詩 306
風葬花
うすく つもった 雪の上
ゆっくり はばたく 遠ざかる
あなたの秘密 赤い点
未完に終わった 風葬花
深い眠りの底 しずむ
空のかなたで ごうごう と
うねる こだまも 退屈で
真実 どこにも 見あたらず
二階でさみしく 耳が燃え
ゆだねた心も返されず
花びら 一枚 つめたい牛乳
細く しなやか また 高く
柱の影たち 交錯し
迷子の風が うわばき 忘れた
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風葬花
うすく つもった 雪の上
ゆっくり はばたく 遠ざかる
あなたの秘密 赤い点
未完に終わった 風葬花
深い眠りの底 しずむ
空のかなたで ごうごう と
うねる こだまも 退屈で
真実 どこにも 見あたらず
二階でさみしく 耳が燃え
ゆだねた心も返されず
花びら 一枚 つめたい牛乳
細く しなやか また 高く
柱の影たち 交錯し
迷子の風が うわばき 忘れた
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