変声期キャンディーのコピー

詩 297

  変声期キャンディー

きらめく水さし 背後には
返事もせずに 立つ あなた
わずかな呼吸で よかった と
銀無垢グラスを かたむけて

服を脱いだら もう つかれ
やさしく 抱いて もらえない
まるで 花の輪 ときはなつ
光 やわらか 奥 深く

記憶の外に失われ
終止符に似たプラナリア
表情のない 嘘の現象

憂鬱そうに ただよって
たまに アンテナ つかまって
歪曲の危機 また こまらせる

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