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【自衛官必見】警告!自衛官はこれを読む前に「転職しよう」なんて考えてはいけません。

自衛官として勤務する間に、だれしも一度でも考えたことがある『民間で働くこと』。
もしその方法が誰にでも実践可能で、しかも、失敗しない方法だとしたら、あなたは知りたくないですか?
本記事では、

【誰でも実践が可能な】
「自衛隊から民間企業への転職成功メソッド」

を大ボリュームの16,000字で紹介します!

という僕は、この方法で航空自衛隊から民間企業(世界最大手外資企業)への転職を成功させ、そして、将来に不安を抱えていた2等陸尉(男性)の方や「自分には何の強みもないけど、娘のために家族の時間を確保したい」と感じていた3等空佐(女性)の現役自衛官の転職を成功させてきました。

成功というのは、人それぞれですが、八木が考える転職成功とは以下のようなことが達成されていること指します。

  • 年収がアップした

  • フルリモートになって家族時間が増えた

  • 平日、家族と朝ごはんや夕食を食べることができるようになった

  • 将来のキャリア選択肢が増えた

  • 今会社が倒産しても、次のキャリアを選べる自信がついた

  • 食いっぱぐれないスキルや経験が身についた

  • 民間に行って、さらなるキャリアアップができた

カンタンに言うと、自分や自分の家族を大事にしながら、キャリアを積むことができ、さらに経済的にも余裕がある状態をキープできる、つまり、人生がより良い方向に向かった、ということです。

私自身、民間に行く前は「すっっっっごい不安!!!」でしたが、半年もすれば慣れ、今は責任あるポジションを任されるにまでなりました。そして2024年4月には昇進もさせて頂きました。

本記事に書かれていることをベースに転職活動を行っていけば、失敗することなく(大きく年収がさがったり、ブラック企業に誤って入社してしまう)ことなく、最短ルートで転職を実現することが可能になります。

普通では書けないような自衛官転職のウラ側について、約8ヶ月にわたる実体験を書いています。

本記事を読んでもらいたい方というのは、

  • 30歳を超えた現役自衛官で転職を考えている方

  • ママ自衛官で毎日忙しく転職活動なんてやるヒマない!けど愛する子供との時間をたくさん取るために転職を考えている方

  • 定年退官を間近に控えているけど、援護はあんまり当てにならない、でもどうやって自己開拓で再就職活動をすれば良いのかわからない方


世の中には転職に関する情報が溢れかえっています。ですが、自衛官からの転職についての情報は正直信頼性が低いものが多いですよね。

記事の作者が自衛官出身ではなかったり……
ひたすら「自衛官は市場価値が低い」と指摘され続ける動画……
民間企業に勤めてはいるけど、正直イマイチ知られていない会社だったり……
さらに面接のことについて書いているけど、面接官経験がなかったり……。

八木が転職活動をしようと思った時も同じで、正直何を信じたら良いのかさっぱりでした。

あなたの転職活動を効率的に進め、より良い転職先を見つけるために私が経験してきたことを共有していきますね!

1 「民間」はあなたが思っているほど遠い世界じゃなかった!

民間に行ってからも、同期や先輩、後輩の現役自衛官とお酒を酌み交わす機会は結構多いのですが、そのたびに思うことがあります。

「自衛官って大変な職業だよな……」

大規模災害が起きれば、休暇や土日関係なく呼び出され、指定の職員になれば、指定された場所に住まなければなりません。

そのうえ、一般的には「つぶしが効かない職業」「市場価値の低い職業」として扱われ、部隊の中でも「自衛隊以外で生きていける気がしないよな」なんてこともよく言われます。

こんな逆風のなかですが、私はあえて主張したいことがあります。

「自衛官の市場価値は低くない!」

私は父親も自衛官で、生粋の官品(死語)です。防衛大学校を卒業しているので、自衛隊以外の職業は35歳まで、経験は全くない状態でした。それでも民間で元気にやれていますし、同じく自衛隊から民間に移って活躍している人たちを見ると、こう確信するのです。

「自衛官って実はすごいんじゃないか??」

と。

あなたが思っているほど民間は遠い場所ではありません。そして、今不自由な環境、ツラい環境にいるのであれば、そこから逃げても良いんです。もっとあなたの実力を発揮できる場所はちゃんとあります。

1 楽しく働く、は幻想ではない

僕が民間に転職して初めて感じた感情は「わー、自由だなー!!」でした。世界最大手の外資に転職したこともあって、髪型や服装はもちろん自由。50代後半で金髪の人もいれば、ピンク色の髪の人もいますし、先週までピンク色の髪だった人が翌週には青色になっていたこともあります(笑)

