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川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu
2024年7月13日 07:34
呼わたしは いつも 人ちがいマアカのふりして 愛がない体温低下 指がないいつも いつでも いま 昼寝空気は うすい 歌えない歌いたいなら 生きていて復活 信じて 焼却の教科書 ひもとく もう一度やっぱり わたしは 夏が好きふとんを干したら ただ 歩き潮騒 セミも 浴衣も いらないやっぱり わたしは ここが好きわたしは いつも 読書です読めるものなら 世界も
2024年6月6日 10:55
純粋感覚虹なら 渦の一種です種子の核には 必然の顔に かがやき ありがとう顔には 顔の夢があり人形 売ります いい子ですほほえむばかりの 生徒たちちかいの数を 数えては残酷の意味 書きかえてわたしの弱さが せきたててくすみ わたしの子供の目生きとし生けるものたちの生まれた日なら 誕生日物質 けずり 絵を 満たし花粉を 少々 大きな愛へ
2024年6月3日 07:20
月溶液水脈 閉じこめ 文字は 紅煙のように タマリスク解読できないままでいてぬいぐるみの足 夜の音あなたがしたいことをしてだけど 決まらず あなたたち名前 決まらず 絶縁体あやしく リリー 夜の音ママ ママ ママへ あとがきを馬のたてがみ うるわしい月に姫君 むかえにいけばけものか 悪魔か あどけない子供のままか 星 星へ落下傘めのノスタルヂアか
2023年8月24日 06:06
漏度さあ 起きなさい 犬を埋め最後の賭けに 髪 洗い降水確率 聞こえない出会う 風なら 気づかない栄養 欠けた 線分図本当に もう あたえたいレンズ したたり 光 うけ姫神礼讃 愛を うけ清潔な水 ひそむ 音自販機 くすぐる 傘の先貝 鈴 かざる 塔の上にはくしをかざして 窓 みんな神聖甲虫 頭 うち花 物語 来る 物語
2023年7月9日 14:07
蓮華人形きっと 空中 吠え 低く高く らんちゅう ありふれたねがい 言う前 通話中一輪 咲いた かおりなら逃げる資格はなくて 鍵短い 長い 入らない気づいていない 既視感にもっと 早足 葉を ゆらしもっと いっしょに そこに いてかよわく 一滴 流れ 落ちブランコからでも 人形 見つけ温度 マイナス 成長によごれ つきもの はじめからたしかに 知っていたけれ
2023年3月7日 08:34
キツツキの哲学ガラスの破片 丘を越え子供のことば みっつ 燃えこがね 植え 本 完璧にそれでは みなさん 誓いましょう存在の連鎖 大いなる一角獣の背にのって教会のもとにたたずむ砂色の は は 砂色のアラマントスと 円柱が ため息 彼ら 深紅の実マイムマイムは もう 秋 告げるだまれ 雹の日 その日だけ最終定理が 青白く波止場で 泣いて 笑いころげて
2023年2月27日 08:39
蓮歩感覚あわい色 染め 花の色線路 あざやか ペイズリー自転車 ころんで 迷彩の王は 笑って 救うから万年筆の欺瞞などとっくに気づいて 飴の窓夢に まで 出て 金の橋ものがたり 蜜 みんな 0雨の味して 交差点ゴシック体は 広がって白いトランク 注文 多いいつつの誓い 石板に海に あこがれ えがくほど遠すぎる まだ 雲 遠すぎる
2023年2月19日 06:55
水の声(黒の魚)青のカプセル 処方され幕がとじても 見つからずピエタの背中に 見つからず本のなかには 飛行船火花 ちる ちる 教室の花瓶の底でも あなた 泣く音楽 はじまり あなた 泣く記憶のなかで 歩むからかなしい 姫君 塔の上月夜 助けてほしいのです工場 髪 ゆい さばきの日には網に とらえた 万年筆白昼 刺してほしいのです夢を 盗んでほしいのです
2023年2月19日 06:10
自動販売機は水槽で、ソーダと金魚を百円で買える。きっと世界の終わりまで立っていて、世界が終わっても立っていて、らんちゅうだけが泳いでいる。
2023年1月25日 14:06
浮遊(シャガール)ほのかな あかるみ 誰のため一粒 ください タブレットちょうちょの伝言 すべて うそスケッチブックは 交差点ヒバリのような 意志を 持て地下鉄 こわす 力 持てビニール傘は 咲きみだれやがて スズラン 声 あわせ花瓶は 透明 クリスタルしおりと花火 手をつなぎ背表紙 笑う どこでもないからわれた音なら ペンダントゆけ ゆけ 木馬 灯台へひ
2023年1月22日 14:57
おぼろ蛾軌跡 はなれて 本当の結論 すべて 絵のなかで赤い液体 試験管おぼろ おぼろの 蛾のおどり灯籠は 落ち ピアノ 落ち青くて あまい 風船は願いもせずに 花ざかりおぼろ おぼろの ヒサメアリしののめ 避けて つかまえるハッカキャンディー 本の虫おぼろ おぼろの 灯台鬼 ゆけおぼれろ かわき 無意味 虹また 飢え 深く 歩みゆけおぼろ おぼろの イブキチ
2023年1月18日 13:19
プレゼントデッキブラシとヒガンバナシロツメクサのかんむりをあなたに贈れば 不機嫌に無知の領域 ぶちこわすとどまることなく 濡羽色ひとつ ひとつに 月あかり羽根が ふる ふる 誰のためまた 濡羽色 この 気持ちうろこの種族 胚珠 消し現在 自由 明日のため交錯する意味 ここにある 意味観察すれば なんだ 春学べば レイシ ほおばれる何色と聞く 赤とこたえる
2023年1月11日 05:43
らんちゅう空欄 埋めた らんちゅうとグラジオラスは 青 芽ぶき咲くことに決め 種も 風金の風 吹く 空も 空あなたに 贈る らんちゅうにコスモス ちょうちょ 枝 いぶき明日のため 散り 種 むすび銀のすず 鳴る 真夏の日意味を 探して あなた 見て思想実験 大失敗らんちゅう 溶けて うす紅の水橋の上から あなた 見てトンネル つづく 草 かおる生死は 不明
2023年1月1日 15:51
水族館で、マンタに手がとどけば、ねがいがかなう、お祭りで、らんちゅうをすくえば月まで泳いでいける、という、うわさ。