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詩 353

  鋼鉄の謝肉祭

観覧車 光る ひややかに
ころがる 鈴は 色 あせて
こんな声ではとどかない
無菌の一滴 よみがえる

シャンデリア まわる ゆっくりと
大いなる朝 眉 ひそめ
楽器 抱きしめ 追いかける
痕跡 一滴 まどろんで

同じ平面 つなわたり
つるぎの先の ふるえさえ
橋のむこうの 見知らぬ 景色

ゆれる水面 切りはなす
自転車の骨 永遠に
身をさらす 炎 否定もせずに

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