もちろん仕事も裁量がきちんとあり、発言をすることも自由です。仕事の裁量があるというのは自分の仕事をキチンとやる、ということでもありますが、自衛隊での経験を生かして転職しているので、そんなにハードな内容は滅多にありません。ハードなときは一瞬のためらいもなく、上司に相談します。

なぜなら上司に言われているからです。「わからないことがあったら聞いてね。自分で対応できないことがあればすぐに上に投げてほしい。それが会社のためになるから。」と。

自衛隊でこんな発言する人がいたら「神」として崇められそうですね(笑)

楽しく働く、というとなんかチャラチャラした雰囲気があるかもしれませんが、そうではありません。自分でできるかできないか、ギリギリのラインの仕事が来ますし、そういう仕事に限って、色んな人の色んな考え方を聞くことができます。そういった環境のなかで自分が成長していくのがわかるんです。それが「楽しく働く」の真意です。

2 プライベート最優先

僕がいる会社は外資なので、基本みんなプライベートを最優先しますし、上司が日本人であってもそれは同じです。僕の上司は犬を飼っていて、犬に不調があれば、その日の朝に動物病院に連れて行くために休みを取りますし、同僚は家族の体調が悪くなったら出張を途中で切り上げて家族のケアをします。
自衛隊でも家族が大事って言われていると思いますが、飼っている動物を病院に連れて行くために休暇を取ったりしませんし、出張先の予定を切り上げて家族のケアをしたりしませんよね。

でも、民間、特に外資ではプライベートより大事なものは存在しません。なぜなら、プライベートが整っていないと仕事でも実力を発揮できないことを知っているからです。私自身、ちょっと体調が悪いなと思ったら、無理せず仕事を早めに切り上げたりしますし、体調不良が継続するような上司に早めに相談します。体調が少し悪いくらいで評価は下がりませんし、チームみんなが私の仕事に期待していることを知っているからです。

あなたもいったん立ち止まって考えてみてください。

  • 家族を犠牲にしてまで働いていませんか?

  • 日々上司や関係部署からのストレスで胃痛や頭痛を感じていませんか?

  • あなたがもしあなたの配偶者だったら、なんと声を掛けますか?
    (それは多くの場合「無理しないでね」「休んでね」のはずです)

  • あなたの子供はあなたがムリして働く姿を見て、「僕も将来ああいう風に働くんだ!」とワクワクしてくれるでしょうか?

3 人生より大事なことはない

自衛官という職業は尊いものです。国防を仕事にするということは自衛官にしかできず、自衛官にしか遂行することはできません。多くの民間企業がサポートをしれくれますが、引き金を引く権利を持っているのは自衛官だけです。

ですが、自衛官という任務が尊ければ尊いほど、自衛隊を離れることに罪悪感を感じてしまうと思うのです。

私自身自衛隊を辞めたタイミングは3等空佐という部隊の核心ともなる階級で、辞めたタイミングも11月と中途半端なものでした。当時は幹部候補生学校の中隊長という立場であったため、入校中の学生もたくさんいました。辞めるという判断に罪悪感がなかったわけではありません。ですが、こういう決断をすることも自衛官の選択肢として「アリ」なんだと示す必要があると感じたのです。

その背景となった出来事を話します。

私は部隊勤務で1名の尊敬する上司を亡くしました

初級幹部の頃にお世話になった1尉の部内幹部の方で、防大卒の私を見るにつけ、「どっちが早く3佐になるか勝負だなー!」と明るくひょうきんに声を掛けてくれていました。その後、私の転勤により部隊は別々になり、連絡する回数は少なくなりました。私は次の部隊で、1年弱のアメリカでの研修を命じられ、ますます連絡は途絶えていきました。

忘れもしない2015年のこと。アメリカから帰国し、「そろそろ連絡しなきゃなー」と思いながら、次の任地への準備で忙しくしていたときのことでした。突然初級幹部時代にお世話になった准曹士先任から着信がきました。「どうしたんだろ?」と思って出てみると、それはお世話になった先輩が自ら命を絶ったという連絡でした。

なぜ?

何が原因?

ストレス?

仕事で何かあったのか?

何か問題でもあったのか?

