見出し画像

ICTの入り口はパワポではなくてHDMI

 2019年絶好調だったiPad人気を受けて、今年は再びICT人気にも火がつきそうです。

 そんなものはPowePointでやっているよ、でも「iPadのPowerPointはイマイチ」そんな声がまた聞こえて来そうですけど、結局のところ、iPadのICT利用が最初に通過しなければならないのは、ファイル管理とHDMIなのではないでしょうか。

 いや、ICT初級が行き着くところもファイル管理とHDMI利用ではないのかなぁ。そりゃICTの道はそんなに容易ではないでしょうけど、初級は誰もが一度は通る道。今ICTを語っていらっしゃる人はそこを難なく通り抜けた方々。

 iPadのキーボード問題にこだわっている当方はやっと2019年にその辺りを通り抜けた気がするので、それはそれでキーボード編に続いてその辺も書かなければならない、そんな本日のお話です。

 2019年といえば、GoodNotesやPDFExpertなど、名だたるPDF編集アプリがアップデートして、プレゼンテーションモードみたいなものを装備してきました。デジタル手書き派の当方としては「あらま。新しいiPad Proの革新はもうネタ切れなのか」と思ったりもしました。でも、今思うとあの悪名高いApple謹製の[ファイル]アプリが登場して「iOSのファイル管理はこれ」と定番ができた以上、iOSのファイル管理の基本はあれなのです。iOSがmacOSにならなかった今(iPadOSは誕生したけど)、それはそれで万人が目指すICTに向けて、iPad利用が次に確立しなければならなかったのは、プレゼンテーションモードの確立だったわけです。

 そして、プレゼンテーションする以上はiPadの画面だけではだめなので、プロジェクターともっと容易に接続すべく、用意されたのがUSB−C端子の付いたiPad Proの登場だったのでしょう。もっとも端子はハードウェアでしかないので、2018年に新iPad Proが登場しても、実際に世のプロジェクターに繋がれたのは昨年からということで、ドンピシャにはまった人たちが(私を含めて)少なからずいらっしゃったと思います。

 とりあえずHDMI端子の付いてないプロジェクターでICTはお勧めしないにしても、実際にiPhoneや普通のiPadならApple純正のHDMIアダプターでiPadとプロジェクターを繋げば良いだけです。でも「いやぁ。iPad2の頃からICTやっているけど、Apple純正のHDMIアダプターでiPadとプロジェクターを繋げば良いだけではないですか」と言えるのは幸運な方です。

 新しいiPad Proは普通のiPadとちょっと違ったのです。世の中に普通のiPadしかなかった頃は繋がらないわけがなかったわけですが、いろいろなiPadやiPad Proが登場してくると話が変わって来ました。おまけにiPad Proも違ったけど、世の中の学校の教室にICTの掛け声と共に導入されたプロジェクターの数々もいろいろと違う(さらにHDMIにも新旧あります。その組み合わせとなると、結構な数になります。


 「HDMIケーブルの太さも関係あるようで」今日も新しい電子黒板(私はプロジェクタで十分なんですが)を設置に来られた業者の方が嘆いていられました。新しい分配器(スイッチャー)を通すとiPadの映像が映らないのです。

 本当のICT魂はそんなHDMIの新旧に左右されたりはしませんが、逆説的にHDMIの新旧の前に、新しいiPad Proはちょっと待ったというのも2019年のICTにはあったかもしれません。でも2020年。新しいICTの年がもう明けています。さて、どんな一年になることでしょう(どうもなりません、それがICTですから、汗)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?