見出し画像

もっと腸腰筋・さらに詳しく

こんにちは。

大腰筋と筋連結

一つは腰方形筋です。そこら辺の接骨院で得意げにほぐされる筋肉です。
L1-L4の横突起に付着していますのでもろ被りしています。

後は横隔膜も挙げられます。同じくL1-L4に付着していますので。

大腰筋、腰方形筋、横隔膜これら3筋は密接に関わっています。


横隔膜にはTh10辺りで迷走神経が貫通する形で付着していますから、腹式呼吸により横隔膜の収縮・伸張が繰り返されることで迷走神経を介して副交感神経に有意な影響を与えます。

横隔膜のコンディションも勿論大切ですが、密接に関わっている2筋も併せて大切になります。

腎臓と大腰筋

大腰筋の前には腎臓がべったりと付着している様な位置関係にあります。

どちらか一方の機能が低下すると、もう一方も不調をきたす
可逆性的な関係にあると言われたり、言われなかったり


大腰筋と腰方形筋

大腰筋が前、腰方形筋が後ろに付着し、肋骨突起をサンドする形でL1-L4に付着しています。

これら2筋の間を大腿神経(腰神経叢の中で最も太く長い)が通り、分枝する形で閉鎖神経や、外側大腿神経陰部大腿神経腸骨鼠径神経腸骨下腹神経など多くの神経に影響します。

大腰筋や腰方形筋の状態が悪化すると、下半身に影響を与える事が推測されます。


大腿神経、閉鎖神経、外側大腿神経、陰部大腿神経が鼠径部を通過し下肢まで続く神経になります。

中でも閉鎖神経を除く3つの神経は鼠径部の下を潜ります。

大腿骨頭前方突出などが見られると、これら神経たちに影響を与えそうですね。


骨頭の求心化を担う筋群は大腰筋ですし。内閉鎖筋と共に。
深層外旋6筋の一つですね。

前の大腰筋、後ろの内閉鎖筋です。


面白いところがどちらも外旋作用を持つ事です。

同時に働くと骨頭が外に外れそうですよね。
ところがどっこい、真っすぐ立った姿勢では大腰筋の外旋作用は殆ど働いていないことが分かります。

どちらかと言うと内旋位から外旋させる動きですね。


歩行動作で言う立脚の後期に働きます。

大内転筋が働くことで股関節が伸展・内転・内旋し大腰筋が伸張性収縮を伴います。

引き伸ばされた大腰筋の伸張反射により、足を前に運ぶことが可能になります。

大腰筋が機能する事で股関節は屈曲、外転、外旋を伴い、小趾側で地面をとらえる事が可能になります。


後は頚体角にかなり依存するという事です。


頚体角

大腿骨頚部長軸大腿骨体部長軸がなす角度の事です。

https://ameblo.jp/hori198706/entry-12702631680.html

内反股の様に角度が直角に近づくにつれ、小転子の位置も横になりますから筋繊維のベクトルが横になり、外旋作用が強くなります。

外反股の様に角度が鋭くなる程、筋繊維のベクトルは縦方向になりますから、外旋作用は殆どないと言えます。


大腰筋が使えないことの弊害

大内転筋が機能不全を起こすと、股間節は伸展、外転、外旋します。
この股関節の状態では大腰筋はたわみ、伸張反射を用いて足を前に運ぶことが出来ません。

そこで代わりに働く筋肉が大腿筋膜張筋になります。
股関節伸展・外旋時に伸張され、伸張反射を用いて足を前に運びます。


大腿筋膜張筋は股関節屈曲、内旋の作用を持ちますから前足の小趾側で地面をとらえる事が出来なくなります。

理想的な歩行動作とはかけ離れたフォームです。

股関節伸展・内転・内旋&股関節屈曲・外転・外旋が真逆になります。


屈曲、内旋て見覚えないですか?

そうですニーインです。


スクワットなどの動作時にしゃがむにつれ膝が内側に入るエラーフォームですね。


また、股関節伸展位にて外旋する事で

大腿骨頭が前方へ突出する力が強く働きます。

骨は振り子のように動くわけですから、膝側が後ろに行けば骨頭側は前に移動しますよね。+外旋すると更に骨頭は前方突出します。


骨頭前方突出により股関節インピンジメントや、鼠径部周囲の神経絞扼等が予測されます。

股関節関節包の前面も引き伸ばされますから、侵害受容器が刺激され、疼痛も考えられます。


後は股関節内旋可動域低下もありますね。そもそも外旋しちゃってる訳ですから。



大腰筋の代償で筋膜張筋が過稼働している方の特徴として

股間節屈曲位では内旋が得意、伸展位では外旋が得意という特徴があります。


根本原因は様々で

大腰筋機能不全が先に起こり、大腿筋膜張筋過稼働なのか

骨盤後傾に伴い股関節外転・外旋した結果、大腿筋膜張筋が過稼働

なのか様々です。


筋の状態は良好だけど、使うのが下手、すなわちモーターコントロールの低下等も考えられます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?