色んな思いがグルグル頭を駆け巡り、准曹士先任が何を話してくれたのか、まったく覚えていません。

色んな方に確認をしましたが、何が原因なのかは結果的にわかりませんでした。私がアメリカから帰ってきたときに「帰ってきました」と一言でも言っていれば、何か変わったかもしれない。冗談半分に「私の方が3佐早くなっちゃうかもですね!」と連絡を入れておけばよかったのかもしれない。
そんなことを後悔しながら、一選抜で3佐になりました。「先輩、僕の方が早かったっすね。。」と心の中でつぶやきながら、3佐の申告をしました。

あなたが今もしツラい状況にいるなら、一刻も早く「逃げる」という判断をしてほしいと思います。世の中にはあなたが思っているより100倍以上の数の仕事があります。

万が一失敗しても、日本にいれば大丈夫です。なんとか生活はできます。

苦しい思いをしながら、毎日歯を食いしばりながら自衛隊を続ける必要はないんです。あなたが1人抜けたって、部隊にはなんの影響もありませんし、任務は遂行されます。(学生教育の真っ最中で辞めた元中隊長の私が言うので保証します)

今苦しい思いをしている全ての自衛官に「人生には選択肢は山ほどある!」ということを理解してもらいたいですし、自分と家族がより幸せになる選択の参考になれば幸いです。

では本題に入っていきます!


2 転職成功者たちに共通する「自衛官転職成功の秘訣」

ここでは実際に転職を成功させた人たちに共通する「自衛官転職成功の秘訣」について書いていきます。実際に話を伺ったのはこんな方々です!

陸上自衛隊12年勤務
→世界最大手コンサルティング会社コンサルタント 
200万円アップ

航空自衛隊13年勤務
→コンサルティング会社人事 
フルリモート実現+50万円アップ

航空自衛隊10年勤務
→大手航空会社総合職 
80万円アップ

陸上自衛隊12年勤務
→通信会社リスク管理 
100万円アップ

この方達と八木自身の経験を元にするとこんな共通点が出てきました。

  • もともと持っていた気持ちを大事にする

  • さっさと行動する

  • 自分の希望条件をキチンと主張する

(1)もともと持っていた気持ちを大事にする

転職を成功させた元自衛官に話を伺っていると、みんな口々に言うのが「もともと民間企業に興味があった」「もともとフルリモートで働いてみたかった」といったような「もともと持っていた気持ち」を大事にしていたことです。

もともと持っていた気持ちを大事にするメリットというのは、次にも記載しますが、「行動のスピードと量が爆発的に増える」ということです。

突然ですが、みなさんは仕事の計画を立てるのと、遊びの計画を立てるのと、どちらがより早く、より綿密に考えられますか?当然遊びですよね!(もし遊びじゃなくて仕事だ、という人はたぶんこの記事を読まなくても良い人です笑)

そうなんです。人はより楽しいこと、より興味があることが目の前にあると行動力が増します。ですが、そうじゃないとふわっとしたことしかできません。

転職成功者たちが成功したのはそんな自分の気持ちを優先したからなんです。

(2)さっさと行動する

先ほども書きましたが、もともと持っていた気持ちを見つけたら、あとは走るだけ!!

どんどん書類を書き進め、どんどん応募し、どんどん面接を受ける。

正直コレだけで転職はうまく行きます。

ですが、自衛官は忙しいので、転職活動期間は短い方がオススメです。早ければ3ヶ月、長くても1年未満に収めるべきでしょう。そうしないとどんどんガス欠になってしまいますし、「やっぱ自分にはムリなのかも……」と自己評価が下がってしまいます。

なので、どんどん行動していきましょう!

(3)自分の希望条件はキチンと主張する。

自衛官からの転職で最も避けるべきなのは、「妥協すること」です。それは、年収面でも、環境面でもです。

転職成功者たちは自分たちの転職条件をキチンと見定めていました。

たとえばコンサルティング会社人事に転職したミサトさん(仮名)。彼女はフルリモートで働くことと年収を現状維持以上にする、という条件で転職活動をしていました。

結局4社と面接をして、一番条件がよかった今の会社に応諾することにしました。そのほかからも内定が出ていたにも関わらず、です。結果として、フルリモートという条件を叶えつつ、年収は50万円アップ。そしてなんと転職活動期間はたったの3ヶ月。たったの90日でキャリアチェンジを実現されました。今も家族と幸せな日々を送られています。

私自身は、年収があがること、グローバルに活躍できること、というのを条件に転職活動をして、その条件をキッチリ満たしていた今の外資企業から内定をもらい、転職を決めました。

お話を伺ったそのほかの成功者たちも、条件は違えど、「転職条件はキッチリ守る」というところが印象的でした。

特にキャリア構築ができる、という条件を挙げている方が多く、警備員や運送業、飲食業、清掃業など、今後のキャリア構築が見込めない、あるいは見込みづらい、というものは最初から除外していました。

八木自身も、自衛官から転職をする方には上記の職業はオススメしていません。なぜなら、20年後のキャリアが見込めず、ロボットに安易に代替されてしまうから、です。

あなたがもし転職条件を決めていないなら、ぜひ一度立ち止まって、しっかりと決めてから改めてスタートしましょう!


