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「ラグビー知的観戦のすすめ」を読んで

現在は俳優としてご活躍されているラグビー日本代表の元主将。
廣瀬俊朗さんの2019年の著者。

■ラグビー知的観戦のすすめ|角川新書|2019

宮崎にとってラグビーは身近な存在。
2019年9月に開催されたラグビーワールドカップに向けた代表合宿が宮崎市内で開催され、連日メディアはラグビー一色。
大会を盛り上げるために毎週放送された「日曜劇場ノーサイド・ゲーム日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』|TBSテレビ」もラグビーの魅力や舞台裏を感じられる面白いドラマでした。

その重要なキーパーソンとして廣瀬さんは出演されていました。

「ラグビーはルールが複雑そう」
確かに自分がやったことないスポーツは大概そういうもんなんでしょうが、この本を読むだけでかなり詳しくなれます。
それだけ詳しくラグビーの見方や裏側が描かれていますし、何より業界用語が沢山で、読んでるうちに覚えます(笑)

また、読み進めるうちに、声を出して笑っちゃうようなシーンも出てきますので、周りの視線には注意が必要かもしれません。

例えば、
「タックルのあと、グラウンドでは何が起こっているのか」というシーン。

“タックルは痛い。厳しいタックルを受けると打撲みたいな痛みを腰や太ももに感じるし、地面に倒されるのも痛い。タックルをされるとあまり良いことはない。というのが、僕の率直な感想だ。特に、「ホスピタル・パス(受けた選手が病院送りになるようなタイミングの悪いパス)」を受けた瞬間や、キックをキャッチした瞬間にタックルに入られると、これはもう本当に痛い”
※本文一部抜粋

他にも、
「ピッチ上にいる選手たちのマインド」として描かれているのは。

“ある意味、相手にタックルに入るよりも、自分が弱みを見せてチームメイトからの信頼を失う方が、ずっと怖いし、自分のタックルによって仲間を助けたいと心底思う。だから、迷わずにタックルに入れるのだ。”
※本文一部抜粋

この話をラグビー経験者にすると、みんな「わかるわ〜!」というリアクションになるのである。本当に面白い(笑)

最終章「代表チームのキャプテンであることの重圧と喜びを越えて」のシーンでは、ワールドカップを前に代表のキャプテンを外れたことへの苦悩の日々が赤裸々に語られています。

本当の気持ちは、なかなか言葉にできないもの。
廣瀬さんの正直なお人柄が好きになりました。

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