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どうしても「天界」に行けなくて人生の難しさに思いを馳せる #クラロワお誕生日おめでとう

友人がゲーム実況に関する秀逸な記事を書いているのを横目に、業務時間中にがっつりトロ上げし、にも関わらず、またしても天界をのがした私である。勿体ないので、この気持ちをクラロワリリース5周年である3月2日への餞(はなむけ)として記事にしたためようと思う。

天界とは、スマホゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」における、ゲーム内の最高位のことを指す。

誰もが卓球やテニスなどのニュースで「世界ランキング◯◯位」というフレーズを聞いたことがあると思う。クラロワは将棋や囲碁のような対人ゲームであり、初心者から最上級者まで、全員で一つのランキングを争っている。勝利すると増え、負けると減るトロフィー(略してトロ)というポイントがその指標になっている。

クラロワでは、この「トロフィー」の数に応じて、自分が試合をするアリーナというものが設定される。世界ランキングが低いうちは地方大会に参加し、ランキングが上がるにつれ国内上位の大会、国際大会、そしてグランドスラムと進んでいくような感じだろうか。この「アリーナ」の中で、最上位に位置するのが「天界」である。もちろん天界の中でも実力には大きな差があるし、天界に行きやすいタイミングもあったりするが、ともかく「天界」以上に存在しないというのがポイントである。

ちなみに、Ultimate Championを「天界」と翻訳したのは僕である(ドヤ顔)。英語のアリーナ名には3-4個ごとのテーマがあり、最後の4アリーナは、Champion→Grand C...→Royal C...→Ultimate C...となっている。一方で日本語訳では、神々への挑戦1→2→3→天界とし、少し意匠を凝らした。これは、最終到達点に泊をつけることで、プレイヤーの悲願となる目標に格上げしたかったからだけれど...それが自分を逆に苦しめることになるとは。

僕は過去、天界に何回も到達しそびれている。「あと1勝で天界」は過去2回あるし、「あと100トロフィーで天界」までいったシーズンは3回ある(今回もその一回である)。補足だが、トロフィーには約1ヶ月に1回大幅に減るというルールがある。そのため、シーズンと呼ばれる約1ヶ月の期間内に連勝を重ねなければ天界には永久に到達できないルールになっている。

僕はゲーム内の記録によると18,481戦勝利している。これを基に、ざっくり僕のプレイ時間を計算すると、約2,200時間になる(試合をしている時間のみ)。クラロワが2021年3月2日で5周年を迎えることを考えると、1日平均で1.2時間プレイしていることになる。推測だけれど天界プレイヤーで、僕よりも総プレイ時間が少ないプレイヤーはたくさんいると思う。

どんなにがんばっても報われないことはある。

クラロワはルールが明確である。ゲームのルールも、トロフィーがあがるルールも明確だし、強い戦い方に関する情報も大量に入手できる。少なくとも僕の知らない戦術や練習方法は存在しない。つまり、「天界」は追求しやすい目標なのである。それでも、毎日やり続けても、どうしても天界に到達できない。僕はHANExHANEさんという元プロのYouTuberさんに時々教えてもらってすらいる。それでも伸びきれない。

ところで昔、人が「仕事できる」かなど判断できないし、その問がそもそも意味ないということを考えたことがあったけれど、今日も思った。僕はクラロワというフィールドでは、達成できそうなことが達成できてない。一方で、僕は仕事の内容によっては世の中のほとんどの人よりも成果を出せるケースもあるだろうと思う。人には向き不向きはあるし、タイミングや運もある。たまたま成果を出せたとしても、それは色んな要件が重なっただけで、自分のことを「シンプルに能力が高い」などとと勘違いしないようにしなければいけないなと思った。シンプルに能力が高ったら、天界もっとカンタンにいけるからね...。

たかがクラロワ、されどクラロワである。というか、2200時間も使って天界に到達できないという挫折にぶち当たると、一定達観するよねという話である。

というわけで、もうすぐクラロワの誕生日。僕は入社前に、仕事を通じてクラロワのプロトタイプをみる機会があった時に「このゲームに関わりたい」と強く思った。それが僕がSupercellに入りたいと思った大きな理由の一つだし、だからこそ僕は明日でちょうどSupercellに入社して5年になる。

クラロワを盛り上げている皆さん、遊んでいる皆さん、遊んだことのある皆さん、いつも本当にありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。

そして今シーズンは絶対天界行きます。

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