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Apple Pencilのペン先を交換する

Apple Pencilのペン先は消耗品

 iPad・iPad Proで使われるApple Pencilのペン先は消耗品です。プラスチックの先端は別途購入して取り換えることができます。

 仕事などで一日中Apple Pencilを使っている場合、1日7時間程度の利用でペン先は3〜6カ月くらいで磨耗して交換しなくなるそうです。Apple Storeで交換用のペン先を買うとすると 4個入り 2200円(税別)なので、1個あたり550円(税別)ということになり、これがApple Pencilのランニングコストということになります。

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 Apple Pencil本体もそれなりの価格ですし、消耗品のペン先も使えば使うほど磨耗するわけですから、Apple PencilがiPad・iPad Proを使う人が追加で購入するオプション品になっているのは、このようなコストが理由でしょう。

 ちなみに2018年以降のiPadでは第一世代、第3世代iPad Proは第二世代のApple Pencilしか使えませんが、ペン先は第一世代・第二世代ともに共通です。   

 実際にはかなりApple Pencilを使い込むか、不測の事故に遭遇したりでもしないと、ペン先を交換することはなかったりしますが、デザイナーやイラストレーターであれば、仕事で毎日使っている方は別です。そのため以上の話は今更いうまでもない当たり前のことだと思います。

ペン先を交換しなければならない事態とは

 ペン先が擦れたり潰れると、キャップのようになっているペン先内部の電極が露出するので、そのまま使うとiPadの画面や画面フィルムが傷つきます。それが嫌なら使用をすぐやめてペン先を交換しなければならなくなります。

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第一世代Apple Pencilに付属するスペアのペン先(上図)・ネジ式になっているペン先(下図)

 一方デザイナーでもイラストレーターでもない私がペン先を交換しなければならなくなるのは、ほぼ使用中の事故のようなものです。ありがちなのはApple Pencilを落下させるという不慮の事故でした。

 iPad・iPad Proを利用中に、ちょっとWebを閲覧したりApple Pencilを使わないとき、普通のペンと同じように胸ポケットに挿したりします。
 第一世代にははそれしか方法がなく、第二世代になってiPad Proの側面に磁石で装着できるようになりました。ただし、以前からのくせなのか磁石がそんなに強くないのか、第二世代でもついつい胸ポケットに挿してしまうようです(またiPadのバッテリーが少なくなっているときには充電してをバッテリーを浪費してしまわないようにと考えたりもしましたが、最近はきにしなくなりました)。

 何かと高価なApple Pencilですから、とにかく胸ポケットに挿すのが癖になったおかげで紛失が防げたという利点もあります。その代わり、胸に挿していて、何かの拍子に体を前屈したり、同様に胸に挿している他のボールペンなどを取り出す拍子にApple Pencilが胸ポケットから落ちてしまうことがあります。Apple Pencilはペン先の方に重心が偏っているので、ものの見事に地上にペン先が当たると悲劇です。あっと思った時は手遅れで、あとは神のみぞ知るということになります。

 落下事故は長くて持ち運びに工夫した第一世代よりも、持ち運びに便利な第二世代になってから増えたような気もします。ただし、私のApple Pencilが第二世代になったのは、持ち運べるサイズのiPad11インチに機種変更して、日常使い日常使いで手書きをするようになってからですから、いろいろな条件が重なっています。  

落下した時にペン先を守るのはペンシルケースとキャップ

 ペン先はネジ式になっているので、使いすぎてペン先が摩耗しただけならばペン先の交換ですみます。ただし、落下してペン先自体が折れたりすると話は別です。ペン先はネジの部分も含めてプラスチック製なので、落下にはかなり弱く、ネジの部分が折れることもあります。また本体の電極などが曲がったり折れたら、Apple Pencilは正常に動作しなくなります。これらが修理ができない場合は買い替えるしかありません。第二世代Apple Pencilの場合1万4500円ですから、かなりの出費になります。

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ペン先はネジ式で取り外せるがネジ部が折れているとやっかいなことになる。

 そこでペン先を守るためにペン先に被せるキャップがあると少しは安心です。以前 「新しいApple Pencilには新しいペンシルケース」でペンシルケースを紹介しましたが、あのペンシルケースに付属していたはキャップはあまりお勧めはできません。Apple pencilを不意に落とした時にはもう手遅れなので、キャップは Pencilの後ろに被せて常時携帯できないとキャップの意味がないからです。下の写真の下の黒いペンシルケースのキャップは柔らかいので、 Pencilの後ろに被せて常時携帯することができます。  

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下の写真の下の黒いペンシルケースのキャップは、柔らかいので常時携帯することができる。

安価なデジタルペンシルならペン先の交換は考えなくて良い

 実は先日Apple純正のApple Pencilのペン先を壊してしまい、ペン先を交換して今後のことを考えて、Amazonで探したのが写真の黒いペンシルケースでした。ただし、ペン先が折れてしまった時には、Apple Pencilそのもののスペアが必要になると考え、その時に見つけたのが 3500円のApple Pencil互換ペンシルでした。

 実はこの価格で「本当に使えるの?」と最初は疑心暗鬼でしたが、まあ勝手知ったる人柱精神で試してみました。すると、これがなかなかの製品で書き味は純正品に劣らない書き味でした。日常の手書きに使うには書き味や耐久性というのは大切ですが、安価だからまあまあというのも考えものなので、性能とコストパフォーマンスの関係は非常に重要です。この製品はこの価格でそれを満たしていると思いました。このApple Pencil互換ペンシルの詳細は 新生iPadは「2018年以降」という括(くく)り で紹介しています。

 このApple Pencil互換ペンシルは、Amazonで調べると他にも類似品はいくつか発売されているようで、技術的には確立されているようです。というか量産体制ができているもよう。実はこれってすごいことで、先端技術って普及すると当たり前の技術になるのですね。

 純正と異なるのはiPad・iPad Proとの接続がBluetoothではないのと交換用のペン先はなしということ。実際にはスペアのペン先が1本付いて来て交換できるのですが別売はしていないようです。ただし、この価格ならペン先の交換にそれほどこだわらなくてもよいのではないかと思いました。

 まあiPhoneに続いて、iPadも登場して今年で10年目なわけですから。今後もう少し使ってみての判断ではありますが、よく見りゃAmazonのお勧め商品にもなっていました。

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