【アンダードッグ効果】 失敗談の力
「次回は酒井さんの失敗談を聴きたいな!」
と講演会主催者の方に言われました。
たしかに講演中に私の失敗談を話すと共感してくださる方が増えることは経験から分かっています。
これを心理学で【アンダードッグ効果】と言います。
スポーツ等で不利な立場にいるチームを「アンダードッグ」と言います。
あなたも負けているチームや劣勢のチームを応援したことがあるでしょ。
このような不利な立場にいるチームや個人に対して応援や支持が増える心理的現象が【アンダードッグ効果】です。
そのため自分の失敗経験や不利な状況を話すことで、アンダードッグとしての共感や支持を得られることがあるのです。
心理学的には次のような効果を期待することができます。
(1)共感
失敗は多くの人が経験する普遍的なテーマなので、その共有によって感情的な繋がりが生まれやすくなります。
(2)信頼
人は自らの弱点や過ちをオープンにする人を信頼します。
完璧ではない自分を見せることで、他者との間に信頼関係が築かれやすくなります。
(3)学び
失敗から学んだことを共有することで、その経験が他者の役に立つ可能性が高まります。
同じ失敗を繰り返さないためのヒントやアドバイスとして失敗談は有益なのです。
(4)応援
失敗から立ち上がり逆境や困難に立ち向かおうとする姿に、人は魅力を感じます。
その結果、応援やサポートが増加することが期待されます。
もちろん仕事で毎回毎回失敗続きでは信用を失いますが仕事でリーダー的な立場にいる人や、普段から完璧な印象を持たれやすい人はあえて失敗談を話すことによって応援者や共感者が増える可能性があります。
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▼酒井とし夫公式サイト
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■この記事を書いた人
ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。講演実績はパナソニック、ファンケル、山崎製パン、シャープや日本全国の商工会議所等多数。講演依頼随時受付中です。書籍は「人生が大きく変わる話し方100の法則」「心理マーケティング100の法則」「どん底からの大逆転」他です。