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ゴルフの翌日に腰が痛くなる方に気を付けて欲しいポイント

こんばんわ。

3月も残す所、1週間ですね。

首都圏では昨日から緊急事態宣言が解除されましたが、雨の影響もあってか、神楽坂の夜の街の雰囲気は大きくは変わらずといった感じでしょうか?

話は変わりますが、先日、知り合いの男性の方からご相談を受けたのが、「ゴルフの翌日に腰が痛くなるんだけど、何が考えられますか?」と。

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様々な要因が考えられる為、一概には言えませんが、先ずは「股関節の前捻角」をチェックすることが1つのポイントです。

一般的に良いと言わているゴルフのスタンスが、その方の生まれ持った股関節の個体差に合っていない方もいらっしゃいます。

股関節の構造的に合っていないスタンスで続けていると、パフォーマンスの低下に繋がるだけではなく、股関節が上手く動かない分を、膝や腰が代わりに動かなければいけなくなり、膝の痛みや腰痛に繋がる事も多く見られますので、要注意なんですね!

股関節の前捻角とは

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股関節は、いわゆる骨盤と大腿骨から出来ていますが、股関節には「前捻角(ぜんねんかく)」という構造的な特徴があります。

前捻角とは何か?というと、股関節を構成する大腿骨を上から見ると、少しだけ前方に捻じれた状態で骨盤にくっついており、この前方への捻じれのことを「前捻角」といいます。

一般的には、約15度程度、前に捻じれた角度がありますが、この前捻角は人によって違いがあり、前捻角が大きすぎる状態を「過度前捻(かどぜんねん)」、前捻角が少ない状態を「後捻(こうねん)」と言います。

前捻角

ゴルフのスタンスと前捻角

股関節の動きには、機能解剖学的な呼び方があり、立っている状態でつま先が外を向く様に、「がに股」方向に動く事を股関節の「外旋(がいせん)」。

うつ伏せだと下の写真の様に、膝が外を向く状態が外旋。

外旋

つま先が内を向く様に、「内股」方向に動く事を「内旋(ないせん)」と呼びます。

うつ伏せだと、下の写真の様に内を向く状態を内旋。

内旋


一般的な「股関節がまっすぐな位置」というのは通常の前捻角をもとに定義されていますので、過度前捻や後捻がある方にとっては、真っすぐな位置ではないということになります。

股関節の回旋の重要性

ゴルフなどの回旋スポーツの場合は、股関節の内旋-外旋といった回旋が特に重要になり、股関節が上手く動かないと腰や膝に負担が掛かります。

適切に股関節の回旋を行うためは、股関節の構造的な特徴を踏まえたフォーム作りをすることが重要になるんですね。

例えば、股関節が後捻している方の場合は、両足を平行に構える、いわゆるパラレルスタンスをとっていると、股関節のポジションとしては内股で立っているのと同様になります。

テイクバックを行おうと思っても、既に股関節を内側に捻っている状態から更に内側に捻る動きが求められる為、股関節での回旋運動が難しく、膝関節や腰椎部での代償動作が出やすくなると考えられます。

その為、「後捻」の方の場合は足をパラレルスタンスで立つよりも、つま先を少し外側に向け、生まれ持った前捻角に合わせて、ややガニ股で構えた方が回旋運動はスムーズになると考えられます。

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上記の写真では、前脚が股関節の内旋した状態になりますが、後捻している方だと、この前脚の状態を上手く作れない為、最初からガニ股気味に立つ方が、股関節への負担は少ないんですね。

自分の前捻角を知るには?

それでは、どのようにして”前捻角”を評価すれば良いのでしょうか?

レントゲンなどのX線検査によって評価をすることが最も正確ですが、簡易的には股関節の回旋角度を評価することで推測できます。しかし、ご自身で評価をすることは困難ですので、専門家の方に評価をしてもらうことが現実的な方法かと思われます。

ご自分の生まれ持った股関節の構造に合わせたスタンスで、いつまでもゴルフを楽しんで頂ければ幸いです。

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