外来種のコピー

詩 290

  外来種

チョークの輪のなか 生息し
日ざかり ワイン ふりかかり
悪いことだと知りながら
ガラスのかげりに ひざまずく

種は はじけて あふれそう
理想のこたえ 飲みほして
指紋は 清潔 正反対
おしえることなどできません

音符 たたえた 真空に
こごえる わたし 忘れたい
嫌悪のかたまり 存在 そのもの

うなずいたから 排除され
怒られないかと ふるえる 日
しずかに 消える 簡単だから

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