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ショート動画コント職人の神に聞く、ショート動画のアドバイス (ゲスト ハネハネ @HANExHANE_GS)

YouTuberや業界のキーマンに根掘り葉掘りインタビューをする「本音で語るゲームコミュニティラジオ」。元Supercellでクラロワ・ブロスタのコミュニティ・マーケティングに携わっていたSide & Co. CEOの脇と、FENNELに所属のプロゲーマーで、クラロワでは公式のチーム戦で世界4位の実績もあるけんつめしさんと隔週でX Spaceにて配信しています。今回はショート動画の神ハネハネさんをお迎えしました!今回は前編と後編に分けてお届けします。

▶️ 前編:ショート動画コント職人徹底解剖。サンドウィッチマン+麻枝准+AI=ハネハネ

連載はこちら:本音で語るゲームコミュニティラジオ


ショート動画がなかなか伸びない?それは単純に「面白くない」から

:ハネハネくんにYouTubeショートのコツを聞いていきたいと思います。が、掘り下げる担当のけんつめしがこないので、ライキジョーンズ君をお呼びしました。

FAV gaming 所属の元プロゲーマー現ストリーマーで、クラロワでは世界大会出場の経験もあるライキジョーンズさんがここで飛び入り参加

ハネハネ :何でも聞いてもらって。

ライキジョーンズ :ハネハネさんの勢いがやばかった時に、一度けんつを通じてアドバイスをもらったことがあって。

ハネハネ :LINEで送ったね。

ライキ:台本を作り込むとか、AIで背景作ったりとか、もらったアドバイスを元にショート動画を作ってみたのだけど。

ハネハネ :そうなんだ。

ライキ:ただ、あんまりうまくいってなくて、でもどうやって改善したらいいのかがわからなくて。

ハネハネ :なるほどね

ライキ:ハネハネさんも最初から勢いがあったわけではなく、ひろゆき、大谷翔平のショート動画あたりから、グワンって伸びたじゃないですか。そういったヒット作が出るまでにどうやって試行錯誤すればいいのかを知りたくて。今やっているのは、ハネハネさんとか成功してる人の動画を見て、要素を取り入れて動画を出すこと。でも、そんなに再生が変わらなくて。

ハネハネ :ショートで言うと、面白ければ伸びるよ。知名度は関係なくて、本当に動画の内容で再生数が決まる。登録者が100万人いようが、内容がつまんなかったら、10万再生もいかない。でも、チャンネル登録者が数百人でも、内容が面白ければ100万再生いく。そういう感じだから、伸びなかったってことは面白くなかったってこと。そこからどう反省して次の動画につなげていくかは難しいけど…コメント欄見るとかかな。

なぜ「ショート動画」が伸びても「通常動画」が伸びないのか

ハネハネ :そもそも、けんつとライキ(編集中:けんつめしとライキジョーンズは二人でチャンネルを立ち上げて運営している)は、どういうチャンネルにしたいの?

ライキ :長尺のゲーム実況動画を出してたんだけど、一旦ショートをやりたいと思ってて。プロゲーマー系のショート動画がないことを発見したので、そこで勝負してみようと。プロゲーマーあるあるとか、プロゲーマーの理想と現実とか、そういうのを作ってる感じですね。

ハネハネ :最終的にはゲーム実況で伸ばしていきたいの?

ライキ :ゲーム実況で伸ばしていきたいですね。

ハネハネ :そしたら、ショート動画をやる意味はないかもしれない。ショートで伸びてるYouTuberって結構いるんだよ。「ショートだけで登録者30万人」みたいなチャンネルはめちゃくちゃある。でも、通常動画は全く伸びてない。なんで伸びてないかというと、一貫性がないから。ショートはあるあるとかコントとかをやってるんだけど、通常動画だと、Uber Eats食べるとか誰かと喋るとか、普通の企画やってる。

ライキ :うんうん。

ハネハネ :一貫性がないんですよ。(ショート動画と通常動画で)違う内容をやってるから、通常動画を見てもらえないんだよね。通常の方が圧倒的に面白いければいいんだけど、みんなそうでもない。ショートで伸びても通常動画は伸びないって人はめちゃくちゃ多い。

