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折々の歌詞

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2019年8月の記事一覧

折々の歌詞(121)

折々の歌詞(121)

夢ならばどれほどよかったでしょう/未だにあなたのことを夢にみる/忘れた物を取りに帰るように/古びた思い出の埃を払う

 米津玄師

「Lemon」(2018)「夢にみる」まさにそのことを「夢ならば」と願っているのは奇妙。意味内容は了解できるので許容するにしても、安易な「夢」の繰り返しが音韻的効果を生むことはなく、「夢ならば」「夢にみる」おたがいに類型を強調しあっていっそう陳腐にしている。「忘れた物

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折々の歌詞(120)

折々の歌詞(120)

目の裏側で/ミルクこぼれて/あふれ出したんだ/“愛という憎悪”

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

「スモーキン・ビリー」(1998)インスピレーションが発し、美と真実を感受するのは常に身体の表側ではなく、背骨から頭の先にかけての「裏側」であり、特に「憎悪」は「目の裏側」。
「ミルク」の色彩、におい、味覚を想起しつつ、ここに現出した唯一無二の「憎悪」の感覚を把握せよ。