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冷え性が辛過ぎて何とかしたい!と思ったら読んで欲しいノート2~自律神経編~

おはようございます。

昨日は、冷え性はなぜ起こるのか?ということについて、以下の2つの観点を上げ、1について書いていきました。

1、熱を生み出す能力が低い(熱産生能力)

2、血行不良により、熱を運ぶ能力が低い

本日は、2の血行不良の原因の1つである、自律神経について書いていきたいと思います。

身体を24時間コントロールする自律神経とは

少し専門的になりますが、冷え性改善の為に大切なポイントになりますので、お付き合いくださいませ。

私達の体をコントロールしている神経系というのは、大きく中枢神経と末梢神経に分類されます。

そして、中枢神経系が「脳」と「脊髄」であるのに対して、末梢神経系は感覚や運動機能に関わる「体性神経系」と、内臓機能のコントロールに関わる「自律神経系」に分かれます。

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更に、自律神経は緊張モードの交感神経リラックスモードの副交感神経に分かれ、胃腸や肝臓などの腹腔内臓器、肺や心臓などの胸腔内臓器、血流に大きく関わる血管、唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)などをはじめとする頭部の器官など、身体全体に幅広く分布し、24時間自動的にコントロールしていくれているんですね。

交感神経と副交感神経は逆の働きをする

 交感神経は「逃走or闘争」反応に関わり、副交感神経は「摂食or生殖」反応に関わります。

ストレスレベルが高く緊張状態にある時、何かにビクッとして驚いた時や、現代ではなかなかありませんが、獲物を捕る為に闘う必要がある時などは、この交感神経が優位になります。

それに対して、家族団らんで食事を摂っている時や、子孫を残す為の生殖行為などは副交感神経が優位になります。 

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そして、交感神経と副交感神経は、その作用が相反する拮抗関係にあることが多く、例えば、交感神経が優位な状態では、末梢の血管が収縮する為、手や足の末端の血流が滞り、副交感神経が優位な時は、血管が拡張して血液の流れが良くなります。

その為、冷え性を改善する為には、交感神経と副交感神経のスイッチが適切に切り替わることが重要ですが、交感神経が優位の緊張モードから抜け出せなくなっている方が多いのも、現代人の特徴です。

緊張モードの交感神経から抜け出せない現代人

繰り返しになりますが、冷え性を改善する為の1つの方法として、血行不良の改善が重要であり、この血行不良を引き起こす1つに、交感神経が優位な状態から抜け出せずに、血管の収縮が起こっていることが考えられます。

理由としては、様々なものが考えられますが、代表的なものとして以下が上げられます。

1、運動不足&日常の身体活動量の減少

2、栄養不足&カロリー過多による肥満

3、口呼吸&酸素不足

4、昼夜逆転の生活

5、スマートフォンなどのデジタルデバイスの過剰使用

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これは個人的な見解になりますが、現代人の冷え性というのは、上記の様な生活習慣によって引き起こされる生活習慣病の様なものだと捉えています

火事の中で迷子になる現代人と緊張モード

私達は身体を動かす事を通して、身体に備わっている様々なセンサーを自然と働かせ、無意識の内に多くの情報を得ています。

そうして得られたセンサーからの多様な情報は、神経を介して脊髄や脳へと送られ、周りの環境を把握したり、自分の身体がどうなっているのか?などを無意識に認識しています。

しかし、電車や車で移動をして、椅子に8時間近く座って、パソコンの前に向き合っている現代人は、運動量や日常での活動量が大きく減っている為、そうしたセンサーからの情報が少なくなり、今、自分がどこにいて、どうなっているのか?というのを上手く認識できない状態になっています。

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そうした状態というのは、脳からすると「危険」な状態の為、いつでも逃げたり、闘ったりできる様に、交感神経が優位になりがちです。

更には、運動量が減少し、糖分を中心とした食事で栄養不足だけどカロリーオーバーの方も多く、栄養不足になれば脳は更に危険だと捉えますし、カロリーオーバーで肥満になると、脂肪細胞からは炎症を引き起こすホルモンなどが分泌をされる為、体内で炎症反応が起こっていると、脳は危険だと捉えます。

極端に言えば、炎症という火事が発生しているけれど、自分がどうなっているのか?が分からず、迷子になっている状態で、リラックスなど出来る訳がありませんよね。

冷え性の改善と自律神経のバランスを改善する7つのこと

上記のことから、冷え性を改善する為に必要なことは、大きくは以下の7つになります。江戸時代に書かれた養生訓ではありませんが、やはりこうした当たり前のことが大切なんですね

1、20分以上のウォーキングなど適度な運動を週3回以上心掛ける

2、主食+主菜+副菜を基本とし、「まごわやさしい」を意識した食事を1日3食摂る様にする

3、間食や飲み過ぎ、食べ過ぎを控え、適切な体重を保つ

4、鼻呼吸をする

5、クロノタイプに合わせた睡眠をとり、朝起きたら太陽の光を浴びる

6、夜は照明を暗くして、寝室にはスマートフォンを持ち込まない

7、イライラや心配事を減らして、楽しい事、好きなことをする

いきなり全てを実践するのは難しくても、日々のせいかつに取り入れられそうなことから始めてみてくださいませ

明日は冷え性改善の為の運動について綴っていきます

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