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ロシア語の「命令法」:不完了体と完了体の使い分けの解説

ロシア語の命令法(~しなさい、~してください)は同じ動詞から作られる命令形でも、不完了体の命令形と完了体の命令形では、違ったニュアンスになることもかなり多いです。

不完了体から作られる命令形のもつ代表的、かつ非常に明瞭なニュアンスとして「勧誘」または、「動作の促し」というものがあります。

~不完了体命令形「勧誘」の例 ~
*Заказывайте ещё! (今後も是非、注文してください)
*Берите пирожки. (さあさあ、ピロシキを持って行ってください。)

また、相手が動作をもたついていて、まどろっこしい様が「動作の促し」として不完了体の命令形を作り出してしまうことも多いです。

~不完了体命令形「動作の促し」の例~
*Звоните, звоните, звоните! (電話だ、電話だ!電話してください!)
(※何をしているんですか!救急車を呼んでください!などの状況)
*Открывай! (開けろ、こらっ!)
*Давайте адрес. (いいから、住所を教えなさい!)

これらは、完了体から作られる命令形のもつ「依頼(~してくれませんか?)」「指示(~しなさい)」と対比しやすいニュアンスになります。

~完了体命令形「依頼」の例~
*Скажите, пожалуйста, где туалет? (トイレはどこか教えてください)
*Дай мне салат. (サラダをください)

~完了体命令形「指示」の例~
*Приготовьтесь к бою. (戦闘態勢に入れ)


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