ライキ :なるほどね。

ハネハネ :もしライキのチャンネルで、ショート動画がバズったとしても、ゲーム実況には飛んでくれない。内容全然違うから。例えばマイクラの切り抜きやコントでショート動画を作って、通常のマイクラ動画に飛んでもらうことはできるんだよね。同じマイクラだから。でも、実写のコントやって、それでゲーム実況に飛んでもらうってのは、一貫性がなさすぎて無理だと思うな。

ライキ :なるほどなー…。

:この前(ブロスタYouTuberの)やぴまる君にラジオに出演してもらった時に、彼はショートで結構伸びてるっていう話をしてた。彼はまさにブロスタのショートをやって、通常動画の動画に流すみたいなことをしてて。結果が出てるっていうことは、ショート動画から長編動画にうまく流せる状態を見つけたってことなんだと思う。

ハネハネ :そうですね。同じゲームなら(一貫性があるので)移りやすいんだけど、(ショート動画と長尺動画で)やってることが違うんだったら、視聴者的にも移行しづらいよね。

ライキ :そもそもショート動画をやろうと思ったきっかけは、けんつと新しいチャンネルを立ち上げてゲーム実況をしても、もともと知ってくれている人しか見てくれなかったことなんだよね。新規をとりたいねって話からショート動画に行き着いて。

ハネハネ :そこは俺もめちゃくちゃ悩んだ。でも、ゲーム実況で伸ばしていきたいんだったら、ゲーム実況で伸ばしていくしかないと思う。

ライキ :なるほど。

ハネハネ :ゲーム実況やるにしても、新規の人を獲得するには、得になるとか、知識が手に入るとか、何かそのきっかけがないと絶対来ないわけなんだよね。

ライキ :うんうん。

ハネハネ :今、多分ライキけんつがやってるような実況だと、新規は間違いなく来ない。だから例えば…あってるかわからないけど、ポケモンだったらバグ技見つけましたとか、裏技見つけましたとか、バズる要素を必ず入れないと新規は来ない。それが何かは考える必要あると思うんだけど。

ライキ :いやそうっすよね。

動画の本数とクオリティ、どっちが大事?

:手数の問題はないの?ライキけんつチャンネルって動画の数が少ないよね。もちろん戦略面も大事だと思う。狙いを持って一個一個の動画をだせているか、一貫性があるかとか。一方で、手数を増やすことで成功確率って上がらないのかな。

ハネハネ :確かに手数を増やした方が失敗した分だけ成長に繋がるんで、成功確率も上がりますよね。ただ、僕はクオリティ派なんですよね。

:珍しいよねでも。世の中を見ると、手数が多い人の方が多いのかなって思う。

ハネハネ :それは色々いると思います。少ない人は少ない。

ライキ :ハネハネさんはそういうイメージあります。クラロワの時から、みんなが毎日投稿している中で、ハネハネさんだけはクオリティ重視で。

ハネハネ :そうだね。俺は3-4日に1本のペースで。僕は毎日投稿はしなくてもいいなって思ってて。毎日投稿してクオリティ下がるぐらいなら、3日に1本、クオリティ高いものを作ってやった方が他に比べて映えるんで。

:一個一個の動画の冒頭にショートコント入れてたもんね。

ハネハネ :マジであれ大変でしたよw あの30秒で2-3時間使ってました。

グッズを買ってくれるようなファンはクラロワ時代からの人たち

:僕は古参なので、昔のショートコントにでてたキャラクターが今でも好きなんだよね。一番好きなのはエンジェルオブダークネス。

ハネハネ :一番根強いファンは実はクラロワのファンですね。圧倒的に。コアなファンで、グッズまで買ってくれるような方はクラロワからのファンが多いですね。

ライキ :そうなんだ。

ハネハネ :街中で声かけてくるのも、「クラロワ見てました」が多いですね。逆に「コントと見てました」で声かけてくる人はあんまりないですね。

ライキ :圧倒的にそっちの方が見ている人は多いわけですよね?

