火炎樹のコピー

詩 256

  火炎樹

気をつけしたら しばられて
飛べない鳥のように 行く
ゆっくり広がる 祝福に
あなたはつかまる 時間 とめ

ふたたび生存することを
ゆるされ 茎に 傷 つけて
誰かのための あかり 手に
「ここに」「ここで」と待っている

大きな心に身をゆだね
咆哮するなら崖の上
しあわせすぎて すべて うしなう

小石のようなあの人が
きちんと 夕日に 顔を向け
背負って 影を 光と影を

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