漂白のコピー

詩 267

  漂白

図書館のなか 羽根帽子
かぶった動機は あいまいで
なんてちいさな骨だろう
青い果実に雲 かかり

デンドロビウム 生えてきた
星がひたいにある子供
よろけて くらげ たよりなく
唾液をあまくする雨が

音符 句読点 むすぶでしょう
イントレランス 落下傘
十日物語 終わってしまう

蝉は呼吸の練習で
あなたは海辺に廃棄され
しょせん 風紋 跳梁 波紋

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