ハネハネ :見てる層と数だとクラロワ以外の方が多いけど、好き度で言うと、多分クラロワからのファンの人の方が好きでいてくれてる。

:クラロワからのファンでもあり、かつ、ショートコントの時代にも生き残っているファン達っていうのは、もうただただ訓練されているファンってことだと。

ハネハネ :確かにw

:生き残ってきたその猛者たち。

ハネハネ :今、聞いてくれている人も、大体クラロワのファンじゃないかな。そもそも僕Twitter全くやってないんで、フォロワーがほぼクラロワの人しかいないっていうのもあります。

TwitterもInstagramも「好きでやっている人」には勝てない

ハネハネ :Twitterめんどくて全然やってないんですよ。

:やらなくていいんじゃないの、めんどいなら。めんどいなって思いながらやったって、うまくいかない。

ハネハネ :そうですね。

:Twitterがめんどいっていう気持ちは本当に心の底から分かる。

ハネハネ :分かるんだw

:僕も本当は全くやりたくないんですけど、仕事のことを考えると、最低限やらないとまずいっていうのはある。「コミュニティが得意です」って営業するにあたってTwitterを見られると思うんで。そういう時に、まさにこのラジオのように、クリエイターさんとコラボしてるポストがある状態を作っておきたいとは思う。でも、Twitterが好きでやってる人って、なんでもかんでもツイートするし、いろんな人に絡んむじゃない?そういう人には勝てないよね。

ハネハネ :確かに、そういうのは今の時代必要ですよね。

:「好き」でやってる人の例として、僕はホリエモンがいて。彼は世の中のいろんな話題、例えばジャニーズ、政治、その他日々のニュースに、一つずつにしっかり噛み付いてて。それを見ると、好きなんだろうな、勝てないなって思う。

ハネハネ :僕も見ちゃいます、ホリエモンは。

:ホリエモンクラスの人たちが、毎日ニュースに食いつきまくってるのを見ると、「そこまではできない」なって思っちゃう。

ハネハネ :表に出るのが好きな人でしょうからね。確かに脇さん、裏方タイプですもんね。

:その方が好きなんだよね。

ライキ :脇さんがホリエモンみたくやってたらおもろいですけどねw

:でも、最近はかなり意識してたくさんツイートしてるようにしてる。毎日「いやー無理してんな俺」って思いながらやってる。

ハネハネ :結構脇さんのツイート見ますよ。長い文章のやつとか。

ライキ :wwwwwww

:すげーいじってくるじゃん笑

ライキ :俺も脇さんの長い文章のやつみますよww

:いじってくるじゃん笑

ハネハネ :wwww

:あれも結構意識して書いてるんだよね。

ハネハネ :実は僕も裏方が好きな人間なんですよ。

:確かに「小説を書きたい」とか、顔出す欲求じゃないもんね。

ハネハネ :そうです。ゲームでも顔を出す気はなかったけど、プロになるには顔出すしかなくて。その延長でゲーム実況やるんだったら、顔出した方がいいし。自分の持ってたコントのスキルを活かすんだったら顔出すしかないし。そんな感じで、出した方がいいから出しただけなんですよね。

ライキ :そうなんだ。

ハネハネ :承認欲求あんまないから。

:なさそう。

ハネハネ :それもあって昔インスタも始めたんですけど、3日坊主で終わっちゃいましたね。

ライキ :大変ですよあれはまじでw 週1,2ぐらいですね今。

ハネハネ :やってるんだw

:インスタはね、「インスタ始めたんですよね」って、言ってる時点でもう向いてない。

ハネハネ :好きだったらもうやってるもんな勝手にw

終わりに

:一人ずつ感想でも。まず僕から。ハネハネ君といつか仕事したいなと思ってて。パワーがすごい魅力的だなと。今日も色々、勉強させてもらってすごい楽しかったです。

ライキ :真面目にはなっちゃうんですけど、自分で新チャンネルを作ったからこそ、100万人の重みがやばい。今度靴舐めたいですw

ハネハネ :普段なんか話聞かれることがあんまないんで、すごく新鮮というか楽しかったです。

:本日はこの辺で終わりにしたいと思います、本音で語るコミュニティラジオ、お相手はSideの脇と、

ライキ :FAV gamingのライキージョンズと、

ハネハネ:ハネハネでした。

▶️ 前編:ショート動画コント職人徹底解剖。サンドウィッチマン+麻枝准+AI=ハネハネ

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