去――被害者意識と勝者の正義 アルト・ヨアヒム遠くて近い国々の戦争 渡邊信洋戦争中の文化遺産保護――二一世紀の「ミケランジェロ・プロジェクト」李 貞善編集後記/執筆者一覧【編者略歴】戦争社会学研究会(せんそうしゃかいがくけんきゅうかい)戦争と人間の社会学的研究を進めるべく、社会学、歴史学、人類学等、関連諸学の有志によって設立された全国規模の研究会。故・孝本貢(明治大学教授)、青木秀男(社会理論・動態研究所所長)の呼びかけにより2009年5月16日に発足し、以後、年次大会をはじめ定期的に研究交流活動を行っている。【ジャンル】人文書/歴史・日本近代史・社会学
¥3,740
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流山の史跡をあるく/田村哲三

* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・172頁価格:本体2,000円+税刊行時期:2024年6月刊行ISBN978-4-911029-10-7 C0021* * * * * * * * *【書籍概要】この町のことを、もっと知りたい!人口増加率が六年連続で全国一位、メディアでもたびたび取り上げられる流山市。新しく街が開発される一方で、この地には、古代から現代に至るまでの歴史の痕跡が、いまも数多く残されている。流山市の史跡ガイドをつとめる著者が、流山の歴史や、市内の神社や建築物、石碑などの来歴を写真付きで解説。流山の歴史を紹介するコラムも多数掲載。新旧が混ざりあう流山市の知られざる魅力を伝える、新しい歴史ガイドブック!「人口の増加は歴史文化の破壊でもある。流山市は昭和三〇年代から始まった開発で多くの歴史文化財が消滅した。それらを知るたびに、今後、現存する歴史文化を開発から守るにはどうしたらよいのか。行政に任せきりでよいのか。文化財に指定されない多くの歴史・民俗文化財、例えば路傍の石仏などの保護はどうしたらできるのか。いくら自問しても結論はでない。個人の考えなど知れたものである。その中で結論めいたものを挙げれば、市民が郷土の歴史文化を知ることで流山に愛着を持ってもらう。それが郷土愛につながり郷土の歴史文化の保護につながるのではないか、との考えであった。私がそうであるように、市民の多くは市外からの移住者で流山のことは知らない。ならば知ってもらうことが一番である。それは現在の流山だけでなく、流山の歴史を知ってもらうことではないか。「温故知新」とはよく言ったもので、歴史を知ることが新しいまちづくりにも役立つとの考えも湧いてきた」(本書「はじめに」より)【目次】刊行によせて 青柳孝司(NPO流山史跡ガイドの会理事長)はじめにⅠ 流山市南西部1流山本町エリア流山駅と流鉄線/葛飾県・印旛県県庁跡/大杉神社[加]/呉服 新川屋/寝具店 笹屋商店と土蔵/浅間神社と富士塚/印旛官員共立学舎跡/近藤勇陣屋跡/閻魔堂と金子市之丞の墓/万華鏡ギャラリー&ミュージアム/和菓子 清水屋本店/流山本町まちなかミュージアム/長流寺/一茶双樹記念館/杜のアトリエ黎明/光明院/赤城神社と大しめ縄/流山寺/旧陸軍糧秣廠跡2鰭ヶ崎駅エリア東福寺[鰭ヶ崎]/三本松古墳跡[鰭ヶ崎]/熊野神社[思井]/犬塚と耳だれ地蔵/雷神社[鰭ヶ崎]3木エリア観音寺[木]/香取神社[木]4流山おおたかの森駅エリア円東寺[市野谷]/天神社[市野谷]/三輪野山貝塚跡[三輪野山]/三輪茂侶神社[三輪野山]/花輪城址公園[下花輪]/天満宮[大畔]Ⅱ 流山市北部5利根運河エリアギャラリー平左衛門・茶房さわ/利根運河ビリケン/利根運河碑/ムルデルの碑/窪田酒造株式会社と窪田味噌醤油株式会社/利根運河大師堂/六社神社と深井新田の渡し跡/におどり公園/深井城跡と不動堂/割烹新川とブラッスリーしんかわ6運河駅エリア駒形神社[東深井]/東深井のダブルクランク道/富士塚[西深井]/安蒜家板碑[西深井]/三社大神[西深井]/浄観寺/東深井古墳群[東深井]/7江戸川台駅東・駒木台エリア江戸川台稲荷/江戸川台の野馬土手/香取神社[青田]/鏑木学校発祥の地[駒木台]/法栄寺[駒木台]/八幡神社[駒木台]8江戸川台駅西エリア浄信寺[東深井]/慈眼院[東深井]/平方観音[美原]/オランダさま[美原]/福性寺[平方]/香取神社[平方]/愛宕神社と円頓寺/香取神社[北小屋]/南小学校跡地/八坂神社[上新宿]Ⅲ 流山市東部9おおたかの森駅東・豊四季エリア熊野神社[東初石]/オランダ観音[おおたかの森北]/諏訪神社[駒木]/成顕寺[駒木]10 初石駅西エリア金刀比羅神社[上新宿]/神明社[南]/浄栄寺[桐ケ谷]/神明社[下花輪]/西栄寺[桐ケ谷]11 流山セントラルパーク駅エリア天神社[後平井]/愛染堂[中]/真城院[平和台]/光照寺[平和台]/本行寺[平和台]/大宮神社[平和台]/大原神社[平和台]/天形星神社[長崎]/春山寺[野々下]/浄蓮寺[野々下]12 南柏駅エリア香取神社[名都借]/清瀧院[名都借]/広寿寺[名都借]/名都借城跡[名都借]/前ヶ崎城址公園[前ヶ崎]/宝蔵院[前ヶ崎]/香取神社[前ヶ崎]/香取神社[向小金]コラム金子市之丞と講談・歌舞伎/みりんの話/流山の河岸/流山の渡し/市内の句碑めぐり/庚申信仰と庚申塔/佐和山落城記/利根運河の話/日光東往還と大名行列/戦国 流山の合戦/小金牧/民間信仰と路傍の石神仏/『駅路鞭影記』にみる/旧水戸街道の木戸あとがき【著者略歴】田村哲三(たむら・てつぞう)1938年茨城県つくば市生まれ。1957年誠文堂新光社入社、主に営業、広告宣伝、マーケティング部門を担当。誠文堂新光社、博文館新社、法学書院で営業代表歴任。現在「NPO法人流山史跡ガイドの会」副理事長。主な著作に、『出版王国の光と影―博文館興亡六十年』(法学書林、2007年)、『利根運河を完成させた男―2代目社長志摩万次郎伝』(崙書房、2012年)、続いて実録風小説『カナル』(2016年)などがある。【ジャンル】人文書/歴史・地域史
¥2,200
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戦争のかけらを集めて――遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践/清水亮・白岩伸也・角田燎 編

* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー装・320頁価格:本体3,200円+税刊行時期:2024年6月刊行ISBN978-4-911029-09-1 C0020* * * * * * * * *【書籍概要】やがてくる第二次世界大戦の体験者不在の時代に、私たちは、どうすれば過去とつながることができるのか――元兵士から非体験者への世代交代が進む戦友会や、戦争を伝える史資料・メディアに向き合ってきた11人が、研究という回路を通して、忘却に抗する可能性を示す。偶然出会った個人の生と死、戦後の片隅にいた集団の断片的な物語などを拾い集め、埋もれた歴史経験のリアリティを描きだす。これからの継承のかたちを構想し、過去の戦争が「歴史」になる時代に何ができるのかを考える。新しい研究者たちによる挑戦の一冊!「歴史は、こちらが一方的に掘り進める化石ではない。私たちが歴史に働きかけるとき、歴史も私たちに働きかけてくる。(略)歴史実践は相互行為だ」(本書「プロローグ」より)【目次】プロローグ あの戦争は「歴史」になったとしても 清水亮第1部 非体験者による存続の行方戦後七〇年の軍艦金剛会 「追憶」のためのノート 塚原真梨佳不戦兵士の会 元兵士と市民による不戦運動の軌跡と次世代への継承 遠藤美幸なぜ統合は困難なのか 戦友会の固有性と組織間のつながり 角田燎[補章1]戦友会研究への招待 非体験者が参加する戦友会という謎 角田燎第2部 元兵士をめぐるまなざしの交錯なぜ憲兵の体験や記憶は忘却されたか 未発に終わった全国憲友会連合会の「引き継ぎ」から 後藤杏攻囲される日本郷友連盟 公文書から国家の認識に迫る 白岩伸也未来出征軍人会 第二次世界大戦前夜におけるアメリカ在郷軍人会と大学生 望戸愛果自衛隊体験の使い道 自衛隊退職者が書いた書籍の分析から 津田壮章[補章2]兵士の史料への招待 捨てる/拾うの位相から 白岩伸也第3部 残された言葉との対話書かれたものをとおして戦争体験者とつながるには 堀川優奈陸軍士官学校からエリートビジネスマンへ ある六十期生の「陸士経験」と戦後 塚田修一歴史への謙虚さ 非体験者による歴史実践の可能性 清水亮「わだつみ」という〈環礁〉への航路 ミュージアム来館者調査から 那波泰輔エピローグ 環礁の屑拾い 「未定の遺産」化の可能性 清水亮・白岩伸也あとがき【編者略歴】清水 亮(しみず・りょう)1991年、東京都新宿区生まれ、慶應義塾大学環境情報学部専任講師。主な著作に、『「予科練」戦友会の社会学――戦争の記憶のかたち』(新曜社、2022年、日本社会学会奨励賞受賞)、『「軍都」を生きる――霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店、2023年)などがある。白岩伸也(しらいわ・しんや)1990年、静岡県静岡市生まれ、北海道教育大学旭川校准教授。主な著作に、『海軍飛行予科練習生の研究――軍関係教育機関としての制度的位置とその戦後的問題』(風間書房、2022年)、「戦死をめぐる記憶と教育の歴史――予科練之碑設立の経緯と背景を中心に」(『教育学研究』第89巻第2号、2022年)などがある。角田燎(つのだ・りょう)1993年、東京都東久留米市生まれ。立命館大学立命館アジア・日本研究機構専門研究員。主な著作に、『陸軍将校たちの戦後史――「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容』、「特攻隊慰霊顕彰会の歴史――慰霊顕彰の「継承」と固有性の喪失」(2020年、『戦争社会学研究』4巻)などがある。【ジャンル】人文書/歴史・日本近代史・社会学
¥3,520
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BEFORE・ラディカル・オーラル・ヒストリー 保苅実著作集BOOK2 アンチ・マイノリティ・ヒストリー