3 なんで!?「転職サイトにまず登録」であなたの転職が失敗する理由

まず転職をしようと思ったら、応募書類から作り始めましょう!

「え、八木さん、まずは転職サイトへの登録でしょ!どんな求人があるかもわからないし、そもそも自分のキャリアにあった仕事を見つけないと!」

こう思った方は、まんまと転職サイトの罠にハマっています。転職活動初期に転職サイトを使ってはいけない理由は3つあります。

1つ目は、単純に転職サイトは「広告」だからという点。

ご存知でない方のために申し上げておくと、転職サイトというのは「広告」なんです。テレビのCMやネットの広告、アプリの広告と同じ仕組みで掲載されています。どういうことかというと、転職サイトを運営している会社は企業に求人を載せませんか、と案内をします。

人材が欲しい企業は、自分たちだけで人材を集めるのは大変だから、という理由で、その転職サイトに求人を掲載します。その際、掲載費用としていくらかを支払います。そして、求人として掲載されたものを私たちは見ているのです。

このとき最も大事なことは、掲載した求人を見る側の人、つまり、「転職希望者」がたくさんいることが何より重要なのです。だから、転職サイトは、「まずは登録!」という謳い文句であなたに登録を促します。広告が悪いとは言いませんが、新聞を読むときにあなたは広告欄だけを読んだりしないですよね?それと同じです。

2つ目の理由は、「書類の完成度が下がる」。

転職サイトへの登録を一番最初に行ってはいけない理由は他にもあります。それは、たくさんの求人を閲覧することによって、あなたが作成する応募書類の完成度が下がる、ということです。

本来あなたが行ってきた業務はあなただけのキャリアとして構築されています。ですが、求人などを見ると、分析をアナリシスというような、なんかキラキラしたカタカナを使いたくなってみたり、本来あまり経験がない分野なのに、なんとなく似ているかもといった理由で、募集要綱に記載されている言葉を使ってしまうのです。

こういった影響を受けるとあなたのキャリアは台無しですし、もし仮に内定をもらったとしても、その後のキャリアで失敗します。なので、まずは転職サイトに登録するのではなく、あなた自身のキャリアを明確に書き起こす必要があるのです。

3つ目が「転職エージェントにカモられる」

一般的に転職サイトと転職エージェントは異なるものなのですが、あなたにはこの違い分かりますか?

転職サイトはリクルートやDodaなど求人が掲載されている媒体を指します。あなたが転職サイトに登録をすると求人を閲覧することができるようになり、自分の希望する条件の求人を探したり、応募をすることができます。

ただし、一般的に転職活動に関するサポートは少なく、自分で主導的に進めていく必要があります。サポートが少ないという欠点を埋めるためにビズリーチやDodaXといったヘッドハンターや転職エージェントが間に入ってくれるサービスも登場しています。

他方、転職エージェントは、企業からの依頼を受け、特定の人材を探すことが目的の会社で、転職サイト内で一定のスキルや経験がある転職希望者にスカウトを送ることで繋がりをもつことで、人材を確保しています。
個別に対応してくれるため、サポートは厚く、非公開の求人も多いです。そして企業との交渉を代行してくれるという点もこともメリット。

この転職エージェントというのが実はやっかいで、めちゃくちゃ良いエージェントに当たれば良いのですが、転職希望者に「どんどん応募してどんどん面接を受けましょう」と促す「数撃ちゃ当たる」作戦を主張するエージェントも多いです。知らない方も多いのですが、エージェントの報酬は転職を成功させた数です。
転職希望者にどんどん応募させれば、その分内定をもらえる可能性も高まるため、エージェントにしてみればあなたにあった会社になるかどうかは二の次です。

特に転職活動初期段階では、エージェントの言うことを鵜呑みにしてしまうため、あなたの時間がどんどん奪われます。もし10社以上応募していて、1社も書類通過がなければ、エージェントにカモられている可能性が高いです。

ちなみに僕が転職活動の時に使っていたのは、ビズリーチだけです。DodaXも使用していましたが、こちらはあんまりつかっていませんでした。

https://www.bizreach.jp

https://doda-x.jp

有料版を使う?無料版を使う?

