近眼畜のコピー

詩 282

  近眼畜

角をまがって 夜のなか
ふりかえっても まだ 近く
わたしをつかまえようとする
若い けものが ただ ひとり

おかしのお店はスカートに
かくされ 今日も 雨 明日も
たどりつけない 子供たち
だまって じっとして 埋める

ここでは なにも起こらない
細くて 長い 腕を 組み
赤 青 むらさき 地面を たたく

小鳥のように 花を 食べ
歯を みがいては 泣きわめく
めんどくさくて 光 そのもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?