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「例文暗記」よりも、その中身の語法を暗記する方が100倍大事。語法は『鬼』、例文は『金棒』

ロシア語の勉強法として、大切な勉強はいくつもあると思いますが、優先順位を知ることが大切です。

ロシア語を自分で書いたり話したりする能力を身につけたいのであれば、例文暗記が有効です。

しかし、目の前にある例文”そのもの”に執着して記憶に置き続けることよりも、文の骨組みとなっている基本構造を見出して暗記することの方がはるかに効率的で大切となってきます。

例えば、例文として、
Как долго вы будете работать над этим проектом?
(どのくらいの期間、あなたたちはこの案件に取り組むつもりか?)

という例文そのものの暗記に固執するのではなく、
①Как долго S V? (どのくらいの期間、SはVするのか?)
②работать над+造 (造に取り組む)

のような文の基底となっている文法や語法を即座に見出して、自分のものにしていくことの方がはるかに大事だということです。

なぜなら、現実に私たち自身がロシア語の文章を組み立てるためには、これらの文法・語法を応用して、文を自分の力で生成していく必要があるからです。

これら文法・語法に比べれば、例文そのものの暗記はいわば『無用の長物』であり、無味乾燥した文法・語法をより彩り鮮やかに加工して記憶に留めて置きやすくなったり、些末な単語をついでに覚えたり、語学の記憶力の向上に役立ったりする程度です。

長い例文そのものを暗記するのに終始してしまい、基底に流れる文法・語法を見失ってしまっては本末転倒です。優先順位を知るとは、このことです。

算数では、「半径が4cmの円の面積は16πr2㎠」と直接覚えたりはせず、「πr2乗」という公式を覚えることの方が重要でしょう。公式を知ったうえで、いろいろな数字を代入し、ドリルの練習をして実力を伸ばすのが筋です。

文法と語法(特に動詞)の解析が『鬼』、例文暗記が『金棒』です。

金棒だけあっても、鬼が不在なればどうにもならないと、生徒さんにはいつも注意喚起しています。

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