正直、結果は変わりません。
ビズリーチは登録をすると初月プレミアム会員が無料で使用できます。書類作成がキチンとできていれば、この期間だけで転職活動を進めることが可能なので、正直有料版を使う必要はないと考えています。

あとは、転職した後、有料版も試しに使用してみたのですが、スカウト受信数はなんと「ゼロ」。有料版か否かでスカウトの数が変わるわけではなさそうです。。


4 ダイヤの原石はあなたにも!誰も教えてくれない経歴棚卸しの鉄則

さて、転職活動初期は転職サイトに登録をせずに、書類を作成しましょう!ということをお伝えしました。

ですが、転職活動あるあるのお悩みが「職務経歴書が書けない」というお悩みです。「職務経歴、思ったように書けない……。」「なにを書いたらいいのかさっぱり……」こんなお悩みの原因と対策について、お答えします。職務経歴書が書けない原因は、実は1つだけです。

それは、

「仕事の数値化をしていない」

これだけです。

仕事の数値化ができていれば、職務経歴書を作成する際に、「あ、あの仕事を書こう」と思い浮かべることができます。そして、説得力ある職務経歴書ができあがります。一方で、仕事の数値化ができていないと、ちょっと映えそうな仕事を書こうと思ってしまい、ニュースになった出来事や対外的に公表されていることを書いてしまいます。

たとえば、

  • F-35の導入に携わった

  • 海外派遣に従事した

  • 災害派遣で部隊の指揮をした

というようなことです。

よかれと思って書いてしまうので、気をつけてください。(かくいう私も、たくさん書いてしまっていましたが……)では、実際に「数値化」するにはどうしたらいいのでしょうか?

実はそんなに難しくありません。

ステップ1:事実を5W1Hで書く。

最初に「事実」を書きましょう。ここでは、さきほどダメな例にあげた「F-35の導入に携わった」を使います。

『え、さっきダメっていったよね?』

おっしゃるとおりです。ですが、ダメなのは書き方であって、内容そのものではないのです。どんな仕事でも数値化すれば、必ず輝く部分があります。
それを念頭に置いて、作業にうつりましょう。

WHO:補給本部の班員として
WHEN:2020年4月〜2021年3月
WHERE:導入先部隊
WHAT:F-35の地上器材を
WHY:上司からアサインされたため
HOW:会議の開催、部隊への出張、根拠文書の作成等

ステップ2 数値化できる箇所を探す

上記例だと以下の3つが数値化できそうな部分です。

WHERE:導入先部隊
WHAT:F-35の地上器材を
HOW:会議の開催、部隊への出張、根拠文書の作成等

ステップ3 実際に数字を考えてみる

WHERE:導入先部隊
→→→導入が予定されている◯個部隊(△機分)、とかが言えそう。

WHAT:F-35の地上器材を
→→→○○種類のとか、合計△億円とか、□□か所のルートを使って、とかと言えそう!
HOW:会議の開催、部隊への出張、根拠文書の作成等
→→→○部署が参加する会議(一部英語)とか、○か所の部隊への△回の出張とか、○○ページにわたる手順書の作成とか、が数値として言えそう。

ステップ4 まとめ

今までリストアップしたものをまとめます。

航空自衛隊のサプライチェーンを担う補給本部の班員として、2020年4月〜2021年3月の間、上司からの指示を受け、F-35の地上器材の導入に携わった。
F-35の導入が予定されている◯個部隊(△機分)に対して、○○種類の地上器材(合計◯億円分)を□□か所のルートを使って、確保した。
この取得の間、○部署が参加する会議の開催(一部英語あり)を1回/週行うとともに、現場の把握のために○個部隊への出張を通じて現場の混乱に対応するとともに、○○ページに渡る根拠文書の作成指示・校閲を実施した。

これが職務経歴書の基礎部分になります。次の項目で実際にどういう項目を書いておけば良いのかを見ておきましょう!


5 採用担当はコレしか見ない。好印象な職務経歴書の条件と書き方

日本の転職活動の場合、履歴書と職務経歴書の提出が求められます。(海外の場合、いわゆる職務経歴書のみの場合が多い)この2つの書類はなんとなく名前が似ていますが、実はまったく用途が異なります。

履歴書はいわゆるあなたの過去の配置や学歴、実際に保有している資格などを羅列しただけのものになります。そのため基本的な情報が掲載されていれば、特段大きな問題点は起きません。フォーマットもネット検索して出てきたものを利用すれば事足ります。

他方で職務経歴書というのは、あなたが今まで経験してきた仕事内容やスキルを企業に伝えるための書類になります。この書類には、以下の事項が記載されます。

1 職務要約 

3〜5行で職務詳細を要約したものを書く

2 職務詳細

一番重要なポイント!転職はここで決まると言っても過言ではありません。あなたが今まで経験してきた仕事や出してきた結果を記載します。書く際はSTAR(状況、解決すべき課題、実際に取った行動、そして結果)の流れで書くようにし、第3者から見た理解を重視します。
いくつか記載しますが、応募した企業に合う形で記載方法や内容を精査すると良いでしょう。特に自らリーダーシップをとって解決した事項があれば、それはどんどん前に出すようにしましょう。

3 保有スキル 

企業で重要視しているスキルを記載。ここは「エクセルの活用」とかではなく、「エクセルを用いた情報処理能力」等、実際にあなたがもっているスキルがどう役立つのかを書きます。

4 自己PR

職務詳細と保有スキル部分からあなたがどうやって応募先の会社で貢献できるかを記載します。

5 特記事項 

記載したい事項があれば、記載しますが、項目を削っても構いません。

職務経歴書の要注意ポイント!