※本書は刊行前書籍です。書籍のご発送は、刊行後となります。* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー・480頁価格:本体3,400円+税刊行:2024年6月下旬ISBN978-4-911029-06-0 C1020* * * * * * * * *読者をいまなお駆り立てる『ラディカル・オーラル・ヒストリー』は、どのように書かれたのか。その軌跡が明らかになる。『ラディカル・オーラル・ヒストリー』によって後世の歴史研究に大きな影響を与えることになった歴史学者・保苅実。いまなお後進に多大なインスピレーションを与え続ける著者の未単行本化エッセイ、論文を集成。BOOK2には、「現代思想」に掲載された「アンチ・マイノリティ・ヒストリー」ほか、学術誌などに掲載された論文と、海外で発表した英語論文を掲載。【目次】[日本語論文]アボリジニ部族経済と牧場労働――先住民族の経済史(修士論文)アボリジニ部族経済と牧場労働――グリンジ族土地所有権運動の歴史的背景アボリジニが語った白人の起源『ジャッキー・バンダマラ』――グリンジの歴史実践にみるリアリティーアンチ・マイノリティ・ヒストリー――ローカルかつグローバルな歴史に向けてオーストラリア先住民とジャパニーズ――開かれた「和解」に向けて歴史の限界と多文化主義――『歴史』をめぐるアボリジニとの対話オーストラリア先住民の牧場退去運動――オーラル・ヒストリーからの接近カントリーの生命を維持するために――牧場開発とアボリジニ歴史の再魔術化[英語論文]Spatial Dimension of Aboriginal History: The Interpretation of Colonial Landscape by an Aboriginal HistorianFrom Wattie Creek to Wattie Creek: An Oral Historical Approach to the Gurindji Walk-offReading Oral Histories from the Pastoral Frontier: A Critical RevisionImages of Australian Colonialism: Interpretation of Colonial Landscape by an Aboriginal HistorianGlobalising Aboriginal Reconciliation: Indigenous Australians and Asian (Japanese) Migrants.Anti-Minorities History: Perspectives on Aboriginal-Asian RelationsThe Re-enchantment of HistoryMaintaining History: The Gurindji People's "Truthful Histories"Localised History: 'Dangerous' Histories from the Gurindji CountryHistory Happening in/between Body and Place: Journey to the Aboriginal Way of Historical PracticeOn Gurindji Mode of Historical Practice解説エッセイ 野上元       月光に身をひたして 保苅由紀【著者略歴】保苅実(ほかり・みのる)1971年、新潟市に生まれる。1996年、一橋大学大学院経済学研究科・経済学修士取得。1996年より、ニューサウスウェールズ大学在籍。歴史学Ph.D専攻。1999年よりオーストラリア国立大学に在籍、2001年にオーストラリア国立大学歴史学博士号取得。1999年から2003年まで、オーストラリア国立大学太平洋・アジア研究所(人類学科、歴史学科)、人文学研究所に客員研究員として、2002年からは日本学術振興会特別研究員として慶應義塾大学に所属。2003年7月、フィールドワークに向かう途中にて発病(悪性リンパ腫)。2004年5月、豪・メルボルンにて永眠。同年7月、オーストラリア国立大学にて豪州の先住民族研究者対象の保苅実記念奨学金が設立された。著書に、『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』(お茶の水書房、2004年、岩波現代文庫、2018年)、『GURINDJI JOURNEY』(University of New South Wales Press、2011)がある。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
¥3,740
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BEFORE・ラディカル・オーラル・ヒストリー 保苅実著作集BOOK1 生命あふれる大地

* * * * * * * * *体裁:A5判・並製・カバー・360頁価格:本体2,600円+税刊行:2024年3月下旬ISBN978-4-911029-05-3 C1020* * * * * * * * *読者をいまなお駆り立てる『ラディカル・オーラル・ヒストリー』は、どのように書かれたのか。その軌跡が明らかになる。『ラディカル・オーラル・ヒストリー』によって後世の歴史研究に大きな影響を与えることになった歴史学者・保苅実。いまなお後進に多大なインスピレーションを与え続ける著者の未単行本化エッセイ、論文を集成。 BOOK1には、保苅実のエッセンスが詰まった雑誌・新聞連載のエッセイほか、闘病中のメッセージなどを掲載。【目次】アボリジニの世界へようこそ!生命あふれる大地~アボリジニの世界ミノのオーラル・ヒストリー誰が歴史家なのかオーストラリア先住民の歴史――アボリジニと近代[卒業論文]習作時代[同人誌「パルセウス」「アンニュイぽんち」掲載エッセイ]闘病中のメッセージ解説エッセイ 山本啓一       月へ旅立った彼 保苅由紀【著者略歴】保苅実(ほかり・みのる)1971年、新潟市に生まれる。1996年、一橋大学大学院経済学研究科・経済学修士取得。1996年より、ニューサウスウェールズ大学在籍。歴史学Ph.D専攻。1999年よりオーストラリア国立大学に在籍、2001年にオーストラリア国立大学歴史学博士号取得。1999年から2003年まで、オーストラリア国立大学太平洋・アジア研究所(人類学科、歴史学科)、人文学研究所に客員研究員として、2002年からは日本学術振興会特別研究員として慶應義塾大学に所属。2003年7月、フィールドワークに向かう途中にて発病(悪性リンパ腫)。2004年5月、豪・メルボルンにて永眠。同年7月、オーストラリア国立大学にて豪州の先住民族研究者対象の保苅実記念奨学金が設立された。著書に、『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』(お茶の水書房、2004年、岩波現代文庫、2018年)、『GURINDJI JOURNEY』(University of New South Wales Press、2011)がある。【ジャンル】人文書/歴史学・文化人類学・社会学・哲学・思想
¥2,860
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「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点/黒川創

* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・608頁価格:本体3,600円+税刊行時期:2023年11月末刊行ISBN 978-4-911029-04-6 C0095* * * * * * * * *【書籍概要】「国境」と「外地」をめぐる文学史論20世紀初頭の都市「東京」を諸民族が行き交う極東アジアのハブとして着目し、ここからの「日本語」文学の形成と、国境を越えて展開される言語表現の歴史を明らかにする。近代の「日本語」による文学の行き交いを、極東アジアの広がりに位置づける。【目次】序Ⅰ 鷗外と漱石のあいだで第1章鷗外と台湾と魯迅のあいだ台湾映画の鷗外と北白川宮/「尖閣島」とは何か?/異なる言語の下で生きる――魯迅が日本にいたころ/中文と日文――働く者の創作の行き交い/葛藤の次元へ――“皇民文学”のなかで起きていたこと/さらに言語を失うことからの経験――一人の少年が本を読む第2章女の言いぶん作家・森しげを読んでみる/「民報」の小母さん、前田卓の周辺/管野須賀子ののち第3章 語りうる世界の深まり移動について/地理について/語りうるものの膨らみ/残ったもののことおわりにⅡ 〈外地〉の日本語文学の広がり第1章多面体の鏡――南方・南洋・台湾はじめに/南島での記憶/台湾の“新文学運動”/黄氏鳳姿という少女が考えたこと/「決戦下」の日本語を宿主として語られたもの/生きている場所での滞留/「光復」後の日本語文学作家と作品について(森三千代「どんげん」/井伏鱒二『花の町』/中島敦「マリヤン」/高見順「ノーカナのこと」/佐藤春夫「魔鳥」/楊逵「新聞配達夫」/中村地平「霧の蕃社」/黄氏鳳姿『七娘媽生』/張文環「芸妲の家」/坂口䙥子「春秋」「隣人」/龍瑛宗「邂逅」/呂赫若「風水」/王昶雄「奔流」/邱永漢「密入国者の手記」)第2章螺旋のなかの国境――満洲・内蒙古・樺太はじめに/サハリン、「国境」の概念/樺太に芽ぐんだ日本語文学/日付の外のサハリン文学/満洲文学、広がりと領域/他者からの「満洲」経験/消えゆく場所に生きる作家と作品について(宮内寒彌「中央高地」/小熊秀雄「飛ぶ橇――アイヌ民族の為めに」/譲原昌子「朔北の闘い」/安西冬衛『軍艦茉莉』/北川冬彦『戦争』/平林たい子「敷設列車」/谷譲次「安重根――十四の場面」/野川隆『九篇詩集』/今村栄治「同行者」/日向伸夫「第八号転轍器」/長谷川濬「家鴨に乗った王」/牛島春子「祝という男」/石塚喜久三「纏足の頃」/高木恭造「晩年」)第3章 旗のない文学――朝鮮はじめに/一九四〇年のクリスタル/異言語のアマルガム/鏡のなかの言葉/キメラの葛藤/肉体のなかの戦争/在日する肖像作家と作品について(高浜虚子『朝鮮』/李寳鏡(李光洙)「愛か」/中西伊之助「不逞鮮人」/金熈明「異邦哀愁」/中島敦「巡査の居る風景――一九二三年の一つのスケッチ」/李箱「異常の可逆反応」ほか/李孝石「蕎麦の花の頃」/湯淺克衛「棗」/金史良「天馬」/井伏鱒二「朝鮮の久遠寺」/李石薫(牧洋)「静かな嵐」(第一部)/兪鎮午「南谷先生」/尹徳祚『歌集 月陰山』/青木洪「ミィンメヌリ」/金鍾漢『たらちねのうた』/小尾十三「登攀」/金達寿「塵芥(ごみ)」)Ⅲ 新しい定住者が生みだす世界――金達寿から始まるもの「在日朝鮮人」という意識の起源/根こぎにされた母子像/「内地」と屑鉄/ユーモアの発生源/被支配民族を結びつけたもの/『玄海灘』から始まる/日本とは、どういう土地か/「在日朝鮮人文学」を岩波文庫の緑帯に/背後に燃える火[巻末資料]年表/索引/地図【著者略歴】黒川 創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。【ジャンル】文芸/文芸評論
¥3,960
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【特別価格】〈外地〉の日本語文学選/黒川創編 全3巻セット

*黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』刊行に合わせて、本書で紹介した作家の小説作品が掲載されたアンソロジー『〈外地〉の日本語文学選』全3巻を、5セット限定で特別価格にて販売をいたします。* * * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・全3巻特別価格:10,000円(税込)刊行:1996年1~3月刊行版元:新宿書房* * * * * * * * * *【書籍概要】第二次世界大戦の敗戦まで、日本統治下の植民地とされていた「外地」を舞台とした小説のアンソロジー『〈外地〉の日本語文学選』全3巻セット。各巻の詳細は以下のとおり。〈外地〉の日本語文学選① 南方・南洋/台湾https://migiwamaru.stores.jp/items/659e2bfc7f5ecd050470ca9e〈外地〉の日本語文学選② 満洲・内蒙古/樺太https://migiwamaru.stores.jp/items/659e2f66c2c7e203089b8ad7〈外地〉の日本語文学選③ 朝鮮https://migiwamaru.stores.jp/items/659e3318f0a6af04df50adb3【編者略歴】黒川 創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。【ジャンル】文学全集/アンソロジー/文芸
¥10,000
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〈外地〉の日本語文学選③ 朝鮮 黒川創編

*黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』刊行に合わせて、本書で紹介した作家の作品が掲載されたアンソロジー『〈外地〉の日本語文学選』の販売をいたします。本書でしか読めない文学作品も多く掲載されています!* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・388頁価格:本体3,786円+税刊行:1996年3月31日刊行版元:新宿書房ISBN 978-4-88008-216-5 C0093* * * * * * * * *【書籍概要】文学のなかの見えない地図文学のなかに接続された日本語と非日本語的なものの葛藤に21世紀への入り口で新たに出会う第二次世界大戦の敗戦まで、日本統治下の植民地とされていた「外地」を舞台とした文学作品のアンソロジー第三巻は、「朝鮮」を舞台とした作品を掲載する。「朝鮮近代文学の租」と言われる李光洙が日本語で書いた小説「愛か」、いまも韓国で読まれ続ける作品を残した李箱の日本語詩、戦後の在日文学を代表する作家・金達寿「塵芥(ごみ)」など、全17作品を掲載。【目次】 はじめに 朝鮮(抄)/高浜虚子 愛か/李寳鏡(李光洙) 不逞鮮人/中西伊之助 異邦哀愁/金熈明 巡査の居る風景/中島敦 「異常の可逆反応」ほか/李箱 蕎麦の花の頃/李孝石 棗/湯浅克衛 天馬/金史良 朝鮮の久遠寺/井伏鱒二 静かな嵐(第一部)/李石薫 南谷先生/兪鎮午 『歌集月陰山』より/尹徳祚 ミィンメヌリ/青木洪 『たらちねのうた』より/金鍾漢 登攀/小尾十三 塵芥(ごみ)/金達寿 解説 旗のない文学/黒川創 著者と作品について/黒川創 朝鮮の「日本語」文学関連年表 参考地図【編者略歴】黒川 創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。【ジャンル】文学全集/アンソロジー/文芸※本書についての著作権管理は図書出版みぎわで行なっていますので、ご用の際はご連絡ください。
¥4,165
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〈外地〉の日本語文学選② 満洲・内蒙古/樺太 黒川創編

*黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』刊行に合わせて、本書で紹介した作家の作品が掲載されたアンソロジー『〈外地〉の日本語文学選』の販売をいたします。本書でしか読めない作品も多く掲載されています!* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・396頁価格:本体4,078円+税刊行:1996年2月29日刊行版元:新宿書房ISBN978-4-88008-215-8 C0093* * * * * * * * *【書籍概要】ことばの海のなかで――国境をめぐる経験から国家と離れた言葉への道のりをさぐる第二次世界大戦の敗戦まで、日本統治下の植民地とされていた「外地」を舞台とした文学作品のアンソロジー第二巻。本書には、主に「満洲」「内蒙古」「樺太」を舞台とした作品を掲載。芥川賞の候補にもなった宮内寒彌「中央高地」、牛島春子「祝という男」ほか、いくつものペンネームで小説を発表していた谷譲次の知られざる戯曲「安重根 十四の場面より」など、全14作品を掲載。【目次】 はじめにⅠ 樺太 中央高地/宮内寒弥 飛ぶ橇/小熊秀雄 朔北の闘い/譲原昌子Ⅱ 満洲・内蒙古 『軍艦茉莉』より/安西冬衛 『戦争』より/北川冬彦 敷設列車/平林たい子 安重根/谷譲次 『九篇詩集』より/野川隆 同行者/今村栄治 第八号転轍器/日向伸夫 家鴨に乗つた王/長谷川濬 祝という男/牛島春子 纏足の頃/石塚喜久三 晩年/高木恭造 解説 螺旋のなかの国境/黒川創 著者と作品について/黒川創 樺太の「日本語」文学関連年表 満洲・内蒙古の「日本語」文学関連年表 参考地図【編者略歴】黒川 創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。【ジャンル】文学全集/アンソロジー/文芸※本書についての著作権管理は図書出版みぎわで行なっていますので、ご用の際はご連絡ください
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〈外地〉の日本語文学選① 南方・南洋/台湾 黒川創編

*黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』刊行に合わせて、本書で紹介した作家の作品が掲載されたアンソロジー『〈外地〉の日本語文学選』の販売をいたします。本書でしか読めない作品も多く掲載されています!* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・364頁価格:本体3,689円+税刊行:1996年1月31日刊行版元:新宿書房ISBN 978-4-88008-214-1 C0093* * * * * * * * *【書籍概要】植民地の苦悩から生まれた非「国語」としての文学への細い道すじ多元的な「日本語」文学第二次世界大戦の敗戦まで、日本統治下の植民地とされていた「外地」を舞台とした作品のアンソロジー。第一巻は、南方・南洋を描いた中島敦、高見順らの小説のほか、台湾を舞台とした佐藤春夫「魔鳥」、戦後も活躍した邱永漢「密入国者の手記」など全14作品を掲載。【目次】 はじめにⅠ 南方・南洋 どんげん/森三千代 マリヤン/中島敦 ノーカナのこと/高見順Ⅱ 台湾 魔鳥/佐藤春夫 新聞配達夫/楊逵 霧の蕃社/中村地平 『七娘媽生』より/黄氏鳳姿 芸妲の家/張文環 春秋/坂口䙥子 邂逅/龍瑛宗 風水/呂赫若 奔流/王昶雄 隣人/坂口䙥子 密入国者の手記/邱永漢 解説 多面体の鏡/黒川創 著者と作品について/黒川創 台湾および南方・南洋の「日本語」文学関連年表 参考地図【編者略歴】黒川 創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。【ジャンル】文学全集/アンソロジー/文芸※本書についての著作権管理は図書出版みぎわで行なっていますので、ご用の際はご連絡ください
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推しが卒業するとき 大学教授、ハロプロアイドルを〈他界〉する。/森貴史 著

