【小説の書き方 88】
小説を書くのか。
なんらかのテーマ、イメージ、シーン、キャラクターが浮かんだのだろうが
あなたの着想は、まちがいなくつまらない。
ぜったいに、つまらない。
100% つまらない。
聞かなくても分かる。
あなたは自分で思っているほど、独創的ではない。
それでも書くのか。
書きたいなら、しかたない。
思いついたときの情熱で書こうとしているだろう。
あなたの情熱そのものは表現できない。
読者はあなたの執筆態度など考慮しない、
ほめてくれない。
思いが強ければ強いほど作品がよくなるわけではない。
感動しながら書くな。
「感動」は読者の特権だ。
あなたは、つまらない。
だから、あらゆる手段をつかって
あなたのくだらない思いつきをおもしろくしなさい。
おもしろい作品の要素など
考えたこともないだろう。
だから、つまらないんだ。
それでも書くのか。
書きたいなら、しかたない。
一生に一度くらい
死ぬ気で頭をつかって考えろ。
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