(1)内容を盛らない

このポイントは本当に要注意です。転職をあせるがあまり、少し内容を盛ってしまったり、自分に権限がないにも関わらず、記載をしてしまったりすることがよくあります。

例えば、2尉なのに、階級に見合わないプロジェクトや計画立案を主導していると思ったら、実はただ参加しただけだった。

なんてことはよくある話です。各企業の面接官は百戦錬磨の強者ばかりなので、こういった話はすぐにバレます。実はちょっと根掘り葉掘り聞けばわかることなんです。

それにもし仮に盛った内容で内定をもらったとしても、あなたが入社後ツラい思いをすることになります。なぜなら「前職で経験あるよね?がんばって。」と言われてしまうからです。

そうならないためにも内容を守るのは絶対にやめましょう。

(2)全く同じ内容の職務経歴書を使いまわさない

もう一つのポイントは「全く同じ内容の職務経歴書を使い回さない」ということです。それぞれの企業で求められる人物像やスキルは異なります。なので、作成した職務経歴書をそのまま使い回すと、応募先の企業にマッチしない場合が高いです。

応募をする際は、提出書類が応募先の求めているものと合致するかどうかを確認してから提出するようにしましょう。

ただし、全部を変える必要はないと思っています。実際私は職務詳細を入れ替えたり、少し言い回しを変えただけで転職活動は乗り切っています。あくまで相手先を見ながら、少し変える、くらいのイメージで問題ないと思います。


6 ブラック企業だけは避けたい!!みんなが見てる会社のウラ事情って?

転職はしたいけど、気になるのは転職した先が「ブラック」か否かですよね。せっかく時間をかけて転職活動をして、苦労して勝ち取った内定が実はブラック企業でした、なんて話はよく聞きます。そこでここではブラック企業の避け方について、お伝えします。

まずブラック企業の定義、とは?

一般的にブラック企業というのは、こんな特徴があります。

  • 業務時間として換算されない残業が多く、社員に適切な労務管理がなされていない

  • 業務以外の指示・命令がある。(本来あなたに指示をできるのは業務の範囲内だけ)

  • 残業代が支払われていない。

  • 業務量が常識の範囲から逸脱している。

こんな企業に入ってしまったら、あなたのキャリアは台無しですし、あなたの人生も台無しになってしまいます。

ではどうやってブラック企業を避ければ良いのでしょうか。私が使っていたのは、「Open Work」というサイトです。

https://www.openwork.jp

このサイトが特徴的なのは「社員による企業の口コミ」が見れる、ということです。現役の社員あるいは元社員からの口コミなので、実際に経験していることがわかりますし、社風なんかも把握しやすいです。「意外と体育会系」みたいな実際に入社しないとわからないこともわかっちゃいます

このOpen Workであなたが希望している会社を検索してみましょう。意外な口コミが見つかることもありますし、気になる残業時間なんかもわかったりします。企業のHPとのギャップが大きければ、見栄を張っている会社だと判断できますし、もしギャップが小さければ入社後のカルチャーショックも少なくて済むでしょう。

残業の状況、業務外の過ごし方、実際の仕事の進め方などを参考にブラック企業かそうでないかを見極めていきましょう!


7 脅威の書類選考確率80%超え!高選考率を達成する裏ワザ。

さて、職務経歴書ができあがったら、次はいよいよ応募です。

(1)気になったら「気になる」を押せ!

はじめに、ビズリーチあるいはDodaXに登録して、スカウトを受け取ってみましょう。掲載されている求人には「気になる」というボタンがあります。ここを押しておくと、企業の採用担当やヘッドハンターからスカウトが送信されたりするので、気になる求人にはどんどん「気になる」を押していきましょう。

求人によっては、応募できるものもあるので、気になれば応募してみましょう。ただ闇雲に応募して、書類選考に落ちたり、応募しすぎて対応できなくなったりする可能性もあります。

それを防止するための対策があります。それは、「気になる求人にどんどん『気になる』をすること」です。企業が気になる、という通知を見て、あなたにスカウトを送ってくれば、ある程度脈アリということですし、もし送られてこなければ、次の求人を探せば良いだけの話です。そうやって、自身が気になるものがあればどんどん「気になる」を押していきましょう。

(2)転職サイトを味方につけろ!

