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起立筋と多裂筋とお猿さんの歩き方

こんにちは。小林ですぅ~。

引き続き脊柱起立筋について書いていきます。

起始・停止や作用など基本的な内容は上記をチェック。


付着位置について

それぞれの付着位置を正確に覚える必要は正直ありません。
言えるに越したことはありませんが。

と言うのも殆ど膜状に包まれており、それぞれを分離して剝がす事が難しいとされています。

一番下から剝がそうとしたら、頭の方まで一つの束で取れちゃうイメージです。解剖実習行ったことないんで、直接見たわけではありませんが。

一つの纏まりとして捉えてもらえればOKです。


日常での役割

姿勢を維持する為の抗重力筋として働きます。
常に弱い筋出力を発揮していますので、遅筋割合が多く、長さを変えず働く等尺性運動時に適した筋群となります。

アイソメトリック刺激と言う訳です。
トップサイドデッドリフトとかそうですよね。


脊柱起立筋が発達してる方の特徴

細かな動きを得意としない脊柱起立筋ですが、発達しすぎてない方が望ましいと前回の記事で記載しました。

インナーである多裂筋が使いづらい環境である為です。

脊柱起立筋が発達しすぎている人たちの特徴として
棘突起を触診できないというものが挙げられます。

後はコンテスト選手によく見られる傾向として、ソーセージのように腰部が発達している様な見た目上の特徴もあります。


歩行に関して追記

今回の題名の内容です。

前回記事にて多裂筋が使えないと、立脚後期において股関節伸展可動域が確保できないと記載しました。

適切に働いてくれる事が大切ですが過緊張するとどの様な弊害があるか、詳しく見てみましょう。

歩行時後ろ足が前に来る際の股関節の動きは屈曲になります。
スムーズな股関節屈曲を行う為には寛骨は後傾している必要が有ります。

骨盤が前傾して被さった状態では、大腿骨と擦れてしまうので。

脚を前に出す際に多裂筋が一時的に抜ける事で、寛骨が後傾し股関節を屈曲する事で足を前に出し、着地する瞬間には多裂筋が再度働き殿筋を使って着地の瞬間を迎える事が出来ます。


歩行動作の際、寛骨は常に前傾・後傾を繰り返しています。


ところが多裂筋過緊張によって、常に寛骨が前傾し股関節屈曲可動域の確保が困難になります。

脚を大きく前に触れないとどうなるか

お猿さんの様な歩行姿勢になります。
脚をブン回しながら歩く感じです。伝われ。汲み取ってくれ。
左右の手足が揃った歩き方です!!!


人間以外の動物は基本、4足歩行で生活しています。
4足歩行に適した種瀬は脊柱後湾、寛骨後傾です。

4足歩行の動物が無理やり脊柱を反らし2足歩行になることで、脊柱起立筋や多裂筋が強い筋出力発揮を起こします。

すると足を前に出す際も多裂筋や脊柱起立筋が働き、股関節屈曲可動域を確保できず、足を回して歩くような歩行動作になります。

脳梗塞患者さんによく見られる特徴ですね。筋が硬直している為、多裂筋が抜けなくなります。


多裂筋などが機能低下する事も問題ですが、オン・オフとスイッチがきちんと切り替わることが大切になります。


脊柱起立筋+α多裂筋についてのお話は以上です。


おわり。




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