ジェミニの廊下のコピー

詩 263

  ジェミニの廊下

象牙のゆりかご きしむ 音
つばめがかえる 石の下
人目にふれず 幻滅し
水は 心をそそられず

ゆめみて めざめ その リズム
片目 つむって 八月は
軽蔑される 汽笛 鳴る
ビニール傘に 白いリボン

魔法と なづけた 貝殻の
かたちは残る フランネル
虹や 夕日のつもりで おどる

ふいのおとずれ この 連鎖
ふざけて かぶった 紙ぶくろ
ひとり ふたり と 牛乳に 溶け

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