* * * * * * * * *体裁:四六判・並製・カバー装・320頁価格:本体2,200円+税刊行時期:2023年10月刊行ISBN 978-4-911029-03-9 C0073* * * * * * * * *【書籍概要】卒業発表は突然に――ハロー!プロジェクトのJuice=Juiceに所属する稲場愛香さん〈推し〉の大学教授。新曲やライブを楽しんでいた〈推し活〉の日々が、突然の卒業発表で一変してしまう。待ち受けるのは〈他界〉=推しを辞める未来しかないのか…… 取り戻せない「あの頃」のことを思い出しながら、アイドル文化とは何なのか、なぜ〈推し〉に惹かれるのかを考え始める。〈推し活〉をするすべての人に送る、アイドルを応援することの楽しさを伝える「現場」体験記!「稲場さんの卒業公演が開催される2022年5月30日は、ぼくの「推し活」が終了する日である――」(本書より)【目次】 まえがき1 卒業へとつづく道 卒業発表まえの稲場愛香さんのこと卒業までの近くて遠い道のり 終わるラジオ番組たち  オタクの肖像1 「かなこ」さん2 推し卒業後の〈現場〉にゆく 映画『あの頃。』を観にゆく 宮本佳林さんのリリースイベントにゆく 『STAGE VANGUARD 悪嬢転生』公演にゆく ラジオの公開生放送にゆく  オタクの肖像2 「カーズ」さん3 20223年春のJuice=Juice 推しの卒業まえのJuice=Juiceメンバーたち  オタクの肖像3 「ハチ」さん4 アイドル文化を考える アイドル文化の多様性 アイドルをめぐる環境の変化  オタクの肖像4 「かおり」さん5 〈他界〉どころか、〈推し増し〉 「単推し」の宿命 アンジュルム 橋迫鈴さんのこと アンジュルム 平山遊季さんのこと 番外編 きゅるりんってしてみて 島村嬉唄さんのこと  オタクの肖像5 「むげい」さん6 推しの卒業を受け入れる インターネットソロサイン会のこと アイドルもひとりの女性であること 金澤朋子さんの芸能界引退 卒業公演までの最後の1週間  オタクの肖像6 「みうみう」さん7 推しの卒業公演にゆく LINE CUBE SHIBUYAにゆく 日本武道館へゆく あとがき 主要参考資料一覧 本書で言及・引用した楽曲リスト【著者略歴】森 貴史(もり・たかし)ドイツ文学者。1970年、大阪府生まれ。Dr. phil.(ベルリン・フンボルト大学)。現在、関西大学文学部(文化共生学専修)教授。主要著書・訳書に、『旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか』(星海社新書、2023年)、『リヒトホーフェン 撃墜王とその一族』(中公新書、2022年)、『ドイツの自然療法 水治療・断食・サナトリウム』(平凡社新書、2021年)、『〈現場〉のアイドル文化論 大学教授、ハロプロアイドルに逢いにゆく。』(関西大学出版部、2020年)、『裸のヘッセ ドイツ生活改革運動と芸術家たち』(法政大学出版局、2019年)、『踊る裸体生活 ドイツ健康身体論とナチスの文化史』(勉誠出版、2017年)、„Klassifizierung der Welt. Georg Forsters Reise um die Welt.“(Rombach Verlag、2011年)、ミヒャエル・H・カーター『SS先史遺産研究所アーネンエルベ ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(監訳、ヒカルランド、2020年)などがある。【ジャンル】サブカル/アイドル※本の写真は装丁&レイアウトデザインをお願いした、アトリエ晴山舎 https://haruyamasha.com/よりご提供いただきました。ありがとうございます!
¥2,420
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異界往還小説考/真銅正宏 著

* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・320頁体裁:A5変形判・コデックス製・カバー・224頁価格:本体2,400円+税刊行:2023年9月下旬ISBN978-4-911029-02-2 C0095* * * * * * * * *読書行為自体が、現実から異界の往還である――森鷗外や夏目漱石、谷崎潤一郎ら近代文学の文豪や、戦後に活躍した太宰治、江戸川乱歩、三島由紀夫、そして現在の村上春樹といった作家の、読者を現実から解き放ち、時空も空間も超えた自由な世界へ誘う35作品を紹介。読者がなぜ、「ここではないどこかへ」へと誘う小説に惹かれるのか。そのメカニズムをも解き明かす。【目次】はじめに――ハリー・ポッターのロンドン序 章 異界往還の構造分析に憧れて第一章 近代における海外 森鷗外「舞姫」/夏目漱石「倫敦塔」/岡本かの子「巴里祭」第二章 桃源郷の魔力 泉鏡花「高野聖」/森敦「月山」/谷崎潤一郎「少年」/宇野浩二「蔵の中」第三章 地方・郊外、近代が作った異界 夏目漱石「坊ちゃん」/志賀直哉「城の崎にて」/深沢七郎「みちのくの人形たち」/太宰治「津軽」/大岡昇平「武蔵野夫人」第四章 時間と空間の歪み 谷崎潤一郎「蘆刈」/坂口安吾「桜の森の満開の下」/村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」/江戸川乱歩「押絵と旅する男」コラム 帰ってこなかった男――安部公房「砂の女」第五章 性のラビリンス 川端康成「雪国」/永井荷風「濹東綺譚」/川端康成「眠れる美女」/宮本輝「泥の河」第六章 内なる異界としての幻覚・夢・病気 萩原朔太郎「猫町」/宮澤賢治「銀河鉄道の夜」/夏目漱石「夢十夜」/内田百閒「冥途」/芥川龍之介「河童」/武田泰淳「富士」/安岡章太郎「海辺の光景」第七章 伝奇の中の異界 国枝史郎「神州纐纈城」/澁澤龍彦「六道の辻」/石川淳「六道遊行」第八章 異界からの来訪者 三島由紀夫「美しい星」/唐十郎「安寿子の靴」/色川武大『怪しい来客簿』より「空襲のあと」「墓」/田中小実昌「ポロポロ」終 章 物語の構成原理としての異界往還と、近代におけるリアリティーの確保あとがき【著者プロフィール】真銅正宏 (シンドウ・マサヒロ) (著)1962年、大阪府生まれ。神戸大学大学院単位所得退学。徳島大学総合科学部助教授、同志社大学文学部教授を経て、現在、追手門学院大学教授。専攻は日本近現代文学。2016年、博士(文学)(神戸大学)。主な著作に『永井荷風・音楽の流れる空間』(世界思想社)、『ベストセラーのゆくえ 明治大正の流行小説』(翰林書房)、『食通小説の記号学』(双文社出版)、『偶然の日本文学 小説の面白さの復権』、『触感の文学史 感じる読書の悦しみかた』(勉誠出版)『匂いと香りの文学誌』(春陽堂書店)などがある。【ジャンル】文芸、ブックガイド、文芸評論※本の写真は組版をお願いした、アトリエ晴山舎 https://haruyamasha.com/よりご提供いただきました。ありがとうございます!
¥2,640
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原爆写真を追う 東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ/林重男・井上祐子 著

2023年3月下旬刊行予定。本の発送は刊行後となります。* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・320頁価格:本体2,600円+税刊行:2023年3月下旬ISBN978-4-911029-01-5 C0021* * * * * * * * *広島と長崎を撮影したカメラマン、林重男。原子野の荒野を写したパノラマ写真をはじめ、原爆投下直後の貴重な記録はいかにして撮られ、保存されたのか。彼が残した体験記に、平和運動にまい進した戦後の活動まで含めた詳細な解説を付す。150枚近くの写真も収録。本書『原爆写真を追う―東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ』には、第Ⅰ部に林氏の『爆心地ヒロシマに入る』を収め、第Ⅱ部に同書の解説を兼ねて、林氏の歩んだ道と業績を歴史的背景も交えて紹介する小伝「東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ」を収めました。第Ⅰ部に加えました補注と第Ⅱ部は井上が執筆しました。増補・改訂版としては、ややイレギュラーなものではありますが、林氏の著作を引き続き多くの方に読んでいただき、より深くご理解いただきたいとの思いから、このような形をとることにいたしました。(本書より)【目次】第Ⅰ部 林重男『爆心地ヒロシマに入る―カメラマンは何を見たか』 1 パノラマ写真 2 広島を撮る 3 裏側から見た戦争 4 長崎を撮る 5 原爆カメラマンたち 6 写真が生んだ感動 あとがき第Ⅱ部 東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ 井上祐子 第1章 東方社入社まで 第2章 東方社・文化社の沿革と業務 第3章 東方社・文化社における林の業績 第4章 ヒロシマとナガサキの撮影 第5章 ヒロシマ・ナガサキ撮影以後 第6章 「原爆カメラマン」と戦後の運動 おわりに【著者紹介】林重男(はやし・しげお)1918年生まれ。写真家。東京写真専門学校(現東京工芸大学)卒。陸軍傘下の東方社で『FRONT』をはじめとする媒体のための写真を撮影。敗戦直後に文部省学術研究会議原子爆弾災害調査研究特別委員会に参加し、広島と長崎を撮影した。戦後は商業写真家のかたわら、「反核・写真運動」を結成するなど反戦平和活動を続けた。2002年9月1日没。井上祐子(いのうえゆうこ)1963年生れ。立命館大学国際関係研究科前期博士課程修了。現在、公益財団法人政治経済研究所主任研究員、同志社大学人文科学研究所嘱託研究員(社外)。専門は近現代日本の視覚メディア史。著書に『戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ』(青弓社、2009年)、『日清・日露戦争と写真報道―戦場を駆ける写真師たち』(吉川弘文館、2012年)、『秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争―東方社が写した日本と大東亜共栄圏』(みずき書林、2018年)、共編著に山辺昌彦・井上祐子編『東京復興写真集1945~46―文化社がみた焼跡からの再起』(勉誠出版、2016年)、論文に「写真家濱谷浩のグラフ・キャンペーン―一九五〇年代総合雑誌グラビア頁の試み」(赤澤史朗・北河賢三・黒川みどり編『戦後知識人と民衆観』影書房、2014年)、「文化社撮影写真の特質と意義―敗戦直後の写真とその利用をめぐって」(『政経研究』第106号、2016年6月)、「『婦人民主新聞』に見る戦争観と戦争体験記-敗戦から一九六〇年代まで」(北河賢三・黒川みどり編『戦中・戦後の経験と戦後思想 一九三〇-一九六〇年代』現代史料出版、2020年)などがある。【ジャンル】人文書、歴史、近代史
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世界を文学でどう描けるか/黒川創