転職サイト側から見れば、あなたはアクティブなユーザーだと判断され、企業側に「この人は転職意欲が高い」という情報が伝えられます。企業側はその情報をもとに、スカウトを送っていきます。

転職希望者側からすれば、「気になる」を押すだけで、脈アリか脈なしかが判断できるので、時間の節約にもなりますし、一石二鳥です。

当然、先方からスカウトが来ているので、書類選考はもちろん通過します。この方法で100%の書類選考確率を達成した猛者もいますし、平均して80%は書類選考確率を達成しています。


8 面接って実は「楽勝」、㊙︎攻略テクニック

実際に応募書類を提出し、書類選考が通過すれば、次は面接になります。新卒の面接とことなり、転職の面接は平均2回程度です。
1回目はあなたの直属の上司が面接官となって、スキルや経験について確認する。
2回目は人事、あるいは部門のリーダーが面接官となって、などによる面接です。1対1の場合もありますし、1対複数の場合もあります。

今は多くの場合、オンラインで実施されていますが、オフィスが近い場合などは実際に赴くケースもあるようです。ちなみに私は全てオンラインで完結しましたし、お話を伺った元自衛官の方々もオンラインだけでした。

転職の面接の流れは大きく以下です。

1 簡単な自己紹介
2 志望理由・退職理由
3 自身の経歴
4 経歴に関する深掘りの質問・会社で活かすことができるスキル
5 逆質問
6 (時間がある場合)応募ポストでやる仕事についての説明

こうやって書くと難しそうだなぁって感じますよね。ですが、これ1、3、4は「職務経歴書の中身を回答するだけ」でしのぐことができちゃんです。すでにあなたは職務経歴書作成の段階でご自身の業務についてたくさん考えています。

そう考えれば、改めて考えなければならないのは志望理由と退職理由、そして逆質問だけです。退職理由はあなた自身がすでに答えを持っているものですし、逆質問は鉄板のテンプレがあります。そうしたらマトモに考えるべきなのは、「志望理由」だけなんです。意外とカンタンですよね。

僕の場合、上記の流れが計4回(これはかなり多い方)、それぞれ違う面接官で行われました。

すべて60分枠で終了しましたが、多くの方が社風や入社後に経験するであろうことを話してくださったのは好印象でした。もちろんロジックをどんどん詰められる、みたいな場面もありましたが、職務経歴書をきちんと作り込んでいたので、あまり苦にはなりませんでした。


9 「こりゃダメだわ」と面接官が感じるボツな退職理由

1 退職理由はすぐ言える。でもポジティブに言うのは難しい。

転職を考えている自衛官はこのポイントに一番力が入ってしまうかもしれません。ですが、たかが退職理由、されど退職理由です。言い方によっては、「この人と一緒に働きたくないな」と思われてしまいます。

退職理由は人それぞれです。

残業時間が多い
上司の理解がない
パワハラまがいの指導を受けた
正当な評価を受けていない
などなど

色々な理由があります。
ですが、これをそのまま退職理由として面接官に話すとどうなると思いますか?

100%落ちます。

なぜかというと、 退職理由が『主観かつネガティブ』だからです。仕事をするときにネガティブな人としたくないですよね。なのでこれらをポジティブな言い方にかえましょう。

でも魔法の一言があります。とりあえず、キャリアアップしたい、と言いましょう。

それでだいたい丸く収まります(笑)

どうやって言い換えたら分からないという方向けにサンプルを記載しておきましたので、参考にしてくださいね!

残業時間が多い
→→→(具体的な残業時間を伝えた上で)キャリアアップのための資格や英語の勉強時間などが確保できず、思い描くキャリアを実現できないとおもった。

上司の理解がない
→→→キャリアアップのために自衛官という限られた目線ではなく異なる視点から評価を受けたいと考えている。

パワハラまがいの指導
→→→成長の糧となる上司や先輩からの指導をより実践していける環境に身を置きたい。

正当な評価を受けていない
→→→自衛隊での成長に限界を感じているため、新たな環境でさらなる飛躍をしたい。

2 これだけ聞けば好印象!逆質問攻略!

