ドズルさんがクラロワリーグの解説にむけてどんな準備をしているのか

『ドズルさんの解説には「ちょうどよいわかりやすさ」があると思うんです。難しいことは言いすぎず、でも当たり前すぎるわけでもない。僕の奥さんでもわかるけど、僕もハッとするような解説がすごいと思っています。どういうことを意識されているか教えていただいてもいいですか。』

ドズルさん「クラロワは展開がめちゃくちゃ速いゲームなので、その時々に起こっていることを詳しく話し過ぎちゃうと、追いつかなくなっちゃうことがあります。なるべく短い言葉で状況を分かりやすく話すということを、普段の動画よりは意識しています。また、試合中も状況に応じて話し方は変えています。例えば最初の2分に関してはユニットもそんなに出てこないので、結構厚めに解説しています。両者が使ったユニットを見た上で、”恐らくそれぞれのデッキ編成はこうだから、この後の試合展開をこうなっていく。このユニットがキーになってきます”というような厚めの解説をします。一方で、残り1分を切ってからはそういう解説はしていません。」

『今、デッキ編成を予想しながら解説すると仰っていましたが、その準備としてはどのようなことをされていますか。』

ドズルさん「プロの選手は流行のデッキをそのまま使ってくるわけではないので、その日に出場する選手たちの直近3試合ぐらいのデッキは書き出して手元に置いてます。」

『すごい!そんなことまで!』

ドズルさん「カンニングしてます笑。その資料を見ながらデッキを予想してコメントをしています。環境全般の知識だけではなく選手ごとの特徴を知ることも重要だと思っています。先程も申し上げましたが、プロ選手は今流行ってるデッキの一歩先のデッキを使うことも多いので、ついていけないんですよね。下調べをしておかないと、そこがわからないまま試合が進行しちゃうので、必ず行うようにしています。」

『なるほどー。でも実際そうなんだろうなあと思います。僕は5500-6500ぐらいのトロ帯ですが、毎日プレイしていても、環境のことすらよくわかりません。なので下調べは絶対に必要だと思います。』

ドズルさん「全体を調べる時は、トロフィー上位1000人がここ数週間で使ったデッキのランキングを見ています。環境のことは必ず頭に入れつつ、かつ選手ごとにって感じですね。」

『すごい...。ところでクラロワリーグといえば、ドズルさんと岸大河さんのコンビネーションもすごく好評で有名だと思います。その秘訣ってなんだと思われますか。』

ドズルさん「長い間一緒にやらせてもらっているというのが大きいと思います。お互いがしゃべり終わるタイミングがわかってるんですよね。”次ここのタイミングでこれ話そう”、みたいことを意識せずにできます。一方で、初めての人とやるときは、この人あとどれぐらいしゃべるんだろうという部分がわからなかったりします。」

『岸さんの名言についてはどう思ってますか。解説中も「キタ!」って思ってるんですか笑。』

ドズルさん「思ってますね笑。準備してきていてすごいって思います。あのワードは準備していないと出てこないと思うので。」

『視聴者としては最高に楽しいですよね。みかん坊やさんの「オレンジ色に光るバルーン」とか、ライキ選手の「やっちゃう四銃士」とか、覚えちゃいますもんね。』

ドズルさん「本当に勉強熱心ですごいと思います。」

『話は変わるんですが、今回のクラロワ世界一決定戦で、実況して気持ちよかった、もしくはうまく解説できた、という瞬間はありましたか。』

ドズルさん「うまくかどうかわかりませんが、SK Gaming vs Team Liquidの実況ができたのはすごい興奮しましたね。興奮しすぎて実況になっていなかったと思いますが笑。Morten vs サジゴブで、最後のトリプルエリクサーになって、あの速度で的確にプレイするのが凄まじいと思いました。」

『あれはすごかったですね。会場の盛り上がりも異常でした。』

私:https://twitter.com/toshism0331
ドズルさん:https://twitter.com/kurakurachannel
クラロワリーグ 世界一決定戦 2019:https://www.youtube.com/watch?v=M-Xfa4JpVRI

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