ちょっと詳しく大腿四頭筋
こんにちは。
小林です。
ハンター管
内側広筋と大内転筋にて構成される隙間のようなものです。
別名、内転筋管と言います。
ここには大腿動・静脈や伏在神経が通っており
大腿動・静脈は脛骨動・静脈に移り変わり、伏在神経はそこまで長くは無く膝関節の辺りで終わります。
伏在神経は大腿神経からの繋がりになるので、膝周囲の痛みが生じた場合、大本を辿ると大腿神経が圧迫されていることが多いです。
大腿神経は腰神経叢の中で最も太く、大腰筋・腰方形筋の間から生え鼠径部を通過する辺りで伏在神経に移り変わります。
鼠径靭帯と密接に関係する縫工筋が短縮位や、ニーインのように引き伸ばされた状態では鼠径靭帯を通過する神経を圧迫します。
中でも、最も影響を受けやすい神経は外側皮大腿神経になります。
腿の外側を支配している神経です。
また、生殖器に繋がる陰部大腿神経等も影響を受ける可能性があります。
中間広筋と膝の可動性
中間広筋は他の3筋と比較しインナーに付着する事から、骨と密接にかかわっており、膝の可動域に影響を与えます。
膝が完全伸展する際パテラ(膝のお皿)は外上方へ移動し、屈曲時は内下方へ移動する必要が有ります。
パテラの裏には膝蓋上嚢という組織が存在し、中間広筋との連結を持ちます。
中間広筋とパテラが密接に関わることから、中間広筋のコンディションが膝の可動性に影響を与えると考えられます。
歩行と大腿四頭筋
踵着地しヒールストライクのタイミングにて最も働くと言われています。
着地時、大殿筋やハムストリングスが床反力の衝撃を吸収するために働きますが、2筋が過稼働し後ろに転倒するのを防ぐ役割を大腿四頭筋(主に直筋)が果たします。
また立脚の後期にて脚が後ろに行くことで、股関節屈曲筋である大腿直筋が伸張し、伸張反射にて脚を前に送り出します。
脚が前に出るにしたがって膝も伸展しますが大腿四頭筋が働いている訳ではなく、直筋の伸張反射にて前に振られた脚の反動で膝が伸びます。
決して大腿四頭筋が働いて膝を伸ばしている訳ではないです。
間接的には正解かもしれませんが。
上記の事から膝を伸ばし切る練習としてエクステンションは微妙ですよね。
大腿四頭筋の使われ方が全く異なります。
筋連結
内側広筋は大内転筋、外側広筋は大腿二頭筋や腸脛靭帯などと繋がりを持ちます。
おわり。
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