逆質問というのは、面接官からあなたに対して、「何か聞いておきたいことはありますか?」という質問がされるものです。ここでの最悪の回答は「特にありません」です。

自衛官という職業柄、与えられた任務は死んでも遂行するもの、みたいな固定概念があるため、与えられた任務や指示、命令について「質問をする」ということが行われません。なので、逆に質問をする、ということが失礼にあたる、と感じる方も多いようです。

ですが、これ自衛隊の常識で、世間では非常識です。

質問がない=何も考えてない、意欲がない

と取られてしまいます。なので、面接官から「質問がありますか?」と問われれば、時間目一杯質問しましょう!でも実際に準備をしておかないと本番では聞けません。なので、以下のようなリストにしておきました!4つもあれば、面接時間が終了するはずです!

・「御社で働くことが叶った場合、入社までに準備しておいた方がいいこと、学び直しておいた方がいいポイントはありますか?」

・「自ら積極的に動いていきたいと思いますが、どのような部署の人とやりとりをすることが多いですか?」

・「○○さん(面接官)のように幅広い知見と経験を得ていくためには、入社後どのようなことに気をつけていけば良いでしょうか?」

・「キャリアを構築していくために、自身の業績や結果を客観的に確認する場面やフィードバックを頂きたいと考えています。御社ではそのような機会はありますか?(もしない場合、)上司にそのような機会を依頼しても問題ないですか?」

3 自衛官が気をつけておくべきポイント

「コミュニケーションエラーは発生するものだ、と思っておく」

私は自衛隊に17年在籍していましたが、その話をまとめると

「私は、航空自衛隊の幹部候補生学校で中隊長として勤務していました。その前は戦闘機のミサイルや火器管制装置を整備する部隊で勤務し、不発弾処理に関して米海軍で研修を受ける機会に恵まれました。また幹部の登竜門と言われる指揮幕僚課程、通称CSに1回で合格しました。」

自衛隊の人にはなんとなく通じるかもしれませんが、民間企業の人には「まったく」通じません。通じる言葉はおそらく「CS」という単語だけで、しかもそれは「指揮幕僚課程」という意味ではなく、「カスタマーサービス」という意味で理解されてしまうことでしょう……。

私は自衛官専門キャリアアドバイザーとして応募書類を添削することがあるのですが、多くの転職希望者が陥る落とし穴として以下のようなものがあります。(対策も併記しておきますね)

  • 正式名称をすべて書こうとする
    →多少の誤解が生まれてもいいので、言い換える。

  • 形容詞が多い
    →任務遂行に「多大な」貢献をした、など定量的でない表現が多い。

10 終わりに(無料テンプレ特典!)

16,000文字にも渡る本記事をここまで読み進めていただきありがとうございます!ここまでお読みになったあなたはこう思っているはずです。

「今すぐに行動したい!」

でも同時にこうも感じているはずです。

「実際なにから手をつけたら良いかわからない……」

そんなあなたのためにとっておきの3つの豪華特典+αを用意しました!それは

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自衛官がやりがちな「正式名称を書いて面接官に理解してもらえない」問題を解決するために、配置名の最後にカッコ書きでカンタンな説明をつける書き方のサンプルを付しています!第3者に理解してもらえるようになるので、書類選考確率が上がります!

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実際の転職活動で注意をしてほしい9つの秘訣をまとめたe-bookです。ここにはこの記事では書ききれなかった内容を余ることなく記載しています!

目次
1.  民間に来て分かった『自衛官は使えない』は大ウソ。
2. 【新常識】長期戦禁止!!自衛官の転職活動は「短期決戦」と心得よ。
3. 自衛官がキャリアチェンジでぶつかる3つの壁とは......?
4. 【実践!】職務経歴書作成の3ステップ
5. 面接官目線で見る「喉から手が出るほど欲しい人材」の特徴
6. 「ウソでしょ?」キャリアチェンジに必要なのは資格ではなく○◯!
7. 最大の難関!!「実績のまとめ」
8. 「まずは転職サイトに登録!」があなたの職務経歴書をダメにする理由
9. 51名の転職希望自衛官を見てわかった「キャリアチェンジに成功する自衛官×失敗する自衛官」

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最後にあなたに質問です。
この記事のなかでお伝えした「自衛官から転職を成功させた人たちの共通点」って覚えていますか?

そう。
「行動力」です。

自分が達成したい目標のためにすぐに行動に移すことができる人が、自分の手に入れたい未来を手に入れます。

あなたの目の前には2つの道があります。
この記事を閉じて、また変わらない日々を送る道。転職しようかどうしようかを迷いながらモヤモヤしながら日々を過ごす今まで通りの日々です。
もう1つの道はLINEに登録し、八木と一緒に人生を変える道です。「自衛官からの転職」という一見すると叶えられなさそうな目標を一緒に、しかも最短ルートで駆け抜ける道です。
あなたはどちらを選びますか?

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