詩 337

　　一角獣岬

ヒトデ　あざやか　つみあげて
可憐な血液　すきとおる
ブラウンアイズ　地に　落ちて
雨に　うたれる　花の顔

寝かしつけ　眉　通り道
水浴びへ行く　声　ばかり
こわれやすくて　昼と夜
歓喜にあふれる　地平線

ルビー　早咲き　安息日
霧　硫黄　種　身をさらし
かけがえのない　インクの浸透

はなつ　羽根　もう　空で雪
軽蔑なんて気にしない
髪を　編む　日々　深海　連鎖