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みんな単語は覚えられない。それでも繰り返す人のみが上手くなる

よくある相談に、「単語や文法事項を何回写しても覚えられない」というものがあります。

昨日の質問は、「述語副詞」「無人称動詞」という用語は何回も耳にするけど、何だったのかすぐ忘れてしまうというものでした。

物を覚えられない原因は2つあります。

まず、そもそも単語(例文)暗記帳を作っていないということ、それから、もしくは作っていたとしても、それを見返さないということです。

第一に自分の学習した単語や文法などを記憶に固定化するためには、単純に「何度も復習」することが一番効果的ですが、確実かつシステマチックに復習する仕組みを構築するには、オリジナルの復習ノートを作ることがおすすめです。

大事なことは、何が掌握できていて何が把握できていないのかを明確化することです。

そして、その先に大切なことは、自分が作ったノートをきちんと「見返す」ことです。

過去に作ったノートを見返すことことがいかに億劫で面倒で、エネルギーを消耗してしまうという気持ちは分かります。

なぜなら、過去に自分が作ったノートの内容を見たとしても「どうせほとんどが忘れていること」に何となく気が付いているからでしょう。

私も過去に作った単語帳は数年ぶりに見開いて知識を試してみると、9割以上は覚えていないです。

ただし、この事実を受け入れ、もう一度その9割を覚え直す馬力を出せる人と出せない人に将来の語学力の差が見い出せます。

凡そ単語や例文、語法などの暗記は、2回目よりも3回目、4回目と覚え直すうちに記憶の解像度が上がっていき、暗記スピードと容量の向上、ロシア語そのものに慣れていく、などあらゆる改善に寄与していきます。

「1回で覚えられる」と楽で簡単な思考に流れやすい自分を戒め続けることが必要です。

物が覚えられないのはそもそも当然で、その記憶力が弱小で慣れない自分にきちんと向き合って、そこから粘り強く何回も覚え直すための無味乾燥したルーティンを継続できるかどうかに、その人の真価が試されると思います。


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