* * * * * * * * *体裁:四六判・上製・カバー装・192頁価格:本体2,400円+税刊行:2023年2月下旬ISBN978-4-911029-00-8 C0095* * * * * * * * *いま、ここにある「世界」とは、何かまた、どのようにすれば、それを叙述できるのか――2022年春にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったとき、思い起こしたのは20年前に訪れたサハリンで出会った人びととの会話だった。アイヌ、ニヴヒ、ウイルタといった北方先住民族たちと、日本人、中国人、朝鮮人、ロシア人などが時代の流れのなかで移り住み、ともに暮らすサハリンで、自らをエミグレ(亡命者/流亡者)といった一人の女性。作家は、サハリンに生きた人びとの姿を通して、この世界をどうすれば描くことができるかという自問と対峙する。いなまお続く「終わらない戦争」の時代下で、戦火から逃れ、流浪を余儀なくされる人びとがいる。世界の複雑さを直視し、そこに住むひとりひとりの生活を見つめること、想像すること。そこから、かすかではあるが、小さな光明としての、言葉が、文学がたち現れる。【目次】1 私がサハリンに行ったとき2 ユジノサハリンスク3 ポロナイスク4 オハ5 二〇年後の世界6 『フランケンシュタイン』は、世界をどう描いたか7 ヴィノクロフのこと8 オタスからの世界【著者紹介】黒川創(くろかわ・そう)作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な小説に、『もどろき』『暗殺者たち』『岩場の上から』『暗い林を抜けて』『ウィーン近郊』『旅する少年』など。最新刊に『彼女のことを知っている』がある。【ジャンル】文芸書/人文書、回想記
¥2,640
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『世界を文学でどう描けるか』&『これからの日本で生きる経験』2冊セット

* * * * * * * * *①黒川創『世界を文学でどう描けるか』体裁:四六判・上製・カバー装・192頁価格:本体2,400円+税刊行:2023年2月ISBN978-4-911029-00-8 C0095②藤原辰史『これからの日本で生きる経験』体裁:四六判・並製・カバー装・224頁価格:本体2,400円+税刊行:2023年3月* * * * * * * * *図書出版みぎわ刊行『世界を文学でどう描けるか』と、編集グループSURE刊行『これからの日本で生きる経験』の2冊セットを、数量限定で販売いたします。【ジャンル】文芸書/人文書
¥5,280
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谷崎潤一郎の世界史 『陰翳礼讃』と20世紀文化交流/西村将洋

* * * * * * * * *谷崎潤一郎の世界史『陰翳礼讃』と20世紀文化交流西村将洋 著勉誠出版体裁:A5判・上製・カバー装・512頁価格:本体4,800円+税刊行:2023年2月20ISBN978-4-585-39020-6 C1095* * * * * * * * *歴史と文化を横断する『陰翳礼讃』の全貌にせまる『陰翳礼讃』はどのような書物なのか。谷崎は本書にどんな思いを込めたのか。なぜ10を超える言語に翻訳され、様々なジャンルで参照され、今も世界各国で読まれ続けているのか。アジア、ヨーロッパ、アメリカを視野におさめながら、1904年の日露戦争から始まり、1920~30年代のモダニズムや戦後のGHQ占領期を経て、現代へと至る言論空間を探求する試み。一冊の本が作り出した読書のネットワークと、壮大な20世紀文化交流の歴史を描きだす。【目次】 序論第Ⅰ部 アジア主義からの波動 一九〇〇年代~一九二〇年代 第1章 冒頭をめぐって 第2章 アジアをめぐって 第3章 中国体験をめぐって 第4章 郭沫若と田漢をめぐって第Ⅱ部 ジャポニスムからの波動 一九二〇年代~一九三〇年代 第5章 翻訳をめぐって 第6章 芥川龍之介をめぐって 第7章 建築をめぐって 第8章 夏目漱石をめぐって第Ⅲ部 『陰翳礼讃』からの波動 一九三〇年代~一九五〇年代 第9章 戦後をめぐって 第10章 戦前をめぐって 第11章 サイデンステッカーをめぐって 第12章 差別をめぐって 結論 一九六〇年代から現代へ【著者紹介】西村将洋(にしむら・まさひろ)1974年兵庫県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(国文学)。西南学院大学国際文化学部教授。ロンドン大学SOAS客員研究員。専門は近現代日本文学、近代日本文化学。共著に『共同研究 上海の日本人社会とメディア1870-1945』(岩波書店)、『言語都市・ロンドン1861-1945』『言語都市・ベルリン1861-1945』(以上、藤原書店)、『『Japan To-day』研究―戦時期『文藝春秋』の海外発信』(作品社)ほか。編著に『パリヘの憧憬と回想―「あみ・ど・ばり」III』(柏書房)、『朝鮮半島のモダニズム』(ゆまに書房)ほか。学術論文に「失われたテクストを求めて―芥川龍之介とグローバル・ジャポニスム」(『日本文学』日本文学協会)、「アフリカからアジアをみる―日中戦争期の保田與重郎とマルクス主義民族論」(『昭和文学研究』昭和文学会)ほか。翻訳に「ジョン・H・ディクソン「現代日本の美術家たちについて」―1902年、ロンドン日本協会での発表論文(翻訳と注釈)」(『国際文化論集』西南学院大学)。
¥5,280
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