リベラルアーツ教授 ジョゼフ・ブラック

 身の回りにある空気は人間にとって不可欠なもの。でも、その正体がわかったのはほんの300年前のこと。その発端となったのは二酸化炭素の発見でした。発見したのはイギリス(スコットランド)の医学博士ジョゼフ・ブラック。ただ、その探究は最初は空気でないところから始まりました。

 ジョゼフ・ブラック(Joseph Black、1728年4月16日 - 1799年12月6日)は、スコットランドの物理学者、化学者。潜熱、熱容量概念の確立や二酸化炭素の発見者として知られる(Wikipediaより)。

「石灰石を焼くと泡が出て,重さは40%も減る.酸と反応しても同じ現象が起こる.ところが石灰石を焼いてできた生石灰だと,酸をかけても発泡しない.ブラックはこれを,石灰石の中に固定されていた“空気”が加熱や酸によって放出されるから,と考えた.そして,この“空気”を“固定空気”(二酸化炭素)と名づけ,反応前後の物質の重さを天びんで測定して,その存在を証明した.また,“固定空気”は木炭の燃焼や発酵から得られる気体と同じであり,石灰水を白濁する性質があることも明らかにしている.そして,大気中に放置した石灰水が白濁することから,大気中には“固定空気”が含まれていると判断を下したのである.
 こうして,空気以外の気体がはっきりと姿を現し,捕えどころのない摩訶不思議な存在であった気体は今や,固体や液体と結合する物質の一種であることがわかってきた」

引用:科学の歩みところどころ
第7回 気体の発見 
https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kori/science/ayumi/